中央自動車工業(8117)

中央自動車工業(8117)投資分析

HIGH-MARGIN AUTOMOTIVE REPORT · 2026.08.05

中央自動車工業 8117

営業利益率約24%・自己資本比率88%・12期連続最高益予想。財務と事業の質は最上位級だが、現在価格では押し目待ち。

利回り 3.02%PER 約12.0倍普通配当 +3.3%DOE 6.0%
評価:A+/90点。現在は少量、1,880~1,900円以下で本格購入。総配当は記念配当剥落で1円減りますが、普通配当は61円から63円へ実質増配です。

投資判断の要点

中央自動車工業は、自動車用品・部品の専門商社でありながら、自社企画の高付加価値商品によって約24%の営業利益率を実現しています。

自己資本比率88.4%、実質無借金、ROE約16%、12期連続最高益予想は圧倒的です。一方、現在利回り3.02%は3年平均3.35%を下回るため、積極買いより押し目を待ちます。

魅力:配当性向36.6%、DOE6%、普通配当は実質3.3%増配、15期連続増収予想。
注意:PBR約1.83倍、利益率低下、記念配当剥落による形式上の減配、決算前後の値動き。
A+90点

財務・事業の質は最上位

価格面だけが減点。1,880~1,900円以下なら買いやすさが大きく改善します。

主要投資指標

株価
2,083円
2026年8月5日12:50時点
予想配当利回り
3.02%
年間配当63円
3年平均との差
−0.33pt
3年平均 3.35%
バリュエーション
PER 約12.0倍
PBR 約1.83倍
普通配当の増配率
+3.3%
61円 → 63円
総配当の増減率
−1.6%
64円 → 63円
配当性向・DOE
36.6%
DOE 6.0%
財務・収益性
自己資本 88.4%
ROE約16.3%・実質無借金

現在利回りは3年平均を下回る

決算期 年度平均配当利回り
2024年3月期 3.39%
2025年3月期 3.24%
2026年3月期 3.42%
3年平均 3.35%
現在 3.02%

利回り差 −0.33ポイント

企業の質は高いものの、株価上昇によりインカム利回りは過去平均を下回ります。高収益性が評価されている一方、現時点では価格面の安全余裕が小さめです。

判断:現在は少量の打診買いまで。3年平均利回りに近い1,881円前後を本格購入水準とします。

配当推移と「形式上の減配」の整理

20
21/3
23.33
22/3
30.67
23/3
43.33
24/3
53
25/3
64
26/3
63
27/3予
決算期 年間配当 前年差 増減率
2021年3月期 20.00円
2022年3月期 23.33円 +3.33円 +16.7%
2023年3月期 30.67円 +7.34円 +31.5%
2024年3月期 43.33円 +12.66円 +41.3%
2025年3月期 53.00円 +9.67円 +22.3%
2026年3月期 64.00円 +11円 +20.8%
2027年3月期予想 63.00円 −1円 −1.6%

総配当ベース

決算期 普通配当 記念配当 合計
2026年3月期 61円 3円 64円
2027年3月期予想 63円 なし 63円

実態の見方

総配当:64円→63円で1.6%減配。

普通配当:61円→63円で3.3%増配。

評価:連続記録は形式上途切れますが、通常の業績悪化による減配ほど深刻ではありません。
普通配当実質 +3.3%
予想配当性向36.6%
DOE6.0%

本業は増益、12期連続最高益予想

2026年3月期実績

項目 実績 前期比
売上高 466.9億円 +12.4%
営業利益 113.8億円 +3.1%
経常利益 129.3億円 +4.1%
純利益 96.5億円 +11.1%
EPS 174.58円 +11.0%
営業利益率 24.4% −2.2pt

2027年3月期会社予想

項目 会社予想 前期比
売上高 500億円 +7.1%
営業利益 124億円 +9.0%
経常利益 138億円 +6.7%
純利益 95億円 −1.5%
EPS 約172円
年間配当 63円 実質増配
長期実績:経常利益は12期連続最高益、売上高は15期連続増収を予想。本業の営業・経常利益は増益です。

