オリックス(8591)

オリックス(8591)投資分析

DIVERSIFIED FINANCE & SHAREHOLDER RETURN REPORT · 2026.09

オリックス 8591

配当下限156.10円・予想配当187.36円・2,500億円自社株買い 。 リース・投資・不動産・航空機・資産運用・保険など 多様な収益源を持つ 総合金融・投資会社

株価 6,351円 予想利回り 2.95% 配当下限利回り 2.46% 予想配当 187.36円 配当下限 156.10円 PER 13.14倍
84点/100点。長期保有候補だが、現在値では追い買いしない。 配当下限、自社株買い、多様な事業基盤は魅力。 一方、現在の予想利回り2.95%は3期平均3.42%を下回り、 下限配当だけなら利回り2.46%。 5,500円前後から購入検討、 下限配当でも3%となる5,200円前後を本命にしたい銘柄です。
目次

投資判断の要点

オリックスは、 リース会社から出発し、 不動産、投資、航空機、資産運用、保険、環境エネルギーなど 幅広い分野へ事業を広げてきた総合金融・投資会社です。

現在は、 今期配当下限156.10円、 予想配当187.36円、 2,500億円の自社株買い と、 株主還元の強さが目立ちます。

強み: 配当下限、 多様な収益源、 資産売却能力、 大規模自社株買い、 事業ポートフォリオ分散。
現在の弱点: 予想利回り2.95%、 配当下限ベースでは2.46%。 利益は急増していますが、 そのまま配当余力急増と考えない ことが重要です。
84 100点満点

配当+投資事業の成長を狙う銘柄

単純な高配当株ではなく、 資産運用・投資回収・自社株買いまで含めて 長期保有するタイプです。

主要投資指標

株価
6,351円
2026年9月3日終値
予想配当
187.36円
会社試算
今期配当下限
156.10円
方針上の最低額
予想利回り
2.95%
187.36円前提
下限利回り
2.46%
156.10円前提
予想PER
13.14倍
15倍以下
PBR
1.48倍
1倍超
最低投資額
635,100円
100株

配当推移|4期連続増配予想

年間配当推移

78
21/3
85.6
22/3
85.6
23/3
98.6
24/3
120.01
25/3
156.10
26/3
187.36
27/3予
決算期 年間配当 評価
2021年3月期 78.00円
2022年3月期 85.60円 増配
2023年3月期 85.60円 据え置き
2024年3月期 98.60円 増配
2025年3月期 120.01円 増配
2026年3月期 156.10円 増配
2027年3月期予想 187.36円 約20%増配
予想どおりなら、 4期連続増配 となります。
ただし、 187.36円全額が 配当下限として保証されているわけではありません。

187.36円予想と156.10円下限を分けて考える

会社試算 187.36円
配当下限 156.10円
利益連動率 調整後EPS×39%
DOE 数値下限なし

今期配当の計算方法

「調整後EPS × 39%」 または 「156.10円」 の高い方

2026年8月から、 配当計算に使う利益を調整する方式へ変更しています。

キオクシア関連の売却・評価損益など、 オリックスへの現金回収を伴わない利益を 配当算定から外す考え方です。
したがって、 会計上の利益が急増しても 配当が同じ比率で急増するわけではありません。
156.10円は 今期の配当方針上の下限 であり、 翌期以降まで永久保証された配当ではありません。

現在利回りは過去3期平均を下回る

決算期 期末配当利回り
2024年3月期 2.99%
2025年3月期 3.89%
2026年3月期 3.39%
3期平均 約3.42%
現在・187.36円前提 2.95%
現在・156.10円前提 2.46%
2.95% − 3.42% = ▲0.47ポイント

現在の予想利回りは、 過去3期平均より約0.47ポイント低い水準です。

増配が進んでいても、 株価上昇の方が速く、 過去より配当条件が良いとは言えません。

最新1Q|純利益+161.8%

項目 1Q実績 前年同期比
営業収益 8,766億円 +17.4%
営業利益 1,339億円 +11.7%
継続事業税引前利益 4,062億円 +178.8%
株主帰属純利益 2,808億円 +161.8%
営業利益も増加しており、 本業自体も改善しています。
ただし、 純利益+161.8%だけを見て、 「オリックスの稼ぐ力が2.6倍になった」 と評価するのは適切ではありません。

