INPEX(1605)

INPEX(1605)投資分析

ENERGY DIVIDEND STOCK REPORT · 2026.07.31

INPEX 1605

累進配当・6期連続増配・PBR1倍割れ。企業と還元方針は魅力的だが、利回り2.98%では高値を追わない。

利回り 2.98%PER 12.05倍PBR 0.86倍予想増配率 +8.0%
評価:B+/78点。8月7日の決算を確認し、3,000円前後以下を待つ。低PER・低PBRでも、資源株は利益最大期に割安に見えやすいため、利回り基準を優先します。

投資判断の要点

INPEXは豪州イクシスLNGを中核とする日本最大級の資源開発会社です。累進配当、総還元性向50%以上、大型の自己株買いを掲げ、株主還元は強力です。

一方、現在利回り2.98%は3年平均4.18%を1.20ポイント下回ります。会社としては買いたいが、現在価格では急がないという判断です。

魅力:6期連続増配、配当性向30%前後、PBR0.86倍、イクシスLNG、強い財務余力。
注意:原油・為替・地政学で利益と株価が大きく動くため、一般的なディフェンシブ株ではありません。
B+78点

キリンHDと同程度

利回りと割安度はキリンより上ですが、業績安定性は下。資源・インフレヘッジ枠として評価します。

主要投資指標

株価
3,627円
2026年7月31日終値
予想配当利回り
2.98%
年間配当108円
3年平均との差
−1.20pt
3年平均 4.18%
バリュエーション
PER 12.05倍
PBR 0.86倍
今期増配率
+8.0%
100円 → 108円
配当継続性
増配6期予想
非減配6期予想
配当性向
30.22%
2026年予想 約28~36%
DOE・BPS
DOE 2.48%
BPS 4,207.52円

配当推移と前年比の増配率

1株配当の推移

2020年~2026年予想(円)

24
20年
48
21年
62
22年
74
23年
86
24年
100
25年
108
26年予
年度1株配当前年差前年比
2020年24円
2021年48円+24円+100.0%
2022年62円+14円+29.2%
2023年74円+12円+19.4%
2024年86円+12円+16.2%
2025年100円+14円+16.3%
2026年予想108円+8円+8.0%
増配の強さ:2020年の24円から2026年予想108円へ4.5倍。6年間の年平均増配率は約28.5%です。
中計期間2025~2027年
累進配当起点年間90円
総還元性向50%以上
2025年自己株買い1,000億円
注意:累進配当の明示は現在の中期計画期間中です。2028年以降は次期計画で再確認が必要です。

増配以上に株価が上昇

配当利回り
2023年4.24%
2024年3.98%
2025年4.33%
3年平均4.18%
現在2.98%

利回り差 −1.20ポイント

配当は増えていますが、原油高と地政学リスクを背景に株価がさらに上昇しました。現在のインカム利回りは過去平均に比べてかなり低い水準です。

判断:PER12倍・PBR0.86倍だけで割安と判断せず、資源株では利回りと資源価格の前提を併せて見ます。

2026年1Qは原油安で減収減益

項目2026年1Q前年同期比
売上収益5,018億円−6.5%
営業利益2,782億円−14.1%
税引前利益2,913億円−13.1%
親会社所有者利益1,094億円−13.4%
EPS94.08円−10.8%

減益の主因

海外平均販売価格が前年同期の75.49ドルから67.39ドルへ下落。円安と天然ガス販売量の増加が一部を補いました。

配当余力:1Qだけで純利益1,094億円を確保。年間108円配当を支える利益・キャッシュフローには余裕があります。

通期見通しは実質上方修正

前提ブレント原油為替当期利益
低位ケース70ドル154円3,500億円
高位ケース83ドル156円4,500億円

当初予想3,300億円に対し、会社は中東情勢を踏まえてレンジ予想へ変更しました。

利益感応度

原油 1ドル変動最大 約55億円
ドル円 1円変動約30億円
重要:利益予想は原油価格と為替で大きく変わるため、単一のPERだけでは判断しにくい企業です。

INPEXの強み

イクシスLNG

2026年の利益貢献は2,750~3,300億円を見込み、長期契約中心で収益の安定性があります。

アバディLNG

2030年代の大型成長案件。最終投資決定後は採算性、投資額、工期を確認します。

財務余力

親会社持分約4.89兆円、総資産約8.02兆円。ネットD/E予想0.33~0.35倍です。

重点リスク

資源価格

原油・天然ガス価格の下落で利益とキャッシュフローが減少。

為替

円高によりドル建て利益の円換算額が減少します。

地政学

中東情勢、ホルムズ海峡など供給網の混乱と価格急変。

イクシス操業

設備トラブルや操業停止がグループ利益に大きく影響。

アバディ開発

投資額増加、工期遅延、最終投資決定の不確実性。

2028年以降

現在の累進配当方針は中計期間内。次期方針の再確認が必要。

総合評価レーダー

配当利回り
6/10
配当継続性
27/30
財務健全性
17/20
業績の安定性
13/20
割安度
15/20
評価の核心:還元・財務・PBRは魅力的。利回り差−1.20ポイントと資源価格依存が減点です。

年間配当108円から逆算した買い水準

現在 2.98%3,627円少額のみ
3.00%3,600円最低打診
3.50%3,086円買い検討
4.00%2,700円魅力的
平均 4.18%2,584円本命水準
4.50%2,400円積極購入
5.00%2,160円強い候補
買い方:3,000~3,100円で分割購入開始、2,600~2,750円で積極購入。2,400円以下は原油前提を確認して強く検討します。

次回2Q決算は2026年8月7日予定。原油前提、通期利益、追加の自己株買いが注目点です。

最終判断:会社としては買いたいが、現在価格では急がない。

累進配当、6期連続増配、配当性向30%前後、PBR0.86倍は魅力的です。ただし株価は原油高と地政学プレミアムを織り込み、利回りは過去平均を大きく下回ります。

買い方3,000円前後以下から分割。2,600~2,750円なら積極的に検討。
継続確認原油・為替前提、イクシス操業、アバディ投資、自己株買い、2028年以降の還元方針。
情報源・前提
本資料は2026年7月31日終値および提示された会社予想を基準とした情報整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。資源価格・為替・業績・配当方針は変更される可能性があります。
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この記事を書いた人

26歳のメーカー勤務のサラリーマンです。
サイドFIREを目指して6000万の資産形成を目標にしています。
お金・投資の勉強をしており、資産を増やすための知識を蓄えながら、コツコツと
頑張っています!

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