INDUSTRIAL TOOLS & OFFICE EQUIPMENT REPORT · 2026.08
マックス 6454
38期連続非減配・9期連続増配予想・DOE6%・自己資本比率82.3% 。 文具メーカーのイメージを超え、 欧米向け鉄筋結束機・釘打機を成長エンジンとする 高収益な建設工具・省力化機器メーカー。
投資判断の要点
マックスは、 ホッチキスなどのオフィス機器に加え、 鉄筋結束機・釘打機などの建設工具、 HCR機器を展開しています。
現在の企業品質を見ると、 38期連続非減配、 9期連続増配予想、 DOE6%、 自己資本比率82.3%、 営業利益率20%超 と、かなり優秀です。
特に海外向け鉄筋結束機が成長を牽引し、 1Qは売上・営業利益とも過去最高を更新しました。
「最高品質の監視銘柄」
配当・財務・業績はほぼ満点級ですが、 現在株価の割高感が総合点を大きく下げています。
主要投資指標
株式分割を調整済み
マックスは2026年4月に 1株→4株 の株式分割を実施しています。
現在利回り2.25%は3年平均を下回る
| 決算期 | 調整後配当 | 年度末利回り |
|---|---|---|
| 2024年3月期 | 25.25円 | 3.10% |
| 2025年3月期 | 28.50円 | 2.69% |
| 2026年3月期 | 37.00円 | 2.31% |
| 3年平均 | ― | 2.70% |
| 現在 | 40円 | 2.25% |
配当金は増えていますが、 それ以上のペースで株価が上昇しています。
9期連続増配予想・39期連続非減配予想
分割調整後の年間配当
| 決算期 | 年間配当 | 評価 |
|---|---|---|
| 2018年3月期 | 10.50円 | 維持 |
| 2019年3月期 | 11.00円 | 増配 |
| 2020年3月期 | 11.50円 | 増配 |
| 2021年3月期 | 12.00円 | 増配 |
| 2022年3月期 | 16.00円 | 増配 |
| 2023年3月期 | 19.50円 | 増配 |
| 2024年3月期 | 25.25円 | 増配 |
| 2025年3月期 | 28.50円 | 増配 |
| 2026年3月期 | 37.00円 | 増配 |
| 2027年3月期予想 | 40.00円 | 増配 |
38期連続非減配は圧倒的
リーマンショック
世界金融危機を含む局面でも 減配を回避しています。
東日本大震災
国内景気が大きく揺れた局面でも 配当を維持しました。
コロナ禍
世界的な経済停止局面でも 非減配を継続しました。
DOE6%+配当性向50%
利益成長を配当に反映
今期予想配当性向は 会社目安50%以内です。
DOEが下支え
2027年3月期から DOE目標を5%から6%へ引き上げています。
実績DOEも、 5.0%→5.1%→6.1%へ上昇しています。
最新1Q|売上・利益とも過去最高
| 項目 | 1Q実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 283.34億円 | +16.9% |
| 営業利益 | 58.79億円 | +20.1% |
| 経常利益 | 60.15億円 | +21.1% |
| 純利益 | 43.23億円 | +20.2% |
営業利益率20.7%
一般的な機械メーカーと比べても 非常に高い営業利益率です。
成長を牽引するインダストリアル機器
部門別の明暗
オフィス機器
売上高+8.1%、 利益+4.6%。 安定成長を維持しています。
インダストリアル機器
売上+20.3%、 利益+21.5%。 現在の最大成長エンジンです。
HCR機器
売上▲1.3%、 営業赤字。 グループ内の明確な課題事業です。
鉄筋結束機は消耗品まで稼げる
本体販売
建設現場の省人化ニーズを背景に、 鉄筋結束機そのものを販売します。
結束線
導入後も専用結束線を消費するため、 継続的な売上が発生します。
保守・交換
工具の修理・交換需要もあり、 本体一回売り切りで終わりません。
1Q好調で通期予想を上方修正
| 項目 | 通期予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,099億円 | +10.3% |
| 営業利益 | 199億円 | +13.3% |
| 経常利益 | 199億円 | +8.3% |
| 純利益 | 150.5億円 | +8.3% |
| EPS | 85.36円 | ― |
| 年間配当 | 40円 | +8.1% |
中長期の成長ドライバー
欧米鉄筋結束機
建設現場の省力化・人手不足を背景に 普及余地があります。
