蔵王産業(9986)

蔵王産業(9986)投資分析

STABLE DIVIDEND & FINANCIAL QUALITY REPORT · 2026.09

蔵王産業 9986

利回り4.05%・自己資本比率86.9%・実質無借金・普通配当100円維持 。 財務の強さを背景に安定配当を続ける一方、 配当性向72.3%・PER約18倍・ROE約5.5% をどう評価するかがポイントです。

株価 2,472円 利回り 4.05% 年間配当 100円 自己資本比率 86.9% PBR 1.04倍 安定配当型
77点/100点。安定配当枠としては魅力。ただし増配力と割安度では購入価格を選びたい。 100円普通配当を75周年まで維持する方針と、 自己資本比率86.9%の強財務は高評価。 一方、配当性向72.3%、PER17.9倍、1Q営業利益▲7.8%。 2,200円前後なら配当面が改善し、 2,070円前後ならPER15倍も視野に入ります。
目次

投資判断の要点

蔵王産業は、 業務用清掃機器・洗浄機器の販売と アフターサービスを中心に展開する専門商社です。

投資上の特徴は、 4%超の配当利回り、 自己資本比率86.9%、 借入金ほぼなし、 100円普通配当の維持方針 です。

強み: 財務の厚さ、4%超利回り、 普通配当100円の安定方針、 修理・部品などのアフターサービス収益。
弱点: 配当性向72.3%、PER17.9倍、ROE約5.5%。 高利回りでも、利益面では割安とは言いにくい 状態です。
77 100点満点

安定配当株としては評価。増配株としては控えめ。

「毎年配当を増やす会社」ではなく、 「100円の普通配当を財務力で維持する会社」として見る方が合います。

主要投資指標

株価
2,472円
2026年9月4日終値
年間配当
100円
2027年3月期予想
配当利回り
4.05%
4%超
予想PER
17.88倍
15倍基準未達
PBR
1.04倍
ほぼ1倍
配当性向
72.3%
50%基準未達
ROE
約5.5%
資本効率は低め
自己資本比率
86.9%
非常に強い

配当は「増配」より「100円維持」を評価

年間配当推移

100
24/3
100
25/3
105
26/3
100
27/3予
決算期 年間配当 内容
2024年3月期 100円 普通配当
2025年3月期 100円 普通配当
2026年3月期 105円 普通100円+記念5円
2027年3月期予想 100円 普通配当維持
表面上は105円→100円で減配ですが、 前期105円には 創立70周年記念配当5円 が含まれます。
普通配当は 100円を維持する計画です。

100円安定配当を75周年まで延長

普通配当 100円
安定配当方針 75周年まで
DOE実績 4.4%
累進配当 なし

会社は、 年間100円の安定配当方針を 創立70周年までとしていたものから、 75周年まで延長しています。

長期保有では、 配当額の見通しが立てやすい ことが大きなメリットです。
ただし、 これは 毎年増配する累進配当ではありません。 また、将来にわたり無条件に100円を保証する制度でもありません。
DOE4.4%は 2026年3月期の実績値です。 DOE4%以上などの配当下限方針ではありません。

配当性向72.3%|安定配当と増配余力は別

今期予想

100円 ÷ 約138.3円 = 配当性向 約72.3%
利益の7割超を配当に回す計算です。

評価

現在の利益水準なら 100円配当を賄える計算です。

ただし、 配当性向50%以下を重視する基準には届きません。 大幅な増配余力も限定的です。

自己資本比率86.9%|財務は最大の強み

自己資本比率
86.9%
2026年6月末
現預金
約20.9億円
高い流動性
流動有価証券
約46.9億円
金融資産が厚い
借入金
計上なし
実質無借金
自己資本比率86.9%、 現預金+流動有価証券で約67.8億円。 100円配当を支える財務力は非常に強い と評価できます。
一方、 ROEは約5.5%。 財務を厚く持つ分、資本効率は高くありません。