事業の強み

高付加価値商品

コーティング剤、燃料添加剤、アルコール検知器などの自社企画商品を展開。

営業利益率約24%

企画開発機能を持つため、一般的な薄利の専門商社と異なる高収益構造です。

海外販売の成長

前期は約32%増。日本製自動車用品と新興国の保有台数増加が追い風。

自動車処分事業

使用済み車の解体、部品再利用、資源リサイクルまで展開しています。

アフターマーケット

販売後の用品・部品から廃車処理まで、自動車のライフサイクルに関与。

強い資本効率

自己資本比率88%でもROE約16%。事業そのものの収益力が高い証拠です。

財務はほぼ非の打ちどころなし

指標 2026年3月期
総資産 712億円
自己資本 630億円
自己資本比率 88.4%
利益剰余金 543億円
有利子負債 0.9億円
ROE/ROA 約16.3%/約14%

実質無借金で高ROE

有利子負債は1億円未満。自己資本比率が極めて高いにもかかわらず、ROE16%台を維持しています。

評価:財務安全性と資本効率を同時に実現。今回の分析群でも最上位クラスです。

重点リスク

利益率の低下

売上12.4%増に対し営業利益3.1%増。全社利益率は26%台から24.4%へ低下。

事業構成の変化

M&A先や自動車処分事業の比率上昇で、全社の利益率が薄まる可能性。

国内新車販売

コーティング剤は販売店経由需要が大きく、新車販売減少の影響を受けます。

海外・為替

海外販売拡大に伴い、為替、現地規制、政治、物流費のリスクが増加。

PBRの高さ

約1.83倍は企業の質を考えれば許容範囲ですが、過去比較では安くありません。

決算前後の変動

高い成長期待が織り込まれており、進捗や利益率次第で株価が動きやすい局面。

SPKとの比較

指標 中央自動車工業 SPK 優位
配当利回り 3.02% 2.99% 中央自動車工業
予想PER 約12.0倍 約10.1倍 SPK
PBR 約1.83倍 約0.95倍 SPK
配当性向 36.6% 約30.3% SPK
自己資本比率 88.4% 61.0% 中央自動車工業
営業利益率 24.8%予想 約4.6% 中央自動車工業
ROE 約16% 約9.6% 中央自動車工業
連続増配 実質継続・形式上終了 29期予想 SPK
DOE 約6.0% 約2.7% 中央自動車工業
結論:配当実績・割安度・現在の買いやすさはSPK。収益性・財務・DOE・企業の質は中央自動車工業です。

総合評価レーダー

配当利回り
8/10
配当継続性
27/30
財務安全性
20/20
業績・事業の質
20/20
割安度
15/20
評価の核心:財務と事業の質は満点。利回り差とPBR、形式上の減配が総合点を抑えています。

年間配当63円から逆算した買い水準

現在 3.02%2,083円少量
3.0%2,100円打診圏
3.25%1,938円買いやすい
平均 3.35%1,881円本格検討
3.5%1,800円魅力的
3.75%1,680円積極検討
4.0%1,575円強い買い場
分割購入案:2,050~2,100円で少量、1,900円前後で本格化。1,800円以下は企業価値に対して魅力的です。

最終判断:企業として買いたい。現在は追わず、押し目で分割。

営業利益率約24%、自己資本比率88%、実質無借金、DOE6%、12期連続最高益予想は圧倒的です。一方、利回りは過去平均を下回り、PBRも高めです。

買い方2,080円前後は少量。1,880~1,900円以下で本格購入し、1,800円以下で増やす。
継続確認8月5日1Q、営業利益率、海外販売、M&A先、自動車処分事業、普通配当。
情報源・前提
本資料は2026年8月5日12時50分時点の基準株価2,083円および提示された会社予想をもとにした情報整理です。2025年4月の1株から3株への株式分割を調整後の配当で比較しています。
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この記事を書いた人

26歳のメーカー勤務のサラリーマンです。
サイドFIREを目指して6000万の資産形成を目標にしています。
お金・投資の勉強をしており、資産を増やすための知識を蓄えながら、コツコツと
頑張っています!

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