イエローハット(9882)

イエローハット(9882)投資分析

DIVIDEND GROWTH & AUTO RETAIL REPORT · 2026.09

イエローハット 9882

17期連続増配予想・利回り3.84%・PER12.38倍・配当性向47.7% 。 長期増配と株主還元を強みにする一方、 1Q営業利益▲16.9%と借入金増加 をどう評価するかがポイントです。

株価 1,771円 利回り 3.84% 年間配当 68円 17期連続増配予想 PER 12.38倍 配当性向 約47.7%
86点/100点。長期増配株として有力。1,700円以下なら配当目的でさらに買いやすい。 利回り3%以上・配当性向50%以下・PER15倍以下をすべて満たし、 17期連続増配予想という実績も強力。 一方、1Q営業利益は16.9%減、 借入金は530億円まで増加。 現在値も検討範囲ですが、 利回り4%となる1,700円前後を最初の購入目安とします。
目次

投資判断の要点

イエローハットは、 タイヤ、オイル、バッテリー、 カー用品販売、取付・整備などを手掛ける 国内大手のカー用品チェーンです。

現在は、 利回り3.84%・PER12.38倍・配当性向47.7%・17期連続増配予想 と、 配当投資で評価しやすい条件が揃っています。

強み: 17期連続増配予想、 3%台後半の利回り、 PER12倍台、 配当性向50%以下、 総還元性向100%以上方針。
注意点: 1Q営業利益は16.9%減。 純利益は増えていますが、 不動産売却益の影響があります。 本業利益の回復を確認したい決算 です。
さらに、 短期・長期借入金は合計530億円。 財務健全性は高いものの、 無借金企業ではありません。
86 100点満点

長期増配+適正PER+4%近い利回り。

配当株としてバランスはかなり良好。 足元の営業減益とキャッシュフローを確認しながら 分割購入したい銘柄です。

主要投資指標

株価
1,771円
2026年9月4日終値
年間配当
68円
2027年3月期予想
配当利回り
3.84%
3%基準クリア
3期平均利回り
約3.65%
現在+0.19pt
予想PER
12.38倍
15倍以下
PBR
1.21倍
極端な割高感なし
配当性向
約47.7%
50%基準内
自己資本比率
60.3%
2026年6月末

17期連続増配予想

分割調整後の年間配当

23
20/3
27
21/3
29
22/3
31
23/3
33
24/3
50
25/3
62
26/3
68
27/3予
決算期 年間配当 増減
2020年3月期 23円
2021年3月期 27円 +4円
2022年3月期 29円 +2円
2023年3月期 31円 +2円
2024年3月期 33円 +2円
2025年3月期 50円 +17円
2026年3月期 62円 +12円
2027年3月期予想 68円 +6円
2011年3月期から 2026年3月期まで 16期連続増配 。 今期予想が実現すれば 17期連続です。
2025年4月に1株→2株分割を実施。 2025年3月期100円→2026年3月期62円は 減配ではなく、 分割調整後では50円→62円の増配 です。

配当性向45%目安+総還元性向100%以上

配当性向目安 45%
総還元性向 3年累計100%以上
連続増配 17期予想
DOE下限 なし

配当性向45%を目安

現在の中期計画では、 配当性向45%を目安とする還元方針です。

今期予想配当性向は約47.7%。 大きく逸脱した水準ではありません。

総還元性向100%以上

2026年3月期~2028年3月期の3年間累計で、 総還元性向100%以上を目指します。

総還元性向には 自社株買いも含まれます。 配当だけで利益100%を還元する意味ではありません。
DOE実績4.4%は評価材料ですが、 DOE4%以上を配当下限として保証する方針ではありません。

現在利回り3.84%は過去平均をやや上回る

決算期 期末配当利回り
2024年3月期 3.31%
2025年3月期 3.62%
2026年3月期 4.01%
3期平均 約3.65%
現在・予想 3.84%
3.84% − 3.65% = +0.19ポイント

現在利回りは 直近3期末平均を 約0.19ポイント上回っています。

配当面では、 過去平均より少し買いやすい水準 です。
ただし、 直近2026年3月期末の4.01%よりは低いため、 突出した高利回りとは言えません。

最新1Q|増収でも営業利益▲16.9%

項目 第1四半期実績 前年同期比
売上高 412.48億円 +2.4%
営業利益 29.07億円 ▲16.9%
経常利益 33.60億円 ▲13.0%
純利益 28.46億円 +6.3%
タイヤ、オイル、バッテリーなど 主力商品販売は堅調です。
一方、 人件費・研修費・DX関連費用などの増加で 営業利益は16.9%減 。 本業の利益率は悪化しています。
純利益+6.3%には 不動産売却益が寄与。 純利益増だけを見て本業好調とは判断しません。

