MEGABANK DIVIDEND STOCK REPORT · 2026.07.31
三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306
4期連続最高益・6期連続増配を計画。企業の質は最上位級だが、利回り2.69%では高配当株の買い場ではない。
投資判断の要点
MUFGは国内最大級の顧客基盤に加え、モルガン・スタンレー、アジア金融事業を持つ国際分散型のメガバンクです。国内金利上昇も追い風となり、2027年3月期は純利益2.7兆円、4期連続最高益を目標としています。
一方、株価上昇により利回りは2.69%、PBRは1.81倍まで上昇。良い会社ですが、現在価格は高配当投資の買い場ではありません。
ランキング中位候補
企業力は上位ですが、現在利回り2.69%と割高感が総合点を押し下げます。
主要投資指標
株価上昇が増配ペースを上回る
| 決算期 | 年間配当 | 年間平均株価 | 配当利回り |
|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 41円 | 1,187.7円 | 3.45% |
| 2025年3月期 | 64円 | 1,703.8円 | 3.75% |
| 2026年3月期 | 86円 | 2,295.8円 | 3.74% |
| 3年平均 | - | - | 3.65% |
| 現在 | 96円予想 | 3,571円 | 2.69% |
利回り差 ▲0.96ポイント
配当は急増していますが、株価はさらに速いペースで上昇しました。現在利回りは3年平均を約1ポイント下回り、高配当株としては明確に割高寄りです。
18期非減配、6期連続増配予定
1株配当の推移
2021年3月期~2027年3月期予想(円)
2026年3月期は過去最高益
| 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 業務純益 | 約1.59兆円 | 約2.38兆円 | 大幅増益 |
| 親会社株主純利益 | 1兆8,629億円 | 2兆4,272億円 | +30.3% |
| ROE | 9.3% | 11.3% | +2.0pt |
| 年間配当 | 64円 | 86円 | +34.4% |
2027年3月期目標
親会社株主純利益 2兆7,000億円
達成すれば4期連続の過去最高益。国内金利上昇による利ざや改善、顧客部門、モルガン・スタンレー、海外手数料収益などが成長を支えます。
利益成長を支える6つの柱
国内金利上昇
貸出金利の上昇が預金金利を上回れば、預貸金利ざやが改善。
顧客部門
法人融資、資産運用、決済など顧客接点からの収益を拡大。
モルガン・スタンレー
投資銀行・資産運用事業の利益を取り込める独自の収益源。
手数料収益
国内外の資産運用、決済、M&Aなど非金利収益が成長。
政策保有株式売却
資本効率を改善しながら売却益を計上し、資本を再配分。
アジア金融事業
タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インドの成長を取り込む。
重点リスク
景気・信用コスト
国内外の景気後退で貸倒れと与信費用が増加する可能性。
金利シナリオ
国内利上げの早期終了、海外利下げ、預金獲得競争が利ざやを圧迫。
モルガン・スタンレー
米国株式市場やM&A市場の悪化で持分法利益が減少。
アジア与信
個人・自動車ローンは景気悪化時に信用コストが増えやすい。
為替・債券
円高による海外利益の目減りと、金利上昇による債券評価損。
資本余力・割高感
CET1比率9.2%とPBR1.81倍。還元余力と株価水準の両方に注意。
総合評価レーダー
年間配当96円から逆算した買い水準
3,200円以下で検討開始、3,000円前後で打診、2,750円前後で魅力的、2,600円前後が本命水準です。
最終判断:優良メガバンクだが、今は待つ。
保有しているなら売却を急ぐ内容ではありません。一方、新規購入は現在の2.69%利回りでは見送り、8月3日の1Q決算を確認し、3,200円以下への調整を待つ判断が合います。
- 株価・PBR:Yahoo!ファイナンス
- 配当利回り履歴・DOE:みんかぶ
- 配当推移:MUFG公式
- 株主還元方針:MUFG公式
- 2026年3月期決算資料:MUFG決算説明資料



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