アイティフォー(4743)

アイティフォー(4743)投資分析

HIGH DIVIDEND & RECURRING IT REPORT · 2026.09

アイティフォー 4743

利回り4.92%・累進配当・自己資本比率78.0%・受注残177.59億円 。 高配当IT株として魅力的ですが、 今期予想配当性向62.3% と80円配当の余裕度は確認が必要です。

株価 1,627円 利回り 4.92% 年間配当 80円 累進配当 自己資本比率 78% PER 12.66倍
89点/100点・A評価。現在値でも打診可能、本命は1,600円以下。 累進配当、大幅ネットキャッシュ、リカーリング収益、 受注残増加、PER12倍台は強い材料。 一方、配当性向62.3%、DOE下限なし、PBR2.15倍、 通期計画の進捗には注意。 利回り5%となる1,600円以下から購入優先度を上げます。
目次

投資判断の要点

アイティフォーは、 地方銀行・信用金庫向けの金融システムを中心に、 自治体BPO、決済、小売・EC、 コンタクトセンター、保守・クラウドなどを展開する 独立系IT企業です。

現在は、 利回り4.92%・累進配当・PER12.66倍・自己資本比率78% に加えて、 受注残も177.59億円まで積み上がっています。

強み: 約5%利回り、 累進配当、 大幅ネットキャッシュ、 リカーリング収益、 受注残増加、 営業利益+28.5%。
注意点: 80円配当に対する今期予想配当性向は約62.3%。 会社目標50%をまだ上回ります。
DOE実績10.65%は高水準ですが、 DOE4%以上などの明確な配当下限方針はありません。
89 100点満点

財務力と約5%利回りの組み合わせが強い。

配当余力に課題はあるものの、 財務・受注・リカーリング収益が配当維持を支える上位候補です。

主要投資指標

株価
1,627円
2026年9月4日終値
年間配当
80円
2027年3月期予想
配当利回り
4.92%
5%目前
3期平均利回り
約4.10%
現在+0.82pt
予想PER
12.66倍
15倍以下
PBR
2.15倍
資産面では高め
予想配当性向
62.3%
50%基準超過
自己資本比率
78.0%
非常に高い

80円配当を維持する累進配当

年間配当推移

20
19/3
23
20/3
23
21/3
30
22/3
30
23/3
40
24/3
50
25/3
80
26/3
80
27/3予
決算期 年間配当 増減
2019年3月期 20円
2020年3月期 23円 +3円
2021年3月期 23円 据え置き
2022年3月期 30円 +7円
2023年3月期 30円 据え置き
2024年3月期 40円 +10円
2025年3月期 50円 +10円
2026年3月期 80円 +30円
2027年3月期予想 80円 据え置き
2026年3月期まで 3期連続増配。 前期は50円→80円へ大幅増配しました。
今期は80円据え置き予想なので、 連続増配記録はいったん止まります。

累進配当+配当性向50%目標+総還元性向70%以上

配当方針 累進配当
配当性向目標 50%
総還元性向 70%以上
DOE下限 なし

2026年2月に、 原則として配当を維持または増額する 累進配当 を導入しました。

80円配当を維持する方針が明確になった点は、 高配当株として大きなプラスです。
一方、 会社目標の連結配当性向は50%。 今期予想は 約62.3% で、まだ目標を上回っています。
DOE実績10.65%は高いものの、 一定DOEを配当下限とする制度ではありません。

80円配当へ利益を追いつかせる段階

今期予想配当性向

80円 ÷ 128.48円 = 約62.3%

配当性向50%に必要なEPS

80円 ÷ 50% = EPS 160円
前期配当性向76.7%から、 今期は62.3%へ改善する予想です。
ただし、 会社目標50%に戻すには EPS160円程度が必要です。
したがって短期的には、 80円からさらに大幅増配する余地を期待しすぎない 方が安全です。

現在利回り4.92%は3期平均を上回る

決算期 年間配当 配当利回り
2024年3月期 40円 3.60%
2025年3月期 50円 3.58%
2026年3月期 80円 5.12%
3期平均 4.10%
現在 80円 4.92%
4.92% − 4.10% = +0.82ポイント
現在利回りは、 過去3期平均を 約0.82ポイント上回ります。
ただし前期に 50円→80円へ大幅増配した影響が大きく、 利回り上昇=株価だけが割安になった とは言えません。

最新1Q|営業利益+28.5%

項目 1Q実績 前年同期比
売上高 46.24億円 +9.2%
営業利益 5.55億円 +28.5%
経常利益 5.09億円 +3.5%
純利益 3.57億円 +0.8%
受注高 48.71億円 +10.0%
受注残 177.59億円 +7.7%
本業の営業利益は 28.5%増。 収益性改善を評価できます。
経常利益・純利益の伸びが小さいのは、 出資先に関する持分法投資損失 の影響があります。