通期は営業利益+6%を計画

売上高
1,760億円
会社予想
営業利益
160億円
+6.0%
純利益
122億円
+1.9%
会社は通期では 営業増益 を見込んでいます。
1Qは営業利益▲16.9%なので、 2Q以降に利益率を回復できるか が重要です。

カー用品+整備需要が収益基盤

タイヤ

交換需要が継続的に発生する、 代表的なリピート商品です。

オイル・バッテリー

定期交換需要があり、 来店機会の創出につながります。

取付・整備

商品販売だけでなく、 作業工賃・整備サービスも収益源です。

店舗網

全国規模の店舗ネットワークが ブランド認知と顧客接点を支えます。

車保有ストック

新車販売だけでなく、 既存車両の維持・交換需要を取り込みます。

株主還元

長期増配と自社株買いを組み合わせ、 1株価値向上を狙います。

自己資本比率60.3%|財務は健全だが借入増

自己資本比率
60.3%
2026年6月末
現金・現金同等物
約397億円
2026年3月末
借入金合計
530億円
短期350+長期180
ROE
9.8%
実績
自己資本比率60%超なので、 財務基盤自体は健全です。
ただし、 借入金は前期末350億円 → 530億円へ増加 。 無借金企業として評価する銘柄ではありません。

キャッシュフローは余裕が大きいとは言えない

営業CF
+104.69億円
2026年3月期
投資CF
▲89.81億円
同期間
単純合計
+14.88億円
営業CF+投資CF
104.69億円 − 89.81億円 = +14.88億円
投資後に残る資金は 単純計算で約14.9億円。 積極還元を続けるには、 利益と営業CFの成長が重要 です。

株主優待|100株・1年以上から

年2回の買物割引券

100株以上・1年以上で、 各回 3,000円分。 年間では最大 6,000円分 です。

商品引換券

買物割引券とは別に、 商品引換券も付与されます。

1,771円 × 100株 = 177,100円
3,000円分の割引券は、 1,000円購入ごとに300円券を1枚使う方式。 年間6,000円分を使い切るには、 対象商品を年間合計 最低2万円 購入する必要があります。
さらに、 1年以上の継続保有条件があります。 6,000円を現金配当と同じ価値では評価しません。
年間配当予想は 100株で 6,800円。 優待を実際に使う人にとっては、 配当に上乗せされる補助的な魅力になります。

重点リスク

1Q営業減益

売上は増えていますが、営業利益は16.9%減少しています。

人件費

人材確保・賃上げ・研修などのコスト上昇が利益率を圧迫します。

DX投資

将来投資は必要ですが、短期的には費用負担となります。

借入金530億円

財務は健全でも、借入増加の理由と回収を確認する必要があります。

投資CF

設備投資等が大きく、投資後のCF余裕は限定的です。

自動車保有構造

若年層の車離れや利用形態変化は長期的な需要へ影響します。

価格競争

タイヤ・用品ではECや競合店舗との価格競争があります。

DOE下限なし

DOE実績4.4%ですが、制度上の下限ではありません。

優待条件

1年以上保有が必要で、額面を現金と同等には扱えません。

継続確認ポイント: 68円配当、 17期増配、 営業利益率、 人件費・DX費用、 営業CF、 借入金、 自社株買い、 優待制度 です。

100点評価

配当利回り
9/10
増配・非減配
29/30
財務健全性
17/20
業績・成長性
14/20
割安度
17/20
評価項目 得点 主な理由
配当利回り 9/10 3.84%、過去平均をやや上回る
増配・非減配 29/30 16期実績・17期連続増配予想
財務健全性 17/20 自己資本比率60%超。ただし借入金増加
業績・成長性 14/20 1Q営業利益▲16.9%
バリュエーション 17/20 PER12.38倍・PBR1.21倍
合計 86/100 長期増配+適正利回りの有力候補

年間68円配当から逆算した買い水準

3.84% 1,771円 PER 12倍台 打診候補
4.00% 1,700円 配当効率改善 買いやすい
4.20% 1,620円 安全余裕↑ 積極買い
4.50% 1,511円 業績維持前提 強い買い場
68円 ÷ 4.0% = 1,700円
配当目的なら、 1,700円 が非常に分かりやすい購入ラインです。 利回り4%に到達します。
68円 ÷ 4.5% ≒ 1,511円
1,500円台前半では 利回り4.5%。 営業利益が回復し、68円配当が維持されていれば かなり魅力的な水準 です。
ただし、 株価下落と同時に 営業利益や配当予想が下方修正されれば、 この利回り表は成立しません。