営業CFと配当支払い

営業CF
+11.27億円
2026年3月期
投資CF
▲4.49億円
同期間
配当支払額
約5.42億円
実績
11.27億円 − 4.49億円 = +6.78億円
営業CFから投資CFを差し引いた簡易的な資金収支は +6.78億円。 実際の配当支払額約5.42億円を上回っています。
これは厳密なフリーキャッシュフロー評価ではありませんが、 前期は投資後の資金収支でも配当を賄えた ことを確認できます。

最新1Q|経常増益でも本業は減益

項目 1Q実績 前年同期比 通期予想
売上高 19.66億円 ▲1.9% 93.10億円
営業利益 1.65億円 ▲7.8% 11.17億円
経常利益 1.95億円 +5.1% 11.50億円
純利益 1.25億円 +3.1% 7.52億円
1Qは経常利益・純利益が増えていますが、 営業利益は7.8%減です。
経常増益には 受取利息・配当金など営業外収益が寄与。 本業まで増益とは言えません。

通期は営業増益を計画

売上高予想
93.10億円
2027年3月期
営業利益予想
11.17億円
+9.9%計画
純利益予想
7.52億円
EPS約138.3円
会社は通期では 営業利益+9.9%を計画しています。
1Q時点では本業減益なので、 今後の四半期で 会社計画どおり営業利益が回復するか を確認したいところです。

清掃機器+アフターサービスが事業基盤

業務用清掃機器

工場・ビル・施設向けの清掃・洗浄機器を取り扱います。

省人化需要

人手不足を背景に、業務効率化・省人化ニーズが中長期の追い風になります。

アフターサービス

修理・メンテナンス・部品供給が継続的な収益源になります。

専門商社力

海外製品の仕入れ、販売網、保守体制を組み合わせた専門性があります。

家庭用リンサー

競合参入の影響で販売が減少しており、商品ごとの競争力には注意が必要です。

成長率

高成長企業というより、成熟した安定収益型の事業構成です。

長期投資では、 機器販売後の修理・部品収益がどこまで安定して積み上がるか が重要です。

重点リスク

配当性向72.3%

利益が落ちると配当負担が高まりやすい水準です。

PER17.9倍

高配当株として利益面の割安感は強くありません。

ROE約5.5%

財務は強い一方、資本効率は低めです。

累進配当ではない

100円安定配当方針はありますが、毎年増額する方針ではありません。

1Q営業減益

足元では本業利益が前年同期を下回っています。

競合参入

家庭用リンサーなど一部商品で競争が強まっています。

輸入商材

為替や海外仕入価格の変動が採算へ影響する可能性があります。

流動性

出来高が少ない日は売買価格が動きやすくなる可能性があります。

増配余力

配当性向が高いため、利益成長なしでは大幅増配しにくい構造です。

継続確認ポイント: 100円普通配当、 営業利益、 配当性向、 営業CF、 アフターサービス売上、 家庭用商品の競争環境、 出来高・板状況 です。

100点評価

配当利回り
9/10
増配・非減配
21/30
財務健全性
20/20
業績・成長性
14/20
割安度
13/20
評価項目 得点 主な理由
配当利回り 9/10 4.05%で高水準
増配・非減配 21/30 普通配当100円維持を評価、増配力は限定的
財務健全性 20/20 自己資本比率86.9%・実質無借金
業績・成長性 14/20 通期増益計画だが1Q営業減益
バリュエーション 13/20 PBR約1倍だがPER約18倍
合計 77/100 財務の強い安定配当枠

年間100円配当から逆算した買い水準

4.05% 2,472円 PER 17.9倍 慎重
4.35% 2,300円 PER 16.6倍 再検討
4.50% 2,222円 PER 16.1倍 打診買い
4.83% 2,070円 PER 約15.0倍 買いやすい
5.00% 2,000円 PER 14.5倍 積極買い
100円 ÷ 4.5% ≒ 2,222円
利回り4.5%を狙うなら、 2,220円前後 が最初の分かりやすい購入ラインです。
138.3円 × 15倍 ≒ 2,075円
PER15倍以下も重視するなら、 2,070円前後 が目安です。 この水準なら配当利回りも約4.8%まで上がります。
株価が下がっても、 配当性向72%台やROEの低さ自体は改善しません。 利益予想や100円配当が変われば、 買い水準も再計算が必要です。

