北海道瓦斯(9534)

北海道瓦斯(9534)投資分析

HOKKAIDO ENERGY REPORT · 2026.08

北海道瓦斯 9534

6期連続増配予想・PER7.73倍・PBR0.73倍・ROE12.56% 。 都市ガスだけでなく、 電力・省エネ・エネルギーマネジメントまで展開する 北海道の総合エネルギー企業

株価 822円 利回り 3.28% 年間配当 27円 PER 7.73倍 PBR 0.73倍 ROE 12.56%
評価:Aランク/88点。現在値から少額購入可能。 6期連続増配予想、低PER・低PBR、配当性向約25%、ROE12%台とバランスは良好。 今期は減益予想でDOE・累進配当もありませんが、 822円はすでに購入検討圏。 800円以下で買い増し、770円以下なら積極度を上げたい水準です。
目次

投資判断の要点

北海道瓦斯は、 北海道内で都市ガスを供給するだけでなく、 電力販売・省エネサービス・エネルギーマネジメントを 組み合わせて展開する総合エネルギー企業です。

現在は、 利回り3.28%、 PER7.73倍、 PBR0.73倍、 ROE12.56%、 予想配当性向約25% と、収益性に対して株価評価がかなり低い状態です。

さらに2027年3月期は 27円への増配を予定しており、 今期予想を達成すれば 6期連続増配となります。

魅力: 連続増配、 低PER・低PBR、 低配当性向、 ROE2桁、 電力販売成長、 自社株買い、 最低購入金額8万円台。
注意: 2027年3月期は営業利益▲22.1%予想。 DOEや累進配当もなく、 北海道の気温・人口・地域経済に 業績が左右されます。
A 88点

割安度と配当成長のバランスが良い

突出した高利回りではありませんが、 PER7倍台・PBR0.73倍なのにROE12%台。 現在値から段階的に買いやすい銘柄です。

主要投資指標

株価
822円
2026年8月21日終値
配当利回り
3.28%
年間27円
3年平均利回り
3.24%
現在+0.04pt
予想PER
7.73倍
かなり低い
PBR
0.73倍
1倍割れ
予想配当性向
約25.4%
増配余地あり
ROE
12.56%
高収益
自己資本比率
49.1%
6月末53.6%

株主優待は500株以上

保有株数 株主優待 評価
500株以上 全国共通おこめ券 1枚 優待開始
1,000株以上 全国共通おこめ券 2枚
5,000株以上 北海道特産品 3,000円相当 大口向け
100株では株主優待はありません。 優待目的で500株まで買う必要性は高くなく、 まずは100株から配当・増配狙いで保有する のが合理的です。

現在利回り3.28%は3年平均をわずかに上回る

決算期 調整後年間配当 年度末利回り
2024年3月期 16円 3.16%
2025年3月期 19円 3.75%
2026年3月期 24.5円 2.81%
3年平均 3.24%
現在 27円 3.28%
3.28% − 3.24% = +0.04ポイント

現在利回りは過去3年平均とほぼ同水準です。

利回り面では中立~やや割安。 「絶好の安値」ではありませんが、 現在価格が過去比較で高すぎる状態でもありません。

6期連続増配予想

年間配当推移

10
21/3
12
22/3
14
23/3
16
24/3
19
25/3
24.5
26/3
27
27/3予
決算期 年間配当 増配率
2021年3月期 10円 据え置き
2022年3月期 12円 +20.0%
2023年3月期 14円 +16.7%
2024年3月期 16円 +14.3%
2025年3月期 19円 +18.8%
2026年3月期 24.5円 +28.9%
2027年3月期予想 27円 +10.2%
2026年3月期まで5期連続増配。 今期予想27円を達成すれば、 6期連続増配 となります。
確認できる2010年3月期以降、 株式併合・分割調整後ベースで 17期以上の非減配 を維持しています。

配当性向30%が目標水準

年間配当 27円
配当性向目標 30%
予想配当性向 25.4%
DOE実績 約2.4%

まだ利益面の余裕がある

27円 ÷ 106.38円 = 約25.4%

今期予想配当性向は 会社目標30%を下回ります。

利益が会社計画どおり進めば、 今後の増配余力はまだ残っています。

配当下限はない

DOEや累進配当、 1株配当下限は採用していません。

配当実績は優秀ですが、 「今後も絶対に減らさない」 という制度上の保証はない 点は注意が必要です。

最新1Q|暖冬・戦略経費で減収減益

項目 1Q実績 前年同期比
売上高 380.4億円 ▲0.7%
営業利益 34.2億円 ▲41.1%
経常利益 35.4億円 ▲40.9%
純利益 25.2億円 ▲41.5%

