みずほフィナンシャルグループ(8411)

みずほフィナンシャルグループ(8411)投資分析

MEGABANK & SHAREHOLDER RETURN REPORT · 2026.09

みずほフィナンシャルグループ 8411

6期連続増配予想・1Q純利益+45.5%・通期1.4兆円へ上方修正・CET1 13.51% 。 企業状態は非常に強い一方、 現在利回りはわずか1.72%。 高配当目的なら、株価調整を待ちたい銘柄です。

株価 8,710円 利回り 1.72% 年間配当 150円 6期連続増配予想 ROE 11.48% CET1 13.51%
85点/100点・A評価。企業評価〇、購入判定は△。 利益成長、増配、自社株買い、資本余力は非常に強い。 一方、株価上昇により利回りは1.72%、PBR1.84倍、PER15倍台。 配当目的では今を追わず、まず6,000~6,700円台への調整を待ちます。
目次

投資判断の要点

みずほフィナンシャルグループは、 銀行、信託、証券、資産運用、決済、 大企業向け法人金融・投資銀行業務などを展開する 国内3大金融グループの一角です。

現在は、 利益成長・連続増配・低配当性向・大規模自社株買い が同時に進んでいます。

強み: 1Q純利益4,229億円・+45.5%、 通期1.4兆円へ上方修正、 6期連続増配予想、 CET1 13.51%、 最大2,000億円規模の自社株買い。
最大の弱点: 現在利回り1.72%。 高配当投資の入口としてはかなり低いです。
PBR1.84倍・PER15倍台まで評価が上昇し、 好業績をかなり織り込んだ株価になっています。
85 100点満点

企業は強い。今買うには配当効率が悪い。

評価を下げている最大の理由は業績ではなく株価です。 高配当ポートフォリオへの新規組み入れは価格待ちとします。

主要投資指標

株価
8,710円
2026年9月7日終値
年間配当
150円
2027年3月期予想
配当利回り
1.72%
高配当基準から大幅乖離
3年平均利回り
約3.10%
現在▲1.38pt
予想PER
15.16倍
15倍をわずかに超える
PBR
1.84倍
銀行株として高め
予想配当性向
約26.1%
増配余力大
CET1比率
13.51%
十分な資本余力

利回り1.72%|3年平均を大幅に下回る

決算期 年間配当 期末利回り
2024年3月期 105円 3.45%
2025年3月期 140円 3.46%
2026年3月期 145円 2.38%
3年平均 約3.10%
現在 150円 1.72%
1.72% − 3.10% = ▲1.38ポイント
現在利回りは、 過去3年平均を 1.38ポイント下回ります。
150円まで増配しているにもかかわらず、 利回りが大きく低下。 配当増加を上回るペースで株価が上昇しています。
高配当株という視点では、 過去数年でもかなり買いにくい水準です。

6期連続増配予想

年間配当推移

75
21/3
80
22/3
85
23/3
105
24/3
140
25/3
145
26/3
150
27/3予
決算期 年間配当 増減
2021年3月期 75円
2022年3月期 80円 +5円
2023年3月期 85円 +5円
2024年3月期 105円 +20円
2025年3月期 140円 +35円
2026年3月期 145円 +5円
2027年3月期予想 150円 +5円
今期150円が実現すれば、 6期連続増配です。
75円→150円となり、 6年間で配当は2倍になりました。

累進的増配+総還元性向50%以上

配当方針 累進的増加
増配目安 年5円程度
総還元性向 50%以上
DOE下限 なし

みずほFGは、 1株当たり配当の累進的な増加 と、 毎年度5円程度を目安とした増配を掲げています。

現在の予想配当性向は約26%。 利益に対する配当負担はかなり小さいです。
通期利益予想が上方修正された一方、 配当予想150円は据え置かれたため、 配当余力はさらに大きくなりました。
一方、 DOE4%以上などの明確な数値下限はありません。

最大2,000億円の自社株買い

年間上限
2,000億円
自社株買い
取得株式
消却方針
1株価値向上
総還元
50%以上
目安
配当だけでなく、 大規模な自己株式取得+消却によって、 EPSと1株価値を高める還元設計です。

最新1Q|純利益+45.5%

項目 1Q実績 前年同期比
経常収益 2兆5,208億円 +18.3%
経常利益 5,989億円 +62.5%
親会社帰属利益 4,229億円 +45.5%
第1四半期から 4,229億円の純利益を計上しました。
4,229億円 ÷ 1兆3,000億円 = 約32.5%
従来計画に対して32.5%進捗となり、 好調を受けて 通期利益予想を上方修正しました。

