INTERIOR COMPONENTS REPORT · 2026.08
ニホンフラッシュ 7820
利回り5.09%・PBR約0.51倍・自己資本比率75.2% 。 高配当と強固な財務が魅力だが、 中国事業の構造改革と利益回復を確認したい 高利回りターンアラウンド株。
投資判断の要点
ニホンフラッシュは、 マンション向け室内ドア・建具・収納などを製造する 住宅内装部材メーカーです。
国内ではマンション向け内装ドアで高い競争力を持ち、 中国でも長年にわたり住宅デベロッパー向け事業を展開してきました。
現在の魅力は、 配当利回り約5.09%、 PBR約0.51倍、 自己資本比率75.2% という非常に強い財務・バリュエーションです。
高利回りターンアラウンド候補
会社の倒産リスクを心配するタイプではなく、 「豊富な資産を十分な利益へ変換できるか」 を見る銘柄です。
主要投資指標
配当36円を維持|利回りは5%超
年間配当推移
| 決算期 | EPS | 年間配当 | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2025年3月期 | ▲122.71円 | 36円 | ― |
| 2026年3月期 | 62.21円 | 36円 | 57.9% |
| 2027年3月期予想 | 39.55円 | 36円 | 91.0% |
最新1Qは赤字|売上▲11.6%
| 指標 | 1Q実績 | 前年同期 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 36.10億円 | 40.85億円 | ▲11.6% |
| 営業利益 | ▲1.42億円 | ▲0.03億円 | 赤字拡大 |
| 経常利益 | ▲0.24億円 | 0.79億円 | 赤字転落 |
| 純利益 | ▲1.78億円 | 0.25億円 | 赤字転落 |
1Qが弱かった理由
国内では建築現場の工程遅延によって、 売上計上のタイミングが後ろ倒しになりました。
加えて、 接着剤・塗装材料などの原材料価格が高止まりしています。
2027年3月期は減収減益予想
| 指標 | 2027年3月期予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 210億円 | ▲10.5% |
| 営業利益 | 14億円 | ▲19.8% |
| 経常利益 | 14.5億円 | ▲28.8% |
| 純利益 | 9億円 | ▲36.4% |
| EPS | 39.55円 | ― |
| 年間配当 | 36円 | 据え置き |
国内は改善、中国も黒字回復
日本事業
営業利益・百万円
中国事業
営業利益・百万円
最大の投資テーマ|中国「第2の創業」
住宅デベロッパー依存縮小
中国不動産市場低迷を受け、 従来の新築マンション向け建具中心から 販売チャネルを大きく変える方針です。
ホテル向け高性能ドア
華住集団と共同開発した 高性能遮音ドアや洗面ドアなどの 納入が決定しています。
店舗内装
住宅だけでなく、 店舗用内装組立部材などへ 製品領域を拡大しています。
台湾
南港駅直結の「南港之星」979戸へ、 ドア・洗面化粧台・流し台・収納・ フローリングなどを供給予定です。
ドバイ・サウジ
UAEドバイとサウジアラビアで 営業活動を再開し、 中国以外の海外販路を開拓しています。
製品領域拡大
単なる室内ドアメーカーから、 住宅・ホテル・商業施設向けの 総合内装部材企業への転換を狙います。
財務は極めて強い
PBR0.51倍
株価は1株純資産の約半分。 資産価値から見ればかなり低い評価です。
ただし「低PBR=即割安」ではない
PBRが低い最大の理由は、 現在のROE・利益水準が低いことです。
重点リスク
中国不動産市場
中国の住宅着工低迷が続けば、 既存の住宅部品需要は長期的な逆風となります。
構造改革の実行
ホテル・店舗・輸出などの新販路が 実際に利益へ結び付くかはまだ検証途中です。
配当性向91%
今期予想利益では配当余力が小さく、 業績下振れ時には配当維持力を再確認する必要があります。
貸倒リスク
中国取引先の信用悪化に伴う 貸倒引当・債権回収は引き続き要注意です。
原材料高
接着剤・塗料・物流費などの上昇が、 国内利益率を圧迫する可能性があります。
低ROE
豊富な自己資本を十分な利益へ変換できなければ、 低PBRが長期間継続する可能性があります。
総合評価レーダー
年間配当36円から逆算した買い水準
この銘柄で狙うシナリオ
① 5%配当を受け取る
業績回復までの期間を、 高い配当利回りで待つことができます。
② 中国事業が正常化
ホテル・店舗・台湾・中東向けが伸び、 住宅デベロッパー依存が低下すれば 利益の質が改善します。
③ PBRの評価訂正
利益回復とROE改善が実現すれば、 PBR0.5倍という極端な低評価が 修正される可能性があります。
最終判断:700円前後なら打診可能。ただし主力ではなく回復期待枠。
配当利回り約5.1%、
PBR約0.51倍、
自己資本比率75.2%という数値は非常に魅力的です。
一方で、
今期1Qは営業赤字、
通期も減収減益予想、
予想配当性向は91%。
つまり現在は、
「完成された優良高配当株」ではありません。
国内事業の利益改善と
中国事業の黒字回復は明るい材料ですが、
今後は中国のホテル・台湾・中東など
新規販路が本当に利益成長へつながるかを確認する必要があります。
- 株価: Yahoo!ファイナンス・ニホンフラッシュ
- 2027年3月期第1四半期決算: ニホンフラッシュ 2027年3月期 第1四半期決算短信
- 2026年3月期決算・2027年3月期予想: ニホンフラッシュ 2026年3月期 決算短信
- 配当: ニホンフラッシュ公式・配当状況
- 株主優待: ニホンフラッシュ公式FAQ



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