ニホンフラッシュ(7820)

ニホンフラッシュ(7820)投資分析

INTERIOR COMPONENTS REPORT · 2026.08

ニホンフラッシュ 7820

利回り5.09%・PBR約0.51倍・自己資本比率75.2% 。 高配当と強固な財務が魅力だが、 中国事業の構造改革と利益回復を確認したい 高利回りターンアラウンド株

利回り 5.09% 年間配当 36円 PBR 約0.51倍 自己資本比率 75.2% 株主優待なし
評価:Aランク/84点。700円前後は打診可能、650円以下なら魅力増。 財務・配当利回り・資産割安度は優秀。 一方、今期予想配当性向91%と中国事業再編中で、 主力よりも「高利回り回復期待枠」として評価します。
目次

投資判断の要点

ニホンフラッシュは、 マンション向け室内ドア・建具・収納などを製造する 住宅内装部材メーカーです。

国内ではマンション向け内装ドアで高い競争力を持ち、 中国でも長年にわたり住宅デベロッパー向け事業を展開してきました。

現在の魅力は、 配当利回り約5.09%、 PBR約0.51倍、 自己資本比率75.2% という非常に強い財務・バリュエーションです。

魅力: 高配当、 PBR0.5倍台、 自己資本比率75%超、 100億円超の現預金、 国内事業の利益改善。
注意: 今期1Qは営業赤字。 中国不動産市場の低迷、 今期予想配当性向91%、 中国事業の構造改革がまだ途上です。
A 84点

高利回りターンアラウンド候補

会社の倒産リスクを心配するタイプではなく、 「豊富な資産を十分な利益へ変換できるか」 を見る銘柄です。

主要投資指標

株価
707円
2026年8月14日終値
予想配当利回り
5.09%
年間配当36円
予想PER
約17.9倍
予想EPS39.55円
PBR
約0.51倍
BPS1,397.30円基準
自己資本比率
75.2%
2027年3月期1Q
年間配当
36円
18円+18円
予想配当性向
91.0%
今期利益予想では高水準
株主優待
なし
配当のみ

配当36円を維持|利回りは5%超

年間配当推移

36
25/3
36
26/3
36
27/3予
決算期 EPS 年間配当 配当性向
2025年3月期 ▲122.71円 36円
2026年3月期 62.21円 36円 57.9%
2027年3月期予想 39.55円 36円 91.0%
最大のチェックポイント: 36円配当を維持する会社予想ですが、 今期EPS39.55円に対する配当性向は91%。 増配余力は乏しく、 利益下振れ時には配当の安全性を再評価する必要があります。
年間配当 36円
現在利回り 5.09%
2026/3配当性向 57.9%
2027/3予想配当性向 91.0%

最新1Qは赤字|売上▲11.6%

指標 1Q実績 前年同期 前年比
売上高 36.10億円 40.85億円 ▲11.6%
営業利益 ▲1.42億円 ▲0.03億円 赤字拡大
経常利益 ▲0.24億円 0.79億円 赤字転落
純利益 ▲1.78億円 0.25億円 赤字転落

1Qが弱かった理由

国内では建築現場の工程遅延によって、 売上計上のタイミングが後ろ倒しになりました。

加えて、 接着剤・塗装材料などの原材料価格が高止まりしています。

改善材料: 会社は既に原材料価格上昇に対応した販売価格改定に着手。 下期に向けて国内業績は徐々に回復すると見込んでいます。
重要: 会社は1Q赤字でも通期業績予想を変更していません。

2027年3月期は減収減益予想

指標 2027年3月期予想 前期比
売上高 210億円 ▲10.5%
営業利益 14億円 ▲19.8%
経常利益 14.5億円 ▲28.8%
純利益 9億円 ▲36.4%
EPS 39.55円
年間配当 36円 据え置き
今期は成長年度ではなく、 「中国事業の構造転換を優先する年」 と見るのが適切です。

国内は改善、中国も黒字回復

日本事業

1010
25/3
1419
26/3

営業利益・百万円

2026年3月期の日本事業は、 売上98.99億円、営業利益14.19億円。 営業利益は前期比約40.6%増加しました。

中国事業

▲235
25/3
327
26/3

営業利益・百万円

中国事業は、 前期2.35億円の赤字 → 3.27億円の黒字 へ改善しました。
ここは高評価。 連結業績だけを見ると弱く見えますが、 国内の収益性改善と中国の黒字転換は 明確なプラス材料です。