通期純利益1.4兆円へ上方修正

項目 従来予想 修正後 前期比
親会社帰属利益 1兆3,000億円 1兆4,000億円 +12.1%
年間配当 150円 150円 +5円
利益予想は1,000億円引き上げられました。
一方、 年間配当予想は150円据え置き。 追加増配余地を残した形とも見られますが、 現時点では会社予想150円を基準に評価します。

国内金利正常化が利益成長を支える

国内貸出金利回り

1.21%から1.60%へ上昇し、貸出収益の改善につながっています。

預貸金利ざや

1.04%から1.27%へ拡大。銀行本来の収益力が改善しています。

日銀利上げ

貸出資産を多く持つみずほにとって、適度な金利上昇は基本的に追い風です。

超低金利時代の銀行株とは違い、 現在は 金利正常化そのものが利益成長要因 になっています。

非金利収益も成長

手数料収益

各種金融サービスの手数料収益が利益を支えます。

証券

みずほ証券を通じて資本市場取引を取り込みます。

投資銀行

大企業向け融資とM&A・資本市場を組み合わせられる点が強みです。

トレーディング

市場関連収益も利益源の一つです。

法人金融

大企業・金融法人との強い取引基盤を持っています。

金利+非金利

貸出利ざやだけに依存しない収益構造が形成されています。

政策保有株式を3,500億円以上削減へ

みずほFGは、 政策保有株式の縮減を進めています。

2025~2027年度 3,500億円以上削減目標
株式売却によって資本を解放し、 成長投資・株主還元・資本効率改善 へ振り向けることができます。
一方、 政策株売却益は永続的に続く利益ではありません。 本業利益と売却益は分けて評価します。

CET1比率13.51%|資本余力は十分

総自己資本比率
17.74%
2026年6月末
Tier1比率
15.94%
資本健全性
CET1比率
13.51%
主要確認指標
銀行は一般企業の自己資本比率ではなく、 CET1など規制資本比率を中心に評価します。
2,000億円規模の自社株買いを行っても、 現時点では十分な資本余力があります。

業績の良さをかなり織り込んだ株価

予想PER

15.16倍
15倍基準をわずかに上回ります。

PBR

1.84倍
国内銀行株としては かなり高い評価水準です。
現在の株価には、 国内金利上昇、 最高益期待、 政策株売却、 自社株買い、 連続増配、 ROE改善などがかなり織り込まれています。
つまり、 「業績が悪くて安い銀行株」ではなく、 「業績が良いので高く評価されている銀行株」 です。

重点リスク

利上げ停止

日銀が利上げを停止・利下げすると、利ざや改善期待が後退します。

預金金利

預金金利上昇が貸出金利上昇に追いつくと、利ざや改善が鈍ります。

信用コスト

景気後退で貸倒・与信費用が増加する可能性があります。

海外融資

海外景気や不動産市況悪化が融資資産へ影響します。

債券価格

金利上昇時には保有債券の評価損が発生する可能性があります。

政策株売却益

売却益は一過性であり、永続成長源ではありません。

システム障害

金融機関ではシステム・サイバー障害が大きな事業リスクになります。

高PBR

PBR1.84倍まで評価が上がっており、期待剥落時の下落幅に注意が必要です。

低利回り

1.72%では高配当ポートフォリオへの新規組み入れ効率が低いです。

100点評価

配当利回り
4/10
増配・非減配
28/30
財務健全性
19/20
業績・成長性
20/20
割安度
14/20
評価項目 得点 主な理由
配当利回り 4/10 1.72%で高配当基準を大幅に下回る
増配・非減配 28/30 6期連続増配予想、累進的増配方針
財務健全性 19/20 CET1比率13.51%、十分な資本余力
業績・成長性 20/20 1Q純利益+45.5%、通期上方修正
バリュエーション 14/20 PER15倍台・PBR1.84倍で割安感は乏しい
合計 85/100 A評価・企業は優良、購入は株価調整待ち

年間150円配当から逆算した買い水準

1.72% 8,710円 現在値 見送り
2.00% 7,500円 成長性重視 少額候補
2.25% 6,670円 条件改善 分割開始
2.50% 6,000円 買いやすい 通常購入
2.75% 5,450円 安全余裕↑ 積極買い
3.00% 5,000円 高配当基準 強い買い場
150円 ÷ 3.0% = 5,000円
現在値8,710円から利回り3%になるには、 株価5,000円まで下がる必要があります。
150円 ÷ 2.5% = 6,000円
現実的な最初の買いやすい水準としては、 6,000~6,700円台です。
3%に厳格にこだわると買えない可能性もあります。 そのため、 成長性を評価する場合は6,000円台から、 純粋な高配当目的なら5,000円付近まで待つ、 という分け方が使いやすいです。