利益急増の中心はキオクシア関連

上半期純利益予想の内訳 金額
調整後利益 3,000億円
キオクシア関連売却・評価益 5,400億円
合計 8,400億円
キオクシア関連の利益は 非常に大きいですが、 株価変動や売却タイミングの影響を受けます。
上半期予想8,400億円に対し、 通期純利益予想は5,300億円のままです。 これは、 下期に3,100億円の赤字を会社が見込んでいる という単純な意味ではありません。
キオクシア株価に左右される 通期評価損益を合理的に予想しにくいため、 「通期利益」だけでPERや配当余力を評価しすぎない ことが重要です。

「調整後利益」も完全な本業利益ではない

継続的な収益

リース、 手数料、 資産運用、 保険、 金融サービスなど、 ストック型の利益があります。

投資回収利益

投資先売却や資産売却、 評価益もオリックスの収益モデルの一部です。

したがって、 「調整後利益=完全に一過性利益を除いた利益」 ではありません。 オリックスは 資産を持ち、育て、売却すること自体が ビジネスモデルの一部です。

2,500億円の大規模自社株買い

取得上限額
2,500億円
大型還元
取得期間
~2027/3/31
2026年5月22日開始
8月末取得額
約1,141億円
9月3日公表
進捗率
約45.6%
金額ベース
自社株買いは、 発行株数の減少を通じて 1株利益・1株配当の下支え になります。
一方、 買付期間終了後も 同規模の自己株取得が続くとは限りません。

多様な収益源がオリックス最大の強み

法人金融・リース

企業向け金融やリースを通じて 継続的な収益を獲得します。

不動産

開発・運営・投資・売却まで 幅広く展開しています。

航空機

航空機リースなど グローバルな輸送機器事業を展開します。

資産運用

欧州を含む資産運用事業で 運用残高と手数料収益を拡大しています。

投資事業

企業への投資・育成・売却を通じて キャピタルゲインを得ます。

保険・金融

保険・金融事業も持ち、 収益源を分散しています。

一つの事業だけに依存せず、 金融収益+手数料+運営収益+投資回収益 を組み合わせられることが オリックスの大きな強みです。

財務は金融・投資会社として評価

株主資本比率
25.8%
一般製造業と単純比較不可
予想PER
13.14倍
利益の質確認が必要
PBR
1.48倍
1倍超
金融・保険・リースを含むため、 自己資本比率25.8%を 製造業と同じ基準で評価するのは適切ではありません。
確認したいのは、 調達コスト、 信用コスト、 不動産・航空機などの資産価値、 大型投資案件の回収状況 です。

株主優待は廃止済み

以前は 「ふるさと優待」や株主カードが オリックス投資の大きな魅力でした。

現在は、 株主優待制度は廃止済み です。 今から購入する場合、 過去の優待価値を総合利回りへ加算してはいけません。
現在のオリックスは、 配当・自社株買い・利益成長・資産価値 を中心に評価する銘柄です。

重点リスク

キオクシア株価

評価損益が会計利益を大きく変動させる可能性があります。

配当試算の変動

187.36円は現時点の会社試算であり、固定配当ではありません。

下限は今期限定

156.10円は翌期以降まで永久に保証された水準ではありません。

金利上昇

資金調達コスト上昇がリース・金融収益を圧迫する可能性があります。

信用リスク

投融資先の業績悪化が貸倒・減損につながる可能性があります。

不動産

不動産価格下落や金利上昇が収益へ影響します。

航空機

航空需要・機体価値・金利・地政学リスクの影響を受けます。

投資売却益

投資回収の時期によって四半期利益が大きく変動します。

自社株買い終了

2,500億円買付終了後は需給面の支えが弱まる可能性があります。

継続確認ポイント: 調整後利益、 配当試算、 配当下限、 キオクシア関連利益、 自社株買い進捗、 資産売却益、 信用コスト です。

100点評価

配当利回り
7/10
増配・非減配
28/30
財務健全性
17/20
業績・成長性
17/20
割安度
15/20
評価項目 得点 主な理由
配当利回り 7/10 予想2.95%、下限では2.46%
増配・非減配 28/30 配当下限と4期増配予想
財務健全性 17/20 金融・投資事業特有のリスクあり
業績・成長性 17/20 本業成長もあるが評価益の影響大
バリュエーション 15/20 PER13倍台だが利益の質に注意
合計 84/100 長期保有候補、購入価格は選びたい

