本記事ではセクター別のETFについて解説しています!
S&P500を超えるETFもあり、セクターETFへの投資は非常に魅力があります!
投資ってS&P500に準拠するやつだけ買っておけばいいのかな?
S&P500以外に何か買ってみたいな〜
S&P500を購入していて、ほかの投資対象を買いたい!と言う方に“セクター別ETF”をオススメします!
ETFとは
ETFはExchange Traded Fundの略で、「上場投資信託」ともいいます。
株式と投資信託の特徴を併せ持った商品です。
特徴は以下です。
- 分散投資ができる
- 少額から取引できる
- 株式と同じように取引できる
- 商品が豊富
分散投資・少額投資できる点から投資初心者の方にオススメな投資対象です!
詳細は「米国ETFとは?初心者にわかりやすく解説・オススメの投資先も紹介!」の記事で紹介しています。
セクター別ETF
ETFの中でも、セクター別の企業を集めたものをセクター別のETFと言います。
セクター別の米国ETF一覧
ティッカー | セクター |
---|---|
VTI | 米国市場全体 |
VCR | 一般消費財 |
VFH | 金融 |
VHT | ヘルスケア |
VDC | 生活必需品 |
VDE | エネルギー |
VAW | 素材 |
VGT | 情報技術 |
SPX | S&P500 |
1ヶ月のパフォーマンス
4月のパフォーマンス結果をグラフと表にまとめています。
ティッカー | セクター | 1ヶ月 |
---|---|---|
VTI | 米国市場全体 | 6.02% |
VCR | 一般消費財 | 7.57% |
VFH | 金融 | 5.31% |
VHT | ヘルスケア | 5.00% |
VDC | 生活必需品 | -1.01% |
VDE | エネルギー | -0.10% |
VAW | 素材 | 4.49% |
VGT | 情報技術 | 7.21% |
SPX | S&P500 | 5.73% |
S&P500を超えるパフォーマンスを出したETFはVTI・VCR・VGTでした。
Amazonを筆頭とするVCR・Appleを筆頭とするVGTは非常にパフォーマンスがよく、S&P500&P500の成績を2%も超える結果になっています。
S&P500は米国全体に投資をしており、各セクターの平均成績になるようになっています。
セクター別でみると、調子の良いセクターと悪いセクターがあります。
投資するセクターを適切に選択することによって、S&P500より良いパフォーマンスをあげることができるのです。
現在どこのセクターに資金が集まっているかはセクターローテーション図により、判断することができます。
下図はコンテクスチュアル・インベストメンツが作成したセクターローテーション図です。
景気と金利を軸にして、どの時期にどこのセクターに資金が流れるのか可視化した図になります。
現在米国市場は
景気:中間(強いに向かう途中)
金利:金利低い
という状態にあります。
実際1ヶ月のパフォーマンスを見ても金融・通信・ヘルスケアは強いですね。
これからは景気が良くなり、金利も上がってくるのでどこかのタイミングで工業・消費循環セクターに資金が流れていくと予想できますね。
ローテーションは右回りに一定の期間で行われるので、米国経済と株式市場を常にチェックしましょう。
パフォーマンス(1週間〜1年)
セクター別のパフォーマンスを少し広い視点で見てみます。
直近1週間・1ヶ月・3ヶ月・1年のパフォーマンスのまとめた表を以下に示します。
ティッカー | セクター | 直近1週間 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 1年 |
---|---|---|---|---|---|
VTI | 米国市場全体 | -0.04% | 6.02% | 10.25% | 48.86% |
VCR | 一般消費財 | 0.30% | 7.57% | 9.31% | 77.20% |
VFH | 金融 | 2.21% | 5.31% | 24.18% | 60.90% |
VHT | ヘルスケア | -1.52% | 5.00% | 3.19% | 26.44% |
VDC | 生活必需品 | -0.20% | -1.01% | 8.37% | 22.66% |
VDE | エネルギー | 3.93% | -0.10% | 25.69% | 35.15% |
VAW | 素材 | -0.03% | 4.49% | 17.89% | 63.61% |
VGT | 情報技術 | -2.37% | 7.21% | 4.44% | 55.76% |
SPX | S&P500 | -0.07% | 5.73% | 10.83% | 43.56% |
まず、直近1週間で見るとパフォーマンスがマイナスのセクターが多く、米国市場全体が軟調だったことがわります。
しかし、エネルギー・金融のセクターは強かったです。
エネルギー・金融の大型株が割安で放置されてた状況から、景気回復により資金が集まって良いパフォーマンスをあげられたと考えられます。
3ヶ月のパフォーマンスを見てもエネルギー・金融は約25%株価が上昇しています。
今後はまだ低迷しているセクターに資金が流れる可能性もありますが、ずっと低迷する可能性もあるので、見極めが非常に重要です。
1年間のパフォーマンスでは一般消費財が1番パフォーマンスが良かったですね。
Amazonを筆頭に、ネットでの買い物需要がコロナで増え、大きく株価を上げたことが要因です。
米国ではワクチンの普及により、人々が店舗でお金を使うことに期待して一般消費財に資金が流れていると言えます。
最後にコロナ前との株価水準を比較してみてみます。
VDE(エネルギー)以外はコロナ前より高値にいることがわかります。
他のセクターは完全に回復しており、エネルギーのセクターに投資しよう!と思うかもしれませんが、オススメはできません。
それはエネルギーセクターがコロナ前から下落していたためです。
もし、これから投資するのであればコロナ前と比較して株価上昇が緩く、景気が良い時に資金が流れるセクターが期待できます。
まとめ
本記事ではセクター別のETFについて紹介しました!
少しでも参考になりましたらうれしいです!
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