NTT(9432)

NTT(9432)投資分析

TELECOM & DIVIDEND GROWTH REPORT · 2026.09

NTT 9432

16期連続増配予想・100株約1.75万円・配当性向44.6% 。 国内通信を基盤に、 法人IT、海外、データセンター、IOWNなどへ展開する 大型安定・長期増配型の通信株

株価 175.2円 利回り 3.08% 年間配当 5.4円 16期連続増配予想 配当性向 44.6% 100株 17,520円
84点/100点。未保有なら打診可能、買い増しは160円以下を意識。 長期増配、安定した通信基盤、少額投資のしやすさは魅力。 一方、現在利回り3.08%は過去3期平均3.27%を下回り、 直近増配率も約1.9%。 配当目的で大きく買うなら、160円以下、 特に利回り3.5%近辺となる154円前後を狙いたい水準です。
目次

投資判断の要点

NTTは国内最大級の通信インフラ企業で、 ドコモを中心とする通信事業に加え、 法人IT、海外サービス、データセンターなど 幅広い事業を展開しています。

現在は、 16期連続増配予想、 配当性向44.6%、 PER14.48倍、 100株17,520円 と、少額から長期保有を始めやすい条件が揃っています。

強み: 長期増配、 通信インフラの安定収益、 少額投資、 法人IT・データセンター成長、 自己株買い余地。
現在の弱点: 利回り3.08%は 3期平均3.27%を下回ります。 「良い会社」ではあるものの、 現在価格が特別安いわけではありません。
84 100点満点

長期保有向き。ただし配当効率は中程度。

未保有なら100株から始めやすい一方、 年間配当額を増やす目的で 現在値へ大きく資金を振り向ける優先順位は高くありません。

主要投資指標

株価
175.2円
2026年9月2日終値
配当利回り
3.08%
年間5.4円
3期平均利回り
約3.27%
現在▲約0.18pt
予想PER
14.48倍
15倍以下
PBR
1.45倍
BPS121.07円基準
予想配当性向
44.6%
50%以下
連続増配
16期予想
15期実績
最低投資額
17,520円
100株

16期連続増配予想

分割調整後の年間配当

4.2
21/3
4.6
22/3
4.8
23/3
5.1
24/3
5.2
25/3
5.3
26/3
5.4
27/3予
決算期 年間配当 増減
2021年3月期 4.2円
2022年3月期 4.6円 +0.4円
2023年3月期 4.8円 +0.2円
2024年3月期 5.1円 +0.3円
2025年3月期 5.2円 +0.1円
2026年3月期 5.3円 +0.1円
2027年3月期予想 5.4円 +0.1円
今期予想を達成すれば、 16期連続増配 です。 長期継続力は非常に高く評価できます。
一方、 今期の増配率は 約1.9% 。 連続増配年数は優秀でも、 最近の配当成長速度はかなり緩やかです。

配当方針|継続増配を重視

会社の基本方針

  • 継続的な増配を基本とする
  • 機動的な自己株式取得
  • 持続的な企業価値向上
長期的に 株主還元を拡大してきた実績は 明確な強みです。

DOE下限・累進保証はなし

確認した還元方針では、 DOE○%以上 といった数値下限や、 「減配しない」という明示はありません。

したがって、 16期連続増配実績そのものを高く評価しつつ、 制度上の配当保証とは区別 します。

配当性向44.6%は無理のない水準

5.4円 ÷ 12.10円 = 約44.6%

予想利益の半分以下を 配当に回す設計です。

配当性向だけを見ると、 高配当を無理に捻出している状態ではありません。

ただし大型投資も必要

NTTは通信ネットワーク、 データセンター、法人IT、IOWNなど 大型投資を継続しています。

利益の残り55%すべてを 追加配当へ回せるわけではありません。 投資CFとのバランス も重要です。

現在利回り3.08%は過去3期平均を下回る

決算期 期末配当利回り
2024年3月期 2.83%
2025年3月期 3.59%
2026年3月期 3.38%
3期平均 約3.27%
現在 3.08%
3.08% − 3.27% ≒ ▲0.19ポイント

現在は、 過去3期の期末利回り平均より やや低い水準です。

つまり配当利回りだけを見ると、 「過去より安く買えている」 とは言いにくい 状態です。

最新1Q|増収増益でまずまずの出足

項目 第1四半期 前年同期比
営業収益 3兆6,177億円 +10.9%
営業利益 4,251億円 +4.9%
親会社帰属利益 2,748億円 +5.8%
2,748億円 ÷ 9,800億円 ≒ 28.0%
通期純利益計画に対する 進捗率は約28%。 第1四半期としてはまずまず です。
ただし、 1Qだけを見て 通期上方修正を織り込む段階ではありません。