受注残177.59億円|将来売上の厚み

受注高
48.71億円
+10.0%
受注残
177.59億円
+7.7%
1Q売上高
46.24億円
受注残は約3.8倍
受注残の積み上がりは、 今後の売上計上の見通しを支える材料 です。
ただし、 大型案件は検収時期で売上・利益計上がずれるため、 受注残=すぐ利益になる わけではありません。

リカーリング収益が売上の半分超

システム開発・販売

売上 21.67億円 +11.0% 利益 2.46億円 +31.6%

金融・小売などのシステム導入、 追加開発を中心とする事業です。

リカーリング

売上 24.56億円 +7.6% 利益 3.08億円 +25.6%

保守、クラウド、BPOなど、 継続的に収益が発生する事業です。

リカーリング事業が売上高の半分以上を占めるため、 単発案件だけに依存しない収益構造 になっています。
特に自治体向けBPOなどの伸長は、 金融機関向け依存を和らげる材料です。

通期は20%超の利益成長を計画

項目 2026年実績 2027年予想 前期比
売上高 231.01億円 280億円 +21.2%
営業利益 38.58億円 48億円 +24.4%
経常利益 約40.5億円 49億円 +20.9%
純利益 27.57億円 34億円 +21.6%
通期計画そのものは、 かなり強い成長計画です。
一方、 1Q進捗は売上高16.5%、 営業利益11.6%、 純利益10.5%にとどまります。
下期偏重型とはいえ、 通期達成には2Q以降かなりの利益計上が必要です。
中間決算では、 営業利益14億円前後へ到達できるか を一つの確認ポイントとします。

自己資本比率78%+大幅ネットキャッシュ

総資産
約256.95億円
2026年6月末
純資産
約205.23億円
厚い自己資本
自己資本比率
78.0%
非常に高い
借入金
約2.09億円
極めて少ない
現金・預金
約62.66億円
手元流動性
流動有価証券
約61.89億円
換金性資産
現預金+有価証券
約124.6億円
借入金を大幅超過
62.66億円 + 61.89億円 = 約124.55億円
借入金約2.1億円に対して、 現預金+流動有価証券は約124.6億円。 実質的に大幅なネットキャッシュ です。
配当性向が60%を超えていても、 財務面から直ちに80円配当維持が困難になる状態ではありません。
ただし、 新規事業・M&A・出資を進めているため、 キャッシュを全て配当に回せるわけではありません。

金融システム+BPO+継続収益

債権管理

地方銀行・信用金庫向けの債権・延滞管理に強く、業務ノウハウが参入障壁になります。

個人ローン

ローン審査・管理など金融機関業務を支援します。

自治体BPO

徴収業務などのアウトソーシング需要を取り込みます。

キャッシュレス

決済関連システムを通じて金融以外の成長領域を広げます。

小売・EC

店舗・EC向けのシステム導入・運用を展開しています。

保守・クラウド

導入後の保守・運用から継続的なリカーリング収益を得ます。

金融システムは、 一度導入されると 更新・保守・追加開発へつながりやすい 点が強みです。
一方、 地方銀行再編による顧客数減少は中長期リスクです。 自治体BPOやカード会社・保証会社への展開で補えるかを確認します。

重点リスク

配当性向62.3%

今期増益でも会社目標50%を上回り、追加増配余力は限定的です。

DOE下限なし

DOE実績は高いものの、一定DOEを将来保証する制度ではありません。

通期計画

売上+21%、営業利益+24%と強気で、達成確認が必要です。

1Q進捗

純利益進捗は10.5%。下期偏重を考慮しても今後の伸びが必要です。

地方銀行再編

金融機関の統合・店舗縮小で顧客基盤が変化する可能性があります。

技術者不足

IT人材不足・賃金上昇は人件費と採用競争を押し上げます。

大型案件検収

案件の検収時期によって四半期業績がぶれやすくなります。

持分法損失

出資先の不振が経常利益・純利益へ影響する可能性があります。

PBR2.15倍

高収益・財務・累進配当をある程度織り込んだ株価水準です。

継続確認ポイント: 80円配当、 配当性向、 受注残、 営業利益、 中間進捗、 リカーリング成長、 持分法損益、 M&A・出資 です。

100点評価

配当利回り
10/10
増配・非減配
26/30
財務健全性
20/20
業績・成長性
18/20
割安度
15/20
評価項目 得点 主な理由
配当利回り 10/10 4.92%、3期平均を上回る
増配・非減配 26/30 累進配当は強いが今期据え置き・配当性向高め
財務健全性 20/20 自己資本比率78%・大幅ネットキャッシュ
業績・成長性 18/20 営業増益・受注残増。ただし通期予想は強気
バリュエーション 15/20 PER12.66倍は妥当、PBR2.15倍は高め
合計 89/100 A評価・財務力の強い高配当IT株