減益要因

春先の気温が高く、 暖房向けガス需要が減少しました。

加えて、 スマートメーター・DX関連投資、 従業員の処遇改善など 戦略的経費も増えています。

1Q減益だけで悲観しすぎない。 北海道瓦斯は冬季の利益比重が高く、 季節性が非常に大きい企業です。 会社も通期予想を据え置いています。

1Qの事業動向

ガス販売

暖房需要低下により、 販売量は1.8%減少しました。

電力販売

産業用を中心に 販売量は3.8%増加しました。

戦略経費

スマートメーター・DX・人材投資が 短期的な利益を圧迫しています。

2027年3月期は増収・減益予想

項目 会社予想 前期比
売上高 1,902億円 +9.0%
営業利益 128億円 ▲22.1%
経常利益 130億円 ▲21.2%
純利益 93.9億円 ▲18.5%
EPS 106.38円
年間配当 27円 +10.2%
利益は前期の高水準から減少する計画。 ただし、 減益予想でも10%増配 を予定しています。
純利益93.9億円に対して 配当総額は約24億円。 現在の利益計画なら 配当負担は重くありません。

10億円を上限とする自社株買い

取得上限株数
130万株
自己株式
発行済株比率
1.47%
上限
取得総額上限
10億円
2026年発表
取得期間
8/1~12/31
2026年
自社株取得は EPS・ROE改善要因になります。
ただし取得目的には、 役員・従業員向け株式報酬や 戦略的事業展開も含まれます。 全株消却を前提とした純粋な株主還元とは少し異なる 点には注意が必要です。

PBR0.73倍でROE12%台

PBR
0.73倍
1倍割れ
ROE
12.56%
2桁
自己資本比率
49.1%
前期末
6月末自己資本比率
53.6%
改善

低PBRでも低収益ではない

PBR0.73倍だけを見ると 典型的な割安公益株に見えます。

しかしROEは12%台です。

「PBR1倍割れ+ROE2桁」 という組み合わせは、 北海道瓦斯の大きな魅力です。

設備投資は必要

ガス導管、 LNG基地、 発電設備、 スマートメーターなどへ 継続的な設備投資が必要です。

財務は改善していますが、 完全な軽資産企業ではありません。

中長期の成長ドライバー

ガス+電力

ガス単体ではなく、 電力と組み合わせて顧客単価を高めます。

産業用電力

1Qでも販売量が増加しており、 ガス需要低下を補う成長源です。

省エネサービス

設備販売だけでなく、 エネルギー最適化まで提供します。

札幌再開発

大型再開発による エネルギー需要増加が期待されます。

半導体

北海道で進む半導体関連投資は 産業エネルギー需要拡大の可能性があります。

データセンター

データセンター立地が増えれば 電力・エネルギーサービス需要につながります。

スマートメーター

短期では費用増ですが、 検針・保守業務効率化につながります。

DX

顧客管理・設備保全・業務効率化を進め、 中長期の利益率改善を狙います。

Challenge 2030

売上高2,000億円、 営業利益160億円を 経営目標としています。

北海道の半導体・データセンター需要は魅力的ですが、 現時点で将来利益を大きく先取りして評価しすぎない ことも重要です。

重点リスク

暖冬

気温が高い冬は 暖房用ガス需要が減少し、 利益が大きく下振れします。

人口減少

北海道の人口・世帯数減少は 長期的なガス需要の逆風です。

LNG・原油

燃料価格と為替によって 原料費が大きく変動します。

価格転嫁

原料費調整制度によって コスト変動と販売価格反映に タイムラグが発生します。

地域集中

北海道への事業集中度が高く、 地域経済の影響を受けます。

設備投資

発電・導管・DXなど 継続投資による資金負担があります。

競争

電力・ガス自由化により 顧客獲得競争が続きます。

脱炭素

カーボンニュートラル政策により、 都市ガス需要の長期像は不透明です。

配当保証なし

DOE・累進配当・配当下限はなく、 利益悪化時には減配余地があります。

最大の業績変動要因は「気温」。 北海道瓦斯は冬季偏重型のため、 四半期単独より 冬場を含む通期ベース で業績を見る必要があります。

総合評価レーダー

配当利回り
8/10
配当継続性
28/30
財務安全性
17/20
業績・成長性
15/20
株価評価
20/20
評価の特徴: PER7倍台・PBR0.73倍という 圧倒的なバリュエーションの低さ と連続増配が高評価。 今期減益と配当方針の弱さが 90点超えを妨げています。