最大の投資テーマ|中国「第2の創業」

住宅デベロッパー依存縮小

中国不動産市場低迷を受け、 従来の新築マンション向け建具中心から 販売チャネルを大きく変える方針です。

ホテル向け高性能ドア

華住集団と共同開発した 高性能遮音ドアや洗面ドアなどの 納入が決定しています。

店舗内装

住宅だけでなく、 店舗用内装組立部材などへ 製品領域を拡大しています。

台湾

南港駅直結の「南港之星」979戸へ、 ドア・洗面化粧台・流し台・収納・ フローリングなどを供給予定です。

ドバイ・サウジ

UAEドバイとサウジアラビアで 営業活動を再開し、 中国以外の海外販路を開拓しています。

製品領域拡大

単なる室内ドアメーカーから、 住宅・ホテル・商業施設向けの 総合内装部材企業への転換を狙います。

注意: 新製品の生産には、 社員教育、新規設備、 製造ノウハウの確立、 既存工場のリニューアルが必要です。 今期は販売数量よりも 事業構造転換を優先しています。

財務は極めて強い

総資産
425.6億円
2027/3期1Q
純資産
327.1億円
厚い純資産
自己資本比率
75.2%
前期末71.7%
現金・預金
106.2億円
十分な流動性

PBR0.51倍

707円 ÷ 1,397.30円 = 約0.51倍

株価は1株純資産の約半分。 資産価値から見ればかなり低い評価です。

ただし「低PBR=即割安」ではない

PBRが低い最大の理由は、 現在のROE・利益水準が低いことです。

資産に対しては安い。 利益に対してはそこまで安くない。 これが現在のニホンフラッシュです。
貸倒引当金: 1Q末で約34.2億円を計上しています。 中国取引先の信用リスクは、 今後も継続的に確認すべき重要項目です。

重点リスク

中国不動産市場

中国の住宅着工低迷が続けば、 既存の住宅部品需要は長期的な逆風となります。

構造改革の実行

ホテル・店舗・輸出などの新販路が 実際に利益へ結び付くかはまだ検証途中です。

配当性向91%

今期予想利益では配当余力が小さく、 業績下振れ時には配当維持力を再確認する必要があります。

貸倒リスク

中国取引先の信用悪化に伴う 貸倒引当・債権回収は引き続き要注意です。

原材料高

接着剤・塗料・物流費などの上昇が、 国内利益率を圧迫する可能性があります。

低ROE

豊富な自己資本を十分な利益へ変換できなければ、 低PBRが長期間継続する可能性があります。

総合評価レーダー

配当利回り
10/10
配当継続性
23/30
財務安全性
20/20
業績・収益力
12/20
割安度
19/20
評価の核心: 配当利回り・財務・PBRは最上位級。 一方で業績が弱く、 今期配当性向91%という点を大きく減点しています。

年間配当36円から逆算した買い水準

4.00% 900円 待ち
4.50% 800円 監視
5.00% 720円 購入検討
現在 5.09% 707円 打診可能
5.50% 655円 買いやすい
6.00% 600円 強い買い場
分割購入案: 700円前後で少量打診。 650円前後で追加。 600円前後なら、 36円配当維持と業績回復の確度を確認した上で 積極度を上げたい水準です。

この銘柄で狙うシナリオ

① 5%配当を受け取る

業績回復までの期間を、 高い配当利回りで待つことができます。

② 中国事業が正常化

ホテル・店舗・台湾・中東向けが伸び、 住宅デベロッパー依存が低下すれば 利益の質が改善します。

③ PBRの評価訂正

利益回復とROE改善が実現すれば、 PBR0.5倍という極端な低評価が 修正される可能性があります。

つまり、 「利回り5%を受け取りながら、 中国構造改革成功によるPBR評価訂正を待つ」 というのが最も分かりやすい投資シナリオです。

最終判断:700円前後なら打診可能。ただし主力ではなく回復期待枠。

配当利回り約5.1%、 PBR約0.51倍、 自己資本比率75.2%という数値は非常に魅力的です。 一方で、 今期1Qは営業赤字、 通期も減収減益予想、 予想配当性向は91%。 つまり現在は、 「完成された優良高配当株」ではありません。

国内事業の利益改善と 中国事業の黒字回復は明るい材料ですが、 今後は中国のホテル・台湾・中東など 新規販路が本当に利益成長へつながるかを確認する必要があります。

買い方 700円前後で打診。 650円前後なら買い増し。 600円前後は配当維持を確認できればかなり魅力的。
次回決算で確認 国内利益率、中国事業利益、ホテル・台湾案件、 貸倒引当金、EPS進捗、36円配当の維持。
情報源・前提
本資料は2026年8月14日終値707円および 会社公表の2027年3月期業績予想・配当予想をもとに整理しています。 将来の業績、配当、株価上昇を保証するものではありません。 特に中国不動産市場、 新規販売チャネルの進捗、 貸倒引当金、 国内原材料価格、 配当方針については 最新決算資料をご確認ください。
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この記事を書いた人

26歳のメーカー勤務のサラリーマンです。
サイドFIREを目指して6000万の資産形成を目標にしています。
お金・投資の勉強をしており、資産を増やすための知識を蓄えながら、コツコツと
頑張っています!

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