LEASING & FINANCE REPORT · 2026.08
みずほリース 8425
22期連続増配予想・利回り3.79%・PER7.39倍・PBR0.85倍 。 みずほ・丸紅との連携を活かし、 リース、不動産、再エネ、航空機、海外投資まで展開する 高収益な総合金融・アセット事業会社。
投資判断の要点
みずほリースは、 設備リースだけでなく、 不動産、再生可能エネルギー、航空機、 海外投資、アセットマネジメントなどへ 事業領域を拡大している総合リース会社です。
最大の魅力は、 22期連続増配予想、 PER7.39倍、 PBR0.85倍、 配当性向30%前後、 ROE11.74% という非常に高い総合力です。
配当実績と割安度は最上位級
DOE基準は弱いものの、 22年間増配を継続してきた実績と 現在PER7倍台の割安感は非常に強力です。
主要投資指標
現在利回り3.79%は過去3年平均とほぼ同水準
| 決算期 | 年間配当 | 年度末終値 | 利回り |
|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 38.40円 | 1,162円 | 3.30% |
| 2025年3月期 | 47.00円 | 1,043円 | 4.51% |
| 2026年3月期 | 51.00円 | 1,388円 | 3.67% |
| 3年平均 | ― | ― | 約3.83% |
| 現在 | 52円 | 1,371円 | 3.79% |
現在利回りは 過去3年間の平均とほぼ同じです。
22期連続増配予想
分割調整後の年間配当
| 決算期 | 年間配当 | 評価 |
|---|---|---|
| 2022年3月期 | 22.00円 | 増配 |
| 2023年3月期 | 29.40円 | 増配 |
| 2024年3月期 | 38.40円 | 増配 |
| 2025年3月期 | 47.00円 | 増配 |
| 2026年3月期 | 51.00円 | 増配 |
| 2027年3月期予想 | 52.00円 | 増配 |
配当性向30%台前半を目安
利益に対する余裕はある
普通株EPSだけで単純計算した 予想配当性向は約28%です。
累進配当・DOE下限はない
22期連続増配という実績は非常に強いものの、 制度として将来の減配を禁止しているわけではありません。
2026年3月期|純利益+13.3%
| 項目 | 実績 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 9,215.9億円 | +32.5% |
| 営業利益 | 446.7億円 | ▲8.8% |
| 経常利益 | 649.7億円 | ▲1.9% |
| 純利益 | 476.1億円 | +13.3% |
| EPS | 169.98円 | 増加 |
見るべきは売上高より利益構造
リース会社では、 物件売却や事業構成によって 売上高が大きく動きます。
最新1Q|営業利益+39%、純利益+52.7%
| 項目 | 1Q実績 | 前年同期比 | 通期進捗 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,099.5億円 | ▲4.4% | ― |
| 営業利益 | 161.8億円 | +39.0% | 40.5% |
| 経常利益 | 290.9億円 | +57.5% | 43.4% |
| 純利益 | 232.6億円 | +52.7% | 44.7% |
1Qとして非常に強い
営業資産残高は 前期末比1.3%増の約3.44兆円。
リース・割賦の契約実行高は 96.9%増となっています。
2027年3月期|純利益520億円予想
| 項目 | 会社予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 営業利益 | 400億円 | ▲10.5% |
| 経常利益 | 670億円 | +3.1% |
| 純利益 | 520億円 | +9.2% |
| EPS | 185.60円 | +9.2%程度 |
| 年間配当 | 52円 | +1円 |
中長期の成長ドライバー
みずほ連携
みずほFGの法人顧客基盤を活用し、 大型案件を発掘できます。
丸紅連携
国内外ネットワークを活用し、 海外・資源・インフラ案件へ展開できます。
不動産
賃貸・開発・売却・ファンド・AMなどへ 収益源を広げています。
再生可能エネルギー
太陽光・脱炭素設備・蓄電池への投資を拡大します。
循環型経済
リユースや資産循環サービスを 新たな収益機会へつなげます。
フィービジネス
保有資産収益だけでなく、 管理・運営・AMなどの手数料収益を増やします。
中期経営計画2028
現在の純利益520億円予想から 2029年3月期600億円を目指します。
リース会社特有の高レバレッジ
自己資本比率10%でも即危険ではない
リース会社は、 借入金や社債で資金を調達し、 その資金をリース資産や貸付資産へ投資します。
ただし金利上昇には弱い
調達金利上昇が リース料・貸出金利への転嫁より先行すると、 利ざやが圧迫されます。
重点リスク
金利上昇
日銀利上げにより 借入・社債の調達コストが増加する可能性があります。
金利転嫁
リース料や貸出金利への転嫁が遅れると 利ざやが悪化します。
信用コスト
景気悪化時には 貸倒れ・引当金増加の可能性があります。
不動産
不動産価格・賃料下落が 資産価値や売却益へ影響します。
航空機・海外資産
為替や景気、資産価格変動の影響を受けます。
再エネ
発電量・制度変更・設備価格が 収益へ影響します。
持分法利益
経常利益・純利益の一部を 持分法投資先に依存しています。
大型投資
M&Aや大型案件の採算悪化が 利益を押し下げる可能性があります。
資本強化
自己資本比率引き上げを優先した場合、 配当成長が一時的に鈍化する可能性があります。
総合評価レーダー
年間配当52円から逆算した買い水準
投資シナリオ
① 連続増配
利益成長と配当性向30%台前半を背景に、 23期目以降の増配継続を狙います。
② 利益成長
不動産・再エネ・海外・フィービジネスを拡大し、 純利益600億円を目指します。
③ 評価修正
ROE11%台を維持しながら PBR0.85倍の評価修正余地を狙います。
最終判断:Aランク90点。現在値から打診、1,300円なら積極度を上げたい。
みずほリースは、
利回り3.79%、
22期連続増配予想、
PER7.39倍、
PBR0.85倍、
予想配当性向約28%、
ROE11.74%、
最新1Q営業利益+39%、
純利益+52.7%、
中期目標純利益600億円、
という非常に強い条件を持っています。
最大の魅力は、
「22期連続増配なのにPER7倍台・PBR1倍割れ」
という点です。
配当実績が弱い割安株でもなく、
高評価されすぎた連続増配株でもありません。
一方で、
DOE約3.5%、
累進配当なし、
高レバレッジ、
金利上昇、
信用コスト、
不動産・持分法投資利益への依存、
というリスクがあります。
したがって、
1,370円前後で打診、
1,300円以下で買い増し、
1,220円前後で積極買い、
1,150円台なら強い買い場
という判断が適しています。
ランキングでの位置づけ
みずほリースは、 「連続増配・低PER・低PBR・成長」 の組み合わせが非常に強く、 依然として高配当株の最上位グループです。
配当品質
22期連続増配予想。 上場以来減配なしという 圧倒的な実績があります。
割安度
PER7.39倍、 PBR0.85倍。 現在でも割安感は強いです。
現在の買いやすさ
現在利回り3.79%。 1,300円で4%に到達するため、 分割買いしやすい水準です。
- 株価・PER・PBR:2026年8月24日終値基準
- 年間配当:2027年3月期会社予想52円
- 3年平均配当利回り:2024年3月期~2026年3月期の年度末利回り単純平均
- 株主還元:配当性向30%台前半を目安
- DOE:2026年3月期概算約3.5%
- 最新業績:2027年3月期第1四半期決算
- 中期目標:2029年3月期純利益600億円、ROE11%以上、自己資本比率12%程度
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