年間80円配当から逆算した買い水準

4.50% 1,778円 上値側 慎重
4.75% 1,684円 投資可能 検討可
4.92% 1,627円 現在値 打診買い
5.00% 1,600円 本命ライン 買いやすい
5.25% 1,524円 余裕改善 買い増し
5.50% 1,455円 業績維持前提 積極買い
80円 ÷ 5.0% = 1,600円
現在値1,627円でも 利回り4.92%。 すでに打診可能な水準です。
1,600円なら利回り5%。 配当性向の高さを考慮すると、 ここから本格的に買いやすい と判断します。
80円 ÷ 5.5% ≒ 1,455円
1,450円台では利回り5.5%。 中間決算・80円配当・通期計画に問題がなければ 積極購入候補 です。
株価下落時は、 持分法損失の拡大、 通期下方修正、 大型案件遅延、 80円配当方針変更などがないか確認します。

分割購入の考え方

① 1,620円前後

S株または予定額の25%程度を打診。約5%利回りを確保できます。

② 1,575~1,600円

利回り5%以上。追加購入の中心にしやすい価格帯です。

③ 1,500円前後

中間決算に問題がなければ、配当効率・財務力の両面から積極購入候補です。

最終判断:89点・A評価。約5%利回り+累進配当+強固な財務で、現在値から購入候補。

アイティフォーは、 年間80円配当、 予想利回り4.92%、 累進配当、 総還元性向70%以上、 PER12.66倍、 自己資本比率78.0%、 現預金約62.66億円、 流動有価証券約61.89億円、 借入金約2.09億円、 受注残177.59億円、 リカーリング売上が全体の半分超、 1Q営業利益+28.5%、 という魅力を持っています。

特に、 約5%利回り+大幅ネットキャッシュ+累進配当+受注残増 という組み合わせは、 高配当IT株としてかなり強いです。

一方で、 今期予想配当性向62.3%、 前期配当性向76.7%、 DOE下限なし、 今期80円据え置き、 PBR2.15倍、 通期営業利益+24.4%という強い計画、 1Q純利益進捗10.5%、 出資先の持分法投資損失、 という注意点があります。

したがって、 現在1,627円でも少額打診可能。 1,600円以下で本格検討、 1,575円前後で追加、 1,500円前後なら中間決算を確認して積極購入 という判断です。

買い方 1,620円前後で25%程度打診。 1,575~1,600円で追加。 1,500円前後で中間決算確認後に積極購入。
継続確認 80円配当、 配当性向、 受注残、 営業利益、 中間進捗、 リカーリング売上、 持分法損失、 M&A・出資。

配当株ランキングでの位置づけ

アイティフォーは、 「高利回り・強財務・累進配当・成長IT」 を組み合わせた銘柄です。

現在利回り

4.92%。 現在値から十分な配当収入を確保できます。

財務

自己資本比率78%、現預金+流動有価証券約124.6億円に対し借入金約2.1億円。

最大の弱点

配当性向62.3%。80円配当をさらに増やすには利益成長が必要です。

総合89点。 現在値でも購入対象にできる上位グループ です。 野村不動産HDのようなDOE下限型とは異なりますが、 財務の強さではこちらが大きく上回ります。 一方、 短期的な増配余力は配当性向の高さからやや限定的です。
情報源・前提
  • 株価:2026年9月4日終値 1,627円
  • 2027年3月期年間配当予想:80円
  • 予想配当利回り:4.92%
  • 予想PER:12.66倍
  • 実績PBR:2.15倍
  • 予想EPS:128.48円
  • 予想配当性向:約62.3%
  • 前期配当性向:76.7%
  • 自己資本比率:78.0%
  • 配当方針:累進配当
  • 総還元性向70%以上
  • DOE実績:10.65%、ただし明確なDOE下限なし
  • 2027年3月期1Q営業利益:5.55億円、+28.5%
  • 受注残:177.59億円、+7.7%

Yahoo!ファイナンス 株価・指標 アイティフォー 2027年3月期 第1四半期決算短信 アイティフォー 公式株主還元・配当方針 みんかぶ 配当・DOE推移

本資料は2026年9月4日時点の 株価・会社予想・配当予想・決算数値・株主還元方針等を基に整理しています。 将来の業績・株価上昇、 年間80円配当、 累進配当、 総還元性向70%以上、 受注残の売上計上、 リカーリング事業の成長を保証するものではありません。 DOE10.65%は実績値であり、 DOE4%以上などの明確な配当下限を保証する方針ではありません。 また、 累進配当は現在の会社方針に基づくものであり、 将来の経営方針変更まで排除する永久保証ではありません。 特に80円配当、 配当性向、 中間・通期業績、 受注残、 大型案件の検収、 地方銀行再編、 IT人材費、 持分法投資損失、 M&A・出資、 株主還元方針については 最新の決算・IR資料をご確認ください。
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この記事を書いた人

26歳のメーカー勤務のサラリーマンです。
サイドFIREを目指して6000万の資産形成を目標にしています。
お金・投資の勉強をしており、資産を増やすための知識を蓄えながら、コツコツと
頑張っています!

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