人手不足
鉄筋結束作業を機械化することで、 労働時間短縮と生産性向上につながります。
インフラ更新
道路・橋梁・大型建設など、 鉄筋需要がある工事が長期追い風です。
非住宅建設
物流施設・データセンターなどの建設需要も 工具需要を支えます。
消耗品
結束線など継続販売できる商材があり、 収益のストック性を高めます。
海外販売網
欧米を中心に販売チャネルを拡大し、 市場シェア向上を狙います。
M&A
海外企業の買収によって 製品・地域の拡張余地があります。
高DOE
DOE6%の株主還元により、 利益成長を配当成長へつなげます。
釘打機
鉄筋結束機だけでなく、 建設工具全体で成長市場を取り込みます。
財務と収益性はトップクラス
強い財務でもROE12%超
自己資本比率82.3%という 極めて厚い自己資本を持ちながら、 ROEは12%超です。
利益率が高い
1Q営業利益率は20.7%。 インダストリアル機器では28.7%です。
重点リスク
現在利回り
2.25%。 高配当ポートフォリオの主力候補としては低い水準です。
PER
約20.8~21倍。 好業績をかなり織り込んでいます。
PBR
2.82倍。 ROE・成長性で説明できるものの、 割安株ではありません。
欧米建設市況
高金利や景気後退で建設投資が減れば、 工具需要も鈍化します。
鉄筋結束機依存
成長を牽引する鉄筋結束機への依存が 高まりつつあります。
HCR赤字
HCR機器事業は赤字。 全事業が高収益というわけではありません。
為替
海外売上拡大により、 円高局面では円換算利益への逆風となります。
物流・原材料
物流費・材料費上昇を 価格へ転嫁できるかが重要です。
M&A
海外企業の買収後、 統合が想定どおり進まないリスクがあります。
総合評価レーダー
年間配当40円から逆算した買い水準
企業品質と買い価格を分けて評価
企業評価
38期非減配、 DOE6%、 営業利益率20%超、 自己資本比率82%。 A~S級に近い品質 です。
現在価格評価
利回り2.25%、 PER21倍前後、 PBR2.82倍。 高配当目的ではB~C級の買いやすさ です。
この銘柄で狙う投資シナリオ
① 配当成長
DOE6%と利益成長によって 年間配当の継続的な引き上げを狙います。
② 鉄筋結束機
建設現場の省人化需要を背景に 欧米で市場拡大を狙います。
③ 消耗品収益
結束線などの継続販売で 利益率と収益安定性を高めます。
最終判断:B+ランク81点。会社は欲しい、ただし1,777円では追わない。
マックスは、
38期連続非減配、
9期連続増配予想、
DOE6%、
予想配当性向約46.9%、
自己資本比率82.3%、
ROE12.56%、
1Q営業利益+20.1%、
営業利益率20.7%、
鉄筋結束機の海外成長、
消耗品による継続収益、
という非常に強い条件を持っています。
特に、
「38期連続非減配+DOE6%+高収益」
という組み合わせは、
今回分析してきた企業の中でも
かなり上位の品質です。
一方、
現在利回り2.25%、
3年平均との差▲0.45ポイント、
PER約21倍、
PBR2.82倍、
という現在価格には
明確なプレミアムが付いています。
したがって、
1,777円では監視。
1,600円で打診買い、
1,450円以下から本格購入、
1,330円前後なら高配当枠でも積極購入
という判断が適しています。
高配当ポートフォリオでの位置づけ
マックスは、 「今すぐ買う高配当株」ではなく、 「株価が下がったら必ず再確認したい最高品質の監視銘柄」 という位置づけです。
配当品質
38期連続非減配。 DOE6%と合わせて、 長期保有適性は非常に高いです。
企業品質
営業利益率20%超、 自己資本比率82%超。 非常に高収益・高財務です。
現在の買いやすさ
利回り2.25%では 年間配当を増やす目的には効率が低め。 1,450円以下を待ちたい銘柄です。
- 株価: 2026年8月21日終値1,777円
- 株式分割: 2026年4月の1株→4株分割を調整済み
- 年間配当: 2027年3月期会社予想40円
- 3年平均配当利回り: 2024年3月期~2026年3月期の年度末利回り単純平均
- PER: 1,777円÷上方修正後予想EPS85.36円=約20.82倍
- 株主還元: DOE6%目安、配当性向50%目安
- 最新業績: 2027年3月期第1四半期実績および上方修正後通期予想
マックス 株主還元方針 / Yahoo!ファイナンス / IRBANK 配当推移 / 2027年3月期第1四半期決算











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