通期純利益は約5.5%減益予想

項目 2026年3月期実績 2027年3月期予想
営業収益 14兆4,091億円 15兆600億円
営業利益 1兆7,062億円 1兆7,100億円
親会社帰属利益 1兆370億円 9,800億円
売上は増加し、 営業利益も高水準を維持します。
一方、 純利益は前期比で約5.5%減。 安定感はあるものの、 現在は高成長局面ではありません。

NTTの事業上の強み

国内通信

ドコモを中心に 巨大な顧客基盤と通信インフラを持ちます。

法人IT

企業のDX、クラウド、 システム構築需要を取り込みます。

データセンター

AI・クラウド普及による 世界的なデータ需要増加が追い風です。

海外事業

国内通信だけに依存しない 収益基盤を構築しています。

IOWN

次世代ネットワークとして 中長期の競争力向上を目指します。

巨大インフラ

通信ネットワークそのものが 非常に大きな参入障壁です。

IOWNやAIは魅力的なテーマですが、 短期的なEPS増加や増配を直接保証する材料ではありません。 中長期の成長オプションとして評価します。

最大の財務論点|借入と投資負担

借入債務
約16.25兆円
リース負債除く
株主資本比率
20.8%
単純比較は不可
年間EPS予想
12.10円
配当余力の基礎
銀行事業なども含む連結財務なので、 自己資本比率20.8%を 一般事業会社と単純比較するのは適切ではありません。
それでも、 借入残高・金利負担・設備投資・投資回収 は将来の配当余力へ直接影響します。 無借金・高自己資本比率の高配当株と 同じ20点満点評価にはしにくい部分です。

今後確認したい3つの利益源

① ドコモ

国内通信の料金競争、 顧客獲得コスト、 ARPU改善が重要です。

② 法人・海外IT

クラウド・DX・法人サービスの 利益成長を確認します。

③ データセンター

大型投資に対して 収益・キャッシュフローが十分に伸びるかが重要です。

株主優待|dポイントは「毎年」ではない

2年以上3年未満

100株以上で 1,500 dポイント を進呈。

5年以上6年未満

100株以上で 3,000 dポイント を進呈。

それぞれ 1回限り です。 合計4,500ポイントで、 進呈にはエントリーが必要です。
毎年4,500ポイントを受け取れる優待ではありません。 恒常的な総合利回りへ加算しない ことが重要です。

100株の少額投資は魅力。ただし年間配当は540円

100株購入額
17,520円
非常に買いやすい
年間配当
540円
税引前
1000株購入額
175,200円
年間配当5,400円
100株から長期保有を始められる点は NTT最大の使いやすさです。
ただし、 買いやすい=年間配当額が大きい ではありません。 配当収入を増やす目的では、 投資額に対する利回りを冷静に比較します。

重点リスク

通信料金競争

料金競争や顧客獲得費用が通信利益を圧迫する可能性があります。

借入16兆円超

金利上昇によって利払い負担が増える可能性があります。

大型設備投資

通信・データセンター投資の回収が遅れる可能性があります。

増配率低下

直近は0.1円増配が続き、配当成長率は2%前後です。

国内人口減少

国内通信契約数や成長余地に長期的な影響があります。

海外IT

海外案件の採算悪化や為替変動が利益へ影響します。

データセンター投資

高成長市場でも投資額が大きく、資本効率が重要です。

IOWN投資

技術開発が短期的な利益に結びつかない可能性があります。

DOE下限なし

連続増配実績は強いものの制度上の配当下限はありません。

継続確認ポイント: ドコモの利益、 営業CF、 設備投資額、 借入債務、 金利負担、 EPS成長率 です。

PER14.48倍。割高ではないが、強い割安感もない

PER 14.48倍

15倍以下という基準は 満たしています。

大型通信株として 極端な割高水準ではありません。

PBR 1.45倍

PBR1倍割れのような 資産面での割安感はありません。

安定性と通信インフラの価値を 一定程度株価が織り込んでいる状態です。
現在値175.2円は、 「割高だから売る価格」ではないが、 「積極的に買い増したい安値」でもない という評価です。