分割購入の考え方

① 7,300~7,500円

成長性を重視する場合だけS株で少額。配当利回りはまだ2%前後です。

② 6,300~6,700円

利回り2.2~2.4%台。分割購入を開始しやすいゾーンです。

③ 5,800~6,000円

利回り約2.5%。業績が維持されていれば本格購入候補です。

最終判断:85点・A評価。企業状態は非常に強いが、8,710円では高配当目的で買わない。

みずほフィナンシャルグループは、 年間150円配当、 6期連続増配予想、 累進的な配当増加方針、 予想配当性向約26.1%、 最大2,000億円の自社株買い、 1Q純利益4,229億円、 1Q純利益+45.5%、 通期純利益1.4兆円へ上方修正、 国内貸出金利回り上昇、 預貸金利ざや改善、 非金利収益成長、 政策保有株式削減、 CET1比率13.51%、 ROE11.48%、 という非常に強い材料を持っています。

特に、 利益成長+低配当性向+累進的増配+大規模自社株買い の組み合わせは、 長期保有株として非常に魅力的です。

一方で、 現在利回り1.72%、 過去3年平均3.10%を大幅に下回ること、 PER15.16倍、 PBR1.84倍、 高値圏まで上昇した株価、 国内金利上昇期待の織り込み、 信用コスト、 政策株売却益の一過性、 債券評価損、 システム・サイバーリスク、 という注意点があります。

したがって、 8,000円以上では新規購入しない。 7,500円前後なら成長性重視でS株少量。 6,500円前後から分割購入を検討。 6,000円以下で本格購入。 5,000~5,500円なら業績悪化がなければ積極購入 という判断です。

買い方 8,000円以上は待ち。 7,500円前後で少量。 6,500円前後から分割。 6,000円以下で本格購入。 5,000~5,500円で積極購入。
継続確認 150円配当、 1.4兆円利益計画、 国内金利、 預貸利ざや、 CET1、 信用コスト、 自社株買い、 政策株削減。

配当株ランキングでの位置づけ

みずほFGは、 「企業・業績は上位、今の配当効率は下位」 というかなり極端な位置づけです。

企業状態

1Q大幅増益、通期上方修正、低配当性向、CET1も十分。企業側は非常に強いです。

還元力

6期連続増配予想に加え、最大2,000億円規模の自社株買いを実施します。

現在の弱点

利回り1.72%。高配当ポートフォリオへの新規投入資金としては効率が低いです。

総合85点。 企業品質だけならさらに上ですが、 「今から配当を増やす」という観点では順位を大きく落とします。 MUFGと同じく業績は非常に強い一方、 現在の入口利回りではMUFG以上に待ちたい銘柄です。
情報源・前提
  • 株価:2026年9月7日終値 8,710円
  • 2027年3月期年間配当予想:150円
  • 予想配当利回り:1.72%
  • 3年平均配当利回り:約3.10%
  • 予想PER:15.16倍
  • 実績PBR:1.84倍
  • 予想EPS:574.47円
  • 予想配当性向:約26.1%
  • 6期連続増配予想
  • ROE:11.48%
  • CET1比率:13.51%
  • 通期純利益予想:1兆4,000億円
  • 1Q親会社帰属利益:4,229億円、+45.5%
  • 自社株買い:年間合計上限2,000億円

Yahoo!ファイナンス 株価・指標 IRBANK 配当推移 みずほFG 株主還元方針 みずほFG 2027年3月期 第1四半期決算資料 通期予想上方修正・自社株買い関連 みずほFG 政策保有株式方針 みずほFG 自己資本比率

本資料は2026年9月7日時点の 株価・会社予想・配当予想・決算数値・株主還元方針等を基に整理しています。 将来の業績・株価上昇、 年間150円配当、 6期連続増配、 通期純利益1兆4,000億円、 自社株買いを保証するものではありません。 みずほFGにはDOE4%以上などの 明確な配当下限方針は確認できません。 また、 銀行株は一般事業会社と財務構造が異なるため、 通常の自己資本比率ではなく、 CET1比率・信用コスト・預貸利ざや・市場リスクなどを確認する必要があります。 特に、 国内金利、 預金金利、 信用コスト、 政策保有株式売却、 債券価格、 海外融資、 システム・サイバーリスク、 CET1、 自社株買い、 株主還元方針については、 最新の決算・IR資料をご確認ください。
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この記事を書いた人

26歳のメーカー勤務のサラリーマンです。
サイドFIREを目指して6000万の資産形成を目標にしています。
お金・投資の勉強をしており、資産を増やすための知識を蓄えながら、コツコツと
頑張っています!

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