DOE & HIGH DIVIDEND QUALITY REPORT · 2026.09
あいホールディングス 3076
DOE6%・予想利回り4.66%・自己資本比率80.8% 。 高い株主還元と強固な財務を備える一方、 配当性向82.9%・PER17.79倍をどう評価するかが重要な銘柄です。
投資判断の要点
あいホールディングスは、 セキュリティ機器、情報通信、 設計、カッティングマシンなど 複数事業を展開する持株会社です。
現在の最大の魅力は、 DOE6%・利回り4.66%・自己資本比率80.8% という、配当と財務の強さです。
配当政策と財務は上位級。利益成長と価格が次の確認点。
DOE型の高配当株として魅力的ですが、 今後の増配には利益と営業CFの成長が重要です。
主要投資指標
6期連続増配予想
年間配当推移
| 決算期 | 年間配当 | 増減 |
|---|---|---|
| 2021年6月期 | 45円 | ― |
| 2022年6月期 | 60円 | +15円 |
| 2023年6月期 | 80円 | +20円 |
| 2024年6月期 | 90円 | +10円 |
| 2025年6月期 | 100円 | +10円 |
| 2026年6月期 | 125円 | +25円 |
| 2027年6月期予想 | 140円 | +15円 |
DOE6%と配当性向50%の大きい方
2026年6月期の期末配当から、 会社は次の考え方を採用しています。
DOE6%でも配当性向82.9%は無視できない
今期予想
考え方
DOE基準によって配当水準が高くなること自体は、 会社の還元姿勢として評価できます。
現在利回り4.66%は3期平均を上回る
| 決算期 | 年間配当 | 期末利回り |
|---|---|---|
| 2024年6月期 | 90円 | 3.79% |
| 2025年6月期 | 100円 | 4.26% |
| 2026年6月期 | 125円 | 4.66% |
| 3期平均 | ― | 4.24% |
| 現在・予想 | 140円 | 4.66% |
現在利回りは過去3期末平均を 約0.42ポイント上回ります。
最新業績|本業は増益、最終利益は特殊要因に注意
| 項目 | 2026年6月期実績 | 2027年6月期予想 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 850.24億円 | 860億円 | +1.1% |
| 営業利益 | 107.62億円 | 110億円 | +2.2% |
| 経常利益 | 125.35億円 | 117億円 | ▲6.7% |
| 純利益 | 119.37億円 | 90億円 | ▲24.6% |
純利益は負ののれん関連益の反動
前年度
岩崎通信機の買収に伴う 大きな負ののれん関連益がありました。
今期
その特殊利益がなくなるため、 純利益は前期比24.6%減を見込んでいます。
事業別の強弱
セキュリティ機器
営業利益約61.9億円。 マンション・法人向け需要が収益の柱です。
情報通信
岩崎通信機・ナカヨでコスト削減と生産効率化を進め、 採算改善を狙います。
設計事業
前期の大型耐震診断案件が剥落し、 今期は減益を計画しています。
カッティングマシン
個人向け中心の欧米市場では 需要低迷が続いています。
自己資本比率80.8%|財務は大きな強み
年間140円配当に必要な資金
年間配当総額の概算
自己株式を除く期末株式数を使った概算です。
前期営業CF
配当総額の概算を上回っています。
重点リスク
配当性向82.9%
利益が低下すると配当負担が急速に高まる可能性があります。
PER17.79倍
高配当株としては強い割安感がある水準ではありません。
DOE依存
利益より自己資本を基準に高い配当が出るため、利益成長が重要です。
累進配当ではない
DOE6%方針は強いものの、140円の永久保証ではありません。
設計事業
大型案件剥落で今期減益が計画されています。
カッティングマシン
欧米個人向け需要の弱さが続いています。
M&A統合
岩崎通信機・ナカヨの収益改善が想定どおり進むか確認が必要です。
営業CF
配当・投資・買収を継続的に支えられるか確認が必要です。
利益成長
今期営業利益予想は+2.2%で、高成長局面ではありません。
100点評価
| 評価項目 | 得点 | 主な理由 |
|---|---|---|
| 配当利回り | 10/10 | 4.66%、過去3期平均を上回る |
| 増配・非減配 | 27/30 | 6期連続増配予想・DOE6% |
| 財務健全性 | 20/20 | 自己資本比率80.8%・現金約546億円 |
| 業績・成長性 | 15/20 | 本業は増益だが事業ごとに強弱あり |
| バリュエーション | 13/20 | PER17.79倍、配当性向82.9% |
| 合計 | 85/100 | 高DOE・高配当・強財務。ただし価格と利益余力を確認 |
年間140円配当から逆算した買い水準
分割購入の考え方
① 2,800円前後
利回り5%。 高DOE・高財務を評価して少額の打診を検討する水準です。
② 2,600円台
利回り5%台前半。 PERも15倍台まで低下し、価格面の余裕が増します。
③ 2,500~2,530円
利回り5.5%前後・PER15倍以下。 業績維持なら購入条件がかなり整います。
最終判断:85点。DOE6%と財務は強力だが、現在3,005円では配当性向とPERを無視して追わない。
あいホールディングスは、
DOE6%、
年間140円配当、
予想利回り4.66%、
6期連続増配予想、
自己資本比率80.8%、
自己資本約1,177億円、
現金・現金同等物約546億円、
営業CF約108億円、
セキュリティ事業の高い収益力、
買収先の収益改善余地、
という魅力を持っています。
特に、
「DOE6%と配当性向50%の大きい方」
という方針は、
配当重視銘柄としてかなり強い材料です。
一方で、
予想配当性向82.9%、
PER17.79倍、
今期営業利益の成長率+2.2%、
全事業が一様に伸びているわけではないこと、
140円が累進配当として永久保証されたわけではないこと、
という注意点があります。
したがって、
現在3,005円では急がず、
2,800円前後で打診、
2,600円台で買いやすくなり、
PER15倍以下となる2,530円前後なら積極購入候補
という判断です。
ランキングでの位置づけ
あいホールディングスは、 「高DOE・高利回り・超健全財務」 という組み合わせが魅力の配当株です。
DOE
DOE6%を基準とする還元方針は、 配当重視では非常に評価しやすい仕組みです。
財務
自己資本比率80.8%、 現金約546億円。 配当を支える財務力は最上位級です。
現在の弱点
配当性向82.9%、 PER17.79倍。 高利回りだけで積極買いする水準ではありません。
- 株価:2026年9月4日終値 3,005円
- 2027年6月期年間配当予想:140円
- 予想EPS:168.94円
- 予想配当性向:約82.9%
- 5期連続増配実績・6期連続増配予想
- 配当方針:DOE6%と配当性向50%の大きい方を基準
- 自己資本比率:80.8%
- 自己資本:約1,177億円
- 現金及び現金同等物:約546億円
- 営業キャッシュフロー:約108億円
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