年間配当27円から逆算した買い水準

3.00% 900円 上限目安
現在 3.28% 822円 打診買い可
3.38% 800円 分割購入
3.51% 770円 積極購入
3.75% 720円 強い買い場
4.00% 675円 かなり魅力的
購入イメージ: 822円なら100株の打診買いが可能。 800円前後で追加、 770円以下で買い優先順位を上げ、 720円以下ならかなり魅力的です。

電源開発との比較

比較軸 北海道瓦斯 電源開発
配当利回り 北海道瓦斯が優位
連続増配 北海道瓦斯が優位
ROE・資本効率 北海道瓦斯が優位
事業規模 北海道中心 全国・大型電源資産
大型プロジェクト 相対的に小さい 大型案件リスクあり
地域分散 北海道集中 広い
高配当・資本効率・増配を重視するなら北海道瓦斯。 事業規模・電源資産・地域分散を重視するなら 電源開発に優位性があります。

この銘柄で狙う投資シナリオ

① 連続増配

低い配当性向を活かし、 利益成長に沿った配当増加を狙います。

② 電力成長

ガス需要を 電力・エネルギーサービスで補完します。

③ 評価修正

ROE12%台を維持しながら PBR0.73倍の評価修正を狙います。

北海道瓦斯は、 「3%台の配当を受け取りながら、 増配と低PBR修正を待つ」 投資との相性が良い銘柄です。

最終判断:Aランク88点。822円から打診可能、800円以下で買い増し。

北海道瓦斯は、 利回り3.28%、 6期連続増配予想、 17期以上の非減配、 予想配当性向約25.4%、 PER7.73倍、 PBR0.73倍、 ROE12.56%、 自己資本比率49.1%、 電力販売成長、 10億円規模の自社株買い、 という魅力を持っています。

特に、 「PBR0.73倍なのにROE12%台」 という組み合わせは 非常に評価しやすいポイントです。

一方、 2027年3月期は減益予想、 DOE約2.4%、 累進配当なし、 暖冬リスク、 北海道への地域集中、 設備投資負担、 という弱点があります。

したがって、 822円なら100株の打診買い。 800円以下で買い増し、 770円以下なら優先順位を上げる という買い方が適しています。

買い方 822円で打診。 800円前後で追加。 770円以下で積極購入。 720円以下なら強い買い場。
継続確認 冬季需要、 電力販売、 27円配当、 営業利益、 DX投資、 原料価格、 自社株買い、 Challenge 2030。

高配当ポートフォリオでの位置づけ

北海道瓦斯は、 「低PER・低PBR+高ROE+連続増配」 というバリュー型の高配当銘柄です。

配当

利回り3.28%。 突出した高利回りではありませんが、 6期連続増配予想です。

バリュエーション

PER7.73倍、 PBR0.73倍。 今回の分析銘柄でもかなり割安です。

現在の買いやすさ

最低購入額8万円台。 現在値から少額購入しやすく、 800円以下ならさらに買いやすくなります。

情報源・前提
  • 株価・PER・PBR: 2026年8月21日終値基準
  • 年間配当: 2027年3月期会社予想27円
  • 3年平均配当利回り: 2024年3月期~2026年3月期の年度末利回り単純平均
  • 株主還元: 連結配当性向30%を目標水準
  • 最新業績: 2027年3月期第1四半期決算
  • 自社株買い: 上限130万株・10億円
  • 株主優待: 3月末500株以上から対象

Yahoo!ファイナンス IRBANK 配当推移 北海道ガス 配当方針 2027年3月期第1四半期決算短信 自己株式取得のお知らせ 中期経営計画 Challenge 2030 株主優待制度

本資料は2026年8月21日時点の 株価・会社予想・配当予想等を基に整理しています。 将来の業績・配当・株価上昇を保証するものではありません。 特に冬季気温、 ガス販売量、 電力販売量、 LNG・原油価格、 為替、 スマートメーター・DX投資、 設備投資、 年間27円配当、 自己株式取得については 最新の決算・IR資料をご確認ください。
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この記事を書いた人

26歳のメーカー勤務のサラリーマンです。
サイドFIREを目指して6000万の資産形成を目標にしています。
お金・投資の勉強をしており、資産を増やすための知識を蓄えながら、コツコツと
頑張っています!

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