CONSTRUCTION EQUIPMENT REPORT · 2026.08
アルインコ 5933
累進配当・利回り3.94%・PER10.58倍・PBR0.68倍 。 建設用仮設機材の製造・販売・レンタルを軸に、 安定配当と割安性を兼ね備えた バリュー型高配当株。
投資判断の要点
アルインコは、 建設現場で使用される仮設足場・機材の製造販売に加えて、 レンタル、住宅機器、電子機器などを展開しています。
現在は、 利回り3.94%、 PER10.58倍、 PBR0.68倍、 累進配当 と、高配当・割安株として評価しやすい条件です。
2027年3月期1Qも 営業利益21.6%増となり、 主力の建設機材とレンタルが全体を牽引しています。
割安・累進配当型の有力候補
企業成長力で突出するタイプではありませんが、 配当の継続性とバリュエーションのバランスが優秀。 押し目で拾いやすい銘柄です。
主要投資指標
現在利回り3.94%は3年平均とほぼ同水準
| 決算期 | 年間配当 | 期末利回り |
|---|---|---|
| 2024年3月期 | 41円 | 3.96% |
| 2025年3月期 | 43円 | 4.08% |
| 2026年3月期 | 44円 | 4.05% |
| 3年平均 | ― | 4.03% |
| 現在 | 45円 | 3.94% |
現在の利回りは 過去3年平均をわずかに下回ります。
ただし差は0.09ポイントしかなく、 利回り面で大きく割高という水準ではありません。
4期連続増配予想・17期連続非減配予想
年間配当推移
| 決算期 | 1株配当 | 前期比 |
|---|---|---|
| 2022年3月期 | 40円 | ― |
| 2023年3月期 | 40円 | 据え置き |
| 2024年3月期 | 41円 | +1円 |
| 2025年3月期 | 43円 | +2円 |
| 2026年3月期 | 44円 | +1円 |
| 2027年3月期予想 | 45円 | +1円 |
中計期間中は累進配当
前年度配当が下限
中期経営計画2027の期間中は、 前年度配当を下限とする 累進配当方針を採用しています。
配当性向も適正
会社目標40%にほぼ沿った水準です。
最新1Q|営業利益+21.6%
| 項目 | 1Q実績 | 前年同期比 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 163.95億円 | +6.4% | 25.1% |
| 営業利益 | 7.82億円 | +21.6% | 26.1% |
| 経常利益 | 7.70億円 | +25.5% | 24.1% |
| 純利益 | 4.69億円 | +17.4% | 21.8% |
主力事業は順調
建設機材とレンタルが増収増益となり、 全体の利益成長を牽引しています。
1Q進捗は営業利益26.1%で、 四半期としては順調なスタートです。
2027年3月期は利益回復を計画
| 項目 | 会社予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 652億円 | +4.1% |
| 営業利益 | 30億円 | +35.6% |
| 経常利益 | 32億円 | +15.2% |
| 純利益 | 21.5億円 | +22.6% |
| EPS | 107.64円 | ― |
| 年間配当 | 45円 | +1円 |
事業の強み
仮設機材
建設現場で不可欠な足場・仮設機材を 製造・販売しています。
レンタル
機材販売だけでなく レンタルまで展開し、 継続的な収益を得られます。
販売+レンタル
顧客の購入・レンタル需要を 両方取り込める事業構造です。
建設人手不足
資産を保有せず借りる需要が増えれば、 レンタル事業には追い風です。
インフラ更新
道路・橋梁・建物改修など、 国内の老朽インフラ更新需要を取り込めます。
再開発
都市部再開発、 物流施設、 大型建築需要も 仮設機材需要の追い風になります。
今後の成長材料
アルバトロス
安全性・施工効率に優れる 新型足場の採用拡大が期待されています。
レンタル比率
建設会社の資産効率化が進めば、 レンタル需要の拡大につながります。
国土強靱化
インフラ補修・更新工事は 長期的な需要テーマです。
都市再開発
首都圏・都市部の大型工事で 仮設機材需要が発生します。
自社株買い
上限110万株・10億円の自己株取得は、 EPS・ROE改善に寄与します。
PBR改善
PBR0.68倍のため、 資本効率改善が進めば 評価修正余地があります。
自社株買いも株主還元を後押し
重点リスク
住宅機器
住宅機器事業が不振で、 主力事業の利益を一部相殺しています。
電子機器
電子機器も減収減益で、 4事業すべてが好調ではありません。
中計下方修正
2027年3月期の経常利益目標は 50億円から32億円へ引き下げられています。
財務
自己資本比率44.4%。 安全圏ですが、 突出して強い財務ではありません。
設備投資
レンタル資産を継続して保有する必要があり、 設備投資負担があります。
DOEの弱さ
DOE実績約2.7%。 DOE4%以上を重視する評価では減点対象です。
総合評価レーダー
年間配当45円から逆算した買い水準
株主優待は500株以上
アルインコには株主優待がありますが、 100株保有では対象になりません。
この銘柄で狙う投資シナリオ
① 累進配当
減配を避けながら、 利益成長とともに配当を積み上げます。
② 利益率改善
建設機材・レンタルの成長によって 営業利益率改善を狙います。
③ PBR修正
自社株買いとROE改善によって、 PBR0.68倍の評価修正を期待します。
最終判断:Aランク89点。現在値でも候補、1,070円以下ならかなり買いやすい。
アルインコは、
利回り3.94%、
4期連続増配予想、
17期連続非減配予想、
中期計画期間中の累進配当、
PER10.58倍、
PBR0.68倍、
予想配当性向41.8%、
1Q営業利益+21.6%、
自社株買い、
という魅力を持っています。
特に、
「低PER・低PBRなのに累進配当」
という組み合わせは、
高配当投資ではかなり扱いやすい条件です。
一方で、
現在利回りは3年平均をわずかに下回り、
自己資本比率44.4%、
DOE約2.7%、
住宅機器・電子機器の不振、
中期目標下方修正、
という弱点があります。
したがって、
「現在値でも買えるが、
1,070〜1,100円程度の押し目で
優先順位をさらに上げる」
のが適切です。
高配当ポートフォリオでの位置づけ
アルインコは、 高ROE成長株ではなく、 「割安+累進配当+安定需要」 を狙うタイプです。
配当
中計期間中は累進配当。 長期非減配実績も優秀です。
バリュエーション
PER10倍台・PBR0.68倍。 株価には比較的安全余裕があります。
現在の買いやすさ
現在でも候補。 1,070円以下なら 買い優先順位を一段上げたい水準です。
- 株価・PER・PBR: 2026年8月21日終値基準
- 年間配当: 2027年3月期会社予想45円
- 3年平均配当利回り: 2024年3月期〜2026年3月期の期末利回り単純平均
- 株主還元: 中期経営計画2027期間中の累進配当、連結配当性向40%目標
- 最新業績: 2027年3月期第1四半期決算
- 自社株買い: 上限110万株・10億円
アルインコ公式 / Yahoo!ファイナンス / IRBANK 配当推移











コメント