分割購入の考え方

① 1,750~1,800円

現在の利回り3.8%台。 長期増配を評価して 少額から打診できる水準です。

② 1,650~1,700円

利回り4%前後。 配当目的では かなり買いやすくなります。

③ 1,500~1,600円

利回り4.3~4.5%程度。 業績・配当維持を確認できれば 積極的に買いたいゾーンです。

最終判断:86点。17期連続増配予想・PER12倍台・利回り3.84%で、配当株としてかなりバランスが良い。

イエローハットは、 年間68円配当、 予想利回り3.84%、 17期連続増配予想、 配当性向約47.7%、 PER12.38倍、 PBR1.21倍、 自己資本比率60.3%、 中計3年間の総還元性向100%以上、 カー用品・整備の継続需要、 株主優待、 という魅力を持っています。

特に、 利回り3%以上・配当性向50%以下・PER15倍以下 という配当投資の基本条件を すべて満たしている点は大きな強みです。

さらに、 16期連続増配実績、 今期17期連続増配予想という 長期増配実績も評価できます。

一方で、 1Q営業利益▲16.9%、 純利益に不動産売却益が含まれること、 人件費・研修費・DX費用の増加、 借入金530億円、 営業CF+投資CFが+14.88億円にとどまること、 DOE下限がないこと、 という注意点があります。

したがって、 現在1,771円でも少額購入は検討可能。 1,700円以下なら利回り4%で買いやすく、 1,620円前後なら積極購入、 1,500円台前半なら業績回復を確認して強く買いたい という判断です。

買い方 現在値は少額打診可。 1,700円で買いやすい。 1,620円で積極買い。 1,500円台前半なら強い候補。
継続確認 68円配当、 17期連続増配、 営業利益率、 借入金、 営業CF、 DX費用、 総還元性向、 優待条件。

蔵王産業との比較

項目 イエローハット 蔵王産業
総合評価 86点 77点
配当利回り 3.84% 4.05%
増配 17期連続予想 100円安定型
配当性向 約47.7% 約72.3%
PER 12.38倍 17.88倍
自己資本比率 60.3% 86.9%
財務 借入金あり 実質無借金
配当タイプ 増配型 安定配当型
配当収入を 長期的に増やしていく目的 なら、 イエローハットを評価しやすいです。
一方、 財務安全性と 「一定額を受け取り続ける」安定性では、 蔵王産業に分があります。

ランキングでの位置づけ

イエローハットは、 「長期増配・3%台後半利回り・PER12倍台・配当性向50%以下」 を同時に満たす、 かなり扱いやすい配当株です。

増配力

17期連続増配予想。 長期配当株として 非常に高く評価できます。

現在の価格

利回り3.84%、 PER12.38倍。 現在値でも 購入条件はかなり整っています。

最大の注意点

1Q営業利益▲16.9%と 借入金増加。 利益率とCF改善を確認したいところです。

総合86点。 現在値でも買えるが、 1,700円以下なら購入優先度を一段上げたい銘柄 です。 蔵王産業と比べると、 財務安全性では劣りますが、 増配実績・配当性向・PERの組み合わせでは イエローハットの方を評価しやすい と判断します。
情報源・前提
  • 株価:2026年9月4日終値 1,771円
  • 2027年3月期年間配当予想:68円
  • 予想配当利回り:3.84%
  • 予想PER:12.38倍
  • 予想配当性向:約47.7%
  • 16期連続増配実績・17期連続増配予想
  • 自己資本比率:60.3%
  • DOE4.4%は実績値であり、配当下限ではない
  • 2026年3月期借入金:短期350億円+長期180億円
  • 2026年3月期営業CF:+104.69億円
  • 2026年3月期投資CF:▲89.81億円

Yahoo!ファイナンス 株価・指標 イエローハット 第1四半期決算短信・通期予想 イエローハット 公式配当履歴・株主還元方針 IRBANK 配当・利回り履歴 イエローハット 業績説明 イエローハット 2026年3月期決算短信・CF・借入金 楽天証券 株主優待条件

本資料は2026年9月4日時点の 株価・会社予想・配当予想・決算数値・株主還元方針等を基に整理しています。 将来の業績・株価上昇、 年間68円配当、 17期連続増配、 総還元性向100%以上の実現、 株主優待制度の継続を保証するものではありません。 DOE4.4%は実績値であり、 DOE4%以上等を配当下限とする方針ではありません。 特に営業利益率、 人件費、 DX投資、 借入金、 営業キャッシュフロー、 自社株買い、 タイヤ・オイル・バッテリー販売、 株主優待条件については 最新の決算・IR資料をご確認ください。
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この記事を書いた人

26歳のメーカー勤務のサラリーマンです。
サイドFIREを目指して6000万の資産形成を目標にしています。
お金・投資の勉強をしており、資産を増やすための知識を蓄えながら、コツコツと
頑張っています!

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