総合評価レーダー

配当利回り
7/10
増配・非減配
29/30
財務健全性
15/20
業績・成長性
17/20
割安度
16/20

年間配当5.4円から逆算した買い水準

3.08% 175.2円 PER 14.48倍 打診買い
3.20% 168.75円 少し余裕 少量追加
3.38% 160円 PER 約13.2倍 買いやすい
約3.50% 154.3円 本命ゾーン 積極買い
3.60% 150円 業績維持なら 強い買い場
4.00% 135円 悪材料確認 暴落時検討
購入イメージ: 未保有なら175円前後で100株程度の打診は可能。 まとまった買い増しは160円以下。 154円前後なら利回り約3.5%となり、 配当目的でかなり狙いやすくなります。
135円まで下がった場合は、 利回り4%だけを理由に買わず、 利益・配当予想・通信事業・借入状況に 何が起きているかを確認 します。

分割購入の考え方

① 170~175円

未保有なら100株から。 少額で長期増配株への投資を スタートしやすい水準です。

② 160円以下

利回り3.38%以上。 PERも13倍台となり、 価格面の余裕が増します。

③ 150~155円

利回り約3.5~3.6%。 業績に問題がなければ 配当目的の積極買い候補です。

最終判断:84点。100株は買いやすいが、まとまった買い増しは160円以下。

NTTは、 16期連続増配予想、 配当性向44.6%、 PER14.48倍、 通信インフラという安定収益基盤、 法人IT、 データセンター、 海外事業、 IOWN、 100株17,520円という圧倒的な買いやすさ、 を持っています。

特に、 長期間増配を続けながら、 少額から株主になれる という点は、 国内大型株の中でも非常に使いやすい特徴です。

一方で、 現在利回り3.08%、 3期平均利回り3.27%を下回ること、 直近増配率約1.9%、 通期純利益減益予想、 借入債務約16.25兆円、 大型設備投資、 DOE下限なし、 という注意点があります。

したがって、 未保有なら現在値で100株の打診、 160円以下で買い増し、 154円前後で積極購入、 150円前後なら業績維持を確認して強めに買う という判断が適しています。

買い方 175円前後は100株打診。 160円以下から買い増し。 154円前後で積極購入。 150円前後は強い買い場候補。
継続確認 5.4円配当、 EPS、 ドコモ利益、 営業CF、 設備投資、 借入債務、 金利負担、 データセンター収益。

ランキングでの位置づけ

NTTは、 「高配当株」というより 「安定・少額・長期増配株」 として評価したい銘柄です。

配当継続性

16期連続増配予想。 長期保有の安心材料としては 非常に強いです。

買いやすさ

100株約1.75万円。 初心者でも 分割購入しやすい価格帯です。

配当効率

利回り3.08%。 現在は高配当ランキング上位へ置くほどの 絶対利回りではありません。

総合84点。 企業の安心感や増配実績は高評価ですが、 「今から年間配当を大きく増やす」という目的では 優先順位を上げにくい という位置づけです。
情報源・前提
  • 株価:2026年9月2日終値175.2円
  • 2027年3月期年間配当:5.4円
  • 会社予想EPS:12.10円
  • 予想配当性向:約44.6%
  • 16期連続増配予想
  • 最新業績:2027年3月期第1四半期
  • 2026年6月末BPS:121.07円
  • 株主資本比率:20.8%
  • 借入債務:約16.25兆円〈リース負債除く〉
  • 株主優待:100株以上、保有期間に応じてdポイントを各1回進呈

株価情報 NTT公式 業績予想 2027年3月期 第1四半期決算短信 NTT公式 株主還元・配当 IRBANK 配当・利回り履歴 2027年3月期 第1四半期決算説明資料 NTT 決算補足資料 NTT公式 株主優待

本資料は2026年9月2日時点の 株価・会社予想・配当予想・決算数値等を基に整理しています。 将来の業績・配当・株価上昇、 年間5.4円配当、 16期連続増配、 株主優待制度、 自己株式取得の継続を保証するものではありません。 特にドコモの収益、 国内通信料金、 法人IT、 海外事業、 データセンター、 IOWN、 設備投資、 借入債務、 金利負担、 EPS、 配当方針については 最新の決算・IR資料をご確認ください。
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この記事を書いた人

26歳のメーカー勤務のサラリーマンです。
サイドFIREを目指して6000万の資産形成を目標にしています。
お金・投資の勉強をしており、資産を増やすための知識を蓄えながら、コツコツと
頑張っています!

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