分割購入の考え方

① 2,200~2,300円

利回り4.3~4.5%。 安定配当目的なら打診を考えやすい水準です。

② 2,050~2,100円

利回り4.8%前後。 PERも15倍近くまで下がり、価格面の余裕が増します。

③ 2,000円前後

利回り5%・PER14倍台。 業績と100円配当維持が確認できれば積極購入候補です。

最終判断:77点。100円配当を受け取り続ける安定配当枠として評価。

蔵王産業は、 年間100円普通配当、 予想利回り4.05%、 75周年までの安定配当方針、 自己資本比率86.9%、 実質無借金、 現預金約20.9億円、 流動有価証券約46.9億円、 営業CF+11.27億円、 アフターサービスによる継続収益、 という魅力を持っています。

特に、 100円普通配当を強い財務で支える構造 は、安定配当を重視する投資では評価できます。

一方で、 配当性向72.3%、 PER17.9倍、 ROE約5.5%、 1Q営業利益▲7.8%、 増配型ではないこと、 一部商品の競争激化、 出来高の少なさ、 という注意点があります。

したがって、 現在2,472円では急がず、 2,220円前後で打診、 2,070円前後で買いやすくなり、 2,000円前後なら業績・100円配当維持を確認して積極購入 という判断です。

買い方 現在値は慎重。 2,220円前後で打診。 2,070円でPER15倍水準。 2,000円なら利回り5%。
継続確認 100円普通配当、 営業利益、 配当性向、 営業CF、 アフターサービス、 家庭用商品の競争、 出来高。

ランキングでの位置づけ

蔵王産業は、 「高財務・4%利回り・安定配当」 という特徴を持つ銘柄です。

配当安定性

普通配当100円を75周年まで維持する方針。 配当額の見通しを立てやすい銘柄です。

財務

自己資本比率86.9%・実質無借金。 配当を支える財務力は非常に強いです。

現在の弱点

配当性向72.3%・PER17.9倍・ROE約5.5%。 増配力と利益面の割安感は弱めです。

総合77点。 高配当ランキング上位を狙う成長型ではなく、 ポートフォリオの「安定配当枠」として考えたい銘柄 です。 現在値で無理に買うより、 2,200円前後なら検討、 2,070円以下なら価格面の評価を一段上げやすくなります。
情報源・前提
  • 株価:2026年9月4日終値 2,472円
  • 2027年3月期年間配当予想:100円
  • 会社予想EPS:約138.3円
  • 予想配当性向:約72.3%
  • 自己資本比率:86.9%
  • DOE4.4%は2026年3月期実績であり、配当下限目標ではない
  • 普通配当100円の安定配当方針を75周年まで延長
  • 2026年3月期営業CF:+11.27億円
  • 2026年3月期投資CF:▲4.49億円
  • 実際の配当支払額:約5.42億円

Yahoo!ファイナンス 株価・指標 Yahoo!ファイナンス 配当履歴 蔵王産業 配当方針・100円安定配当延長 蔵王産業 2027年3月期 第1四半期決算短信 蔵王産業 2026年3月期 決算短信・事業説明

本資料は2026年9月4日時点の 株価・会社予想・配当予想・決算数値・配当方針等を基に整理しています。 将来の業績・株価上昇、 年間100円配当、 75周年までの配当方針、 営業キャッシュフローの維持を 保証するものではありません。 DOE4.4%は実績値であり、 DOE4%以上等の数値下限を定めた配当政策ではありません。 特に営業利益、 配当性向、 営業キャッシュフロー、 アフターサービス収益、 家庭用清掃機器の競争環境、 為替、 流動性、 株主還元方針については 最新の決算・IR資料をご確認ください。
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この記事を書いた人

26歳のメーカー勤務のサラリーマンです。
サイドFIREを目指して6000万の資産形成を目標にしています。
お金・投資の勉強をしており、資産を増やすための知識を蓄えながら、コツコツと
頑張っています!

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