予想配当と配当下限から逆算した買い水準

株価 187.36円利回り 156.10円利回り 判断
6,351円 2.95% 2.46% 急いで買わない
6,245円 3.00% 2.50% 予想利回り3%
5,800円 3.23% 2.69% 打診候補
5,500円 3.41% 2.84% 買いやすい
5,200円 3.60% 3.00% 積極買い
4,800円 3.90% 3.25% 強い買い場
予想2.95% 6,351円 下限2.46% 待ち
予想3.00% 6,245円 下限2.50% 様子見
予想3.23% 5,800円 下限2.69% 打診買い
予想3.41% 5,500円 下限2.84% 買いやすい
予想3.60% 5,200円 下限3.00% 積極買い
予想3.90% 4,800円 下限3.25% 強い買い場
予想配当187.36円だけを見るなら、 6,245円以下で利回り3%です。
ただし、 保守的に156.10円の配当下限で考えるなら、
156.10円 ÷ 3.0% ≒ 5,203円
5,200円前後 が非常に分かりやすい購入ラインです。

分割購入の考え方

① 5,700~5,800円

予想利回り3.2%前後。 現在よりは買いやすくなり、 少額の打診候補です。

② 5,400~5,500円

予想利回り3.4%前後。 過去3期平均に近づき、 配当と価格のバランスが改善します。

③ 5,200円前後

下限156.10円でも 利回り3%を確保。 配当重視なら最も狙いやすいゾーンです。

最終判断:84点。魅力はあるが、今は配当下限まで見て価格を選びたい。

オリックスは、 予想配当187.36円、 今期配当下限156.10円、 4期連続増配予想、 2,500億円の自社株買い、 資産運用、 航空機、 不動産、 投資事業、 保険・金融などの多様な収益源、 という魅力を持っています。

特に、 配当下限を設定しながら、 大規模な自己株買いも実施している 点は株主還元銘柄として高く評価できます。

一方で、 現在予想利回り2.95%、 配当下限ベース2.46%、 キオクシア関連売却・評価益による大幅な利益変動、 187.36円全額が恒久的な配当下限ではないこと、 株主優待が廃止済みであること、 という注意点があります。

したがって、 現在6,351円では追わず、 5,800円前後で打診、 5,500円前後で通常購入、 5,200円前後で積極購入、 4,800円前後なら業績維持を確認して強めに買う という判断です。

買い方 6,300円台は待ち。 5,800円前後で打診。 5,500円前後で買いやすい。 5,200円前後で積極購入。
継続確認 187.36円配当試算、 156.10円下限、 調整後利益、 キオクシア利益、 自社株買い、 信用コスト、 資産価値。

ランキングでの位置づけ

オリックスは、 「配当下限・自社株買い・事業分散・資産回転」 を組み合わせた 長期保有向けの総合金融株です。

還元力

配当下限156.10円に加え、 2,500億円の自社株買いを実施しています。

事業分散

金融・不動産・航空機・資産運用・投資など、 利益源が広く分散しています。

現在の弱点

予想利回り2.95%、 下限ベース2.46%。 現在価格は高配当株として特別安くありません。

総合84点。 配当株としての安心感は高いものの、 現在価格では利回り面の安全余裕が小さい という位置づけです。 5,500円前後から評価を上げやすく、 5,200円前後なら購入優先順位をかなり上げられます。
情報源・前提
  • 株価:2026年9月3日終値 6,351円
  • 2027年3月期配当試算:187.36円
  • 今期配当下限:156.10円
  • 配当方針:調整後EPS×39%または156.10円の高い方
  • 4期連続増配予想
  • 予想PER:13.14倍
  • PBR:1.48倍
  • 株主資本比率:25.8%
  • 自社株買い上限:2,500億円
  • 8月末までの取得額:約1,141億円
  • 株主優待:廃止済み

Yahoo!ファイナンス 株価・PER・PBR オリックス 2027年3月期 第1四半期決算短信 配当履歴 オリックス公式 配当方針 IRBANK 配当利回り履歴 オリックス 第1四半期決算説明資料 自己株式取得状況 株主優待廃止後の個人投資家向け情報

本資料は2026年9月3日時点の 株価・会社予想・配当試算・決算数値・株主還元方針等を基に整理しています。 将来の業績・株価上昇、 年間187.36円配当、 156.10円の配当下限の翌期以降の継続、 2,500億円の自己株買い、 株主還元方針を保証するものではありません。 特にキオクシア関連株式の売却・評価損益、 調整後利益、 不動産・航空機などの資産価値、 信用コスト、 資金調達コスト、 自己株買い、 配当方針については 最新の決算・IR資料をご確認ください。
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この記事を書いた人

26歳のメーカー勤務のサラリーマンです。
サイドFIREを目指して6000万の資産形成を目標にしています。
お金・投資の勉強をしており、資産を増やすための知識を蓄えながら、コツコツと
頑張っています!

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