竹内製作所(6432)

竹内製作所(6432)投資分析

COMPACT CONSTRUCTION MACHINERY REPORT · 2026.08

竹内製作所 6432

16期連続増配予想・自己資本比率85.7%・ROE約16%・DOE実績5.5% 。 北米クローラーローダーと欧州ミニショベルに強みを持ち、 極めて強固な財務と高収益性を両立する 高品質な連続増配株

株価 7,370円 利回り 2.99% 年間配当 220円 16期連続増配予想 自己資本比率 85.7% ROE 約16%
評価:Aランク/89点。企業品質は最上位級、買うなら6,800円以下を狙いたい。 16期連続増配予想・高ROE・高自己資本比率・配当性向約39%は非常に優秀。 一方、現在利回り2.99%は3年平均3.23%を下回り、 1Qは米国関税・運賃増により営業減益。 現在値を追うより、6,800円前後への調整を待つ方が安全です。
目次

投資判断の要点

竹内製作所は、 ミニショベルやクローラーローダーなどの 小型建設機械を世界へ展開するメーカーです。

最大の魅力は、 16期連続増配予想、 自己資本比率85.7%、 ROE約16%、 配当性向約39% という極めて強い財務・還元構造です。

特に自己資本を厚く持ちながらROE16%を維持しており、 財務安全性と資本効率を高い水準で両立しています。

魅力: 16期連続増配予想、 DOE実績5.5%、 配当性向約39%、 自己資本比率85.7%、 ROE約16%、 北米・欧州で強い製品競争力。
注意: 現在利回り2.99%は 3年平均3.23%を下回ります。 また、 米国関税と運賃上昇によって 1Q営業利益率が約21.7%から17.6%へ低下しました。
A 89点

企業品質はランキング上位級

連続増配・財務・ROEは非常に優秀。 現在価格が少し高いため、 「良い企業を安く待つ」判断が適しています。

主要投資指標

株価
7,370円
2026年8月21日終値
配当利回り
2.99%
ほぼ3%
3年平均利回り
3.23%
現在▲0.24pt
PER
13.1倍
許容範囲
PBR
1.83倍
ROEで説明可能
予想配当性向
約39.2%
会社目標40%
自己資本比率
85.7%
極めて強い
ROE
約16.0%
高収益

現在利回り2.99%は3年平均をやや下回る

決算期 年間配当 期末利回り
2024年2月期 158円 3.00%
2025年2月期 200円 3.90%
2026年2月期 210円 2.80%
3年平均 3.23%
現在 220円 2.99%
2.99% − 3.23% = ▲0.24ポイント

極端な割高ではありませんが、 過去3年の利回り水準よりは 少し株価が高い状態です。

3年平均利回り3.23%に相当する株価は およそ6,810円。 6,800円前後が一つの重要な買い水準 になります。

16期連続増配予想

年間配当推移

53
21/2
68
22/2
98
23/2
158
24/2
200
25/2
210
26/2
220
27/2予
決算期 年間配当 増減
2021年2月期 53円 増配
2022年2月期 68円 +15円
2023年2月期 98円 +30円
2024年2月期 158円 +60円
2025年2月期 200円 +42円
2026年2月期 210円 +10円
2027年2月期予想 220円 +10円
2026年2月期まで15期連続増配。 今期220円を達成すれば、 16期連続増配 となります。
2021年2月期53円から 今期予想220円まで、 6年間で約4.2倍 に増えています。

2027年2月期から中間配当を新設

中間配当
110円
新設
期末配当
110円
予想
年間配当
220円
+10円増配
従来は期末一括配当でしたが、 今期から年2回へ変更。 配当時期が分散され、 長期保有時のキャッシュフローが改善します。

配当性向40%を目標

年間配当 220円
配当性向目標 40%
予想配当性向 39.2%
DOE実績 5.5%

利益面から無理のない配当

220円 ÷ 560.69円 = 約39.2%

会社目標の40%とほぼ一致しています。

現在利益に対して 配当負担は適正。 増配継続に必要な余力を 十分に残しています。

DOE実績5.5%

DOE実績は5.5%と非常に高く、 株主資本に対する還元水準も優秀です。

ただし、 DOE5.5%を将来の下限として 会社が明示しているわけではありません。 配当方針はあくまで 配当性向40%目標 です。

最新1Q|売上+12.2%、営業利益▲9.3%

項目 1Q実績 前年同期比 進捗率
売上高 568.09億円 +12.2% 23.3%
営業利益 99.75億円 ▲9.3% 26.7%
経常利益 105.06億円 +0.9% 28.8%
純利益 74.29億円 +0.2% 28.7%

販売は好調

売上高・販売台数は増加しています。

しかし、 米国関税・販売運賃・販売ミックスの影響によって、 営業利益は減少しました。

営業利益率 約21.7% → 約17.6%
利益率は低下していますが、 営業利益進捗率26.7%、 純利益進捗28.7%。 現時点では通期計画達成圏です。

通期は過去最高売上・減益予想

項目 会社予想 前期比
売上高 2,440億円 +8.3%
営業利益 373億円 ▲1.0%
経常利益 365億円 ▲6.9%
純利益 259億円 ▲8.4%
EPS 560.69円
年間配当 220円 +10円
売上高は過去最高を更新する計画。 需要そのものは弱くありません。
一方、 関税・運賃・為替などの影響で 利益は減益予想。 今期は 「売上成長を利益率改善へ戻せるか」 が最大のテーマです。

最大の短期リスクは米国関税

関税コスト
35.37億円
1Q
価格転嫁
16.63億円
1Q
差引影響
約▲18.73億円
営業利益押下げ
米国利益
▲31.9%
前年同期比

まだ半分程度しか転嫁できていない

35.37億円 − 16.63億円 = 約18.74億円

関税コストの全額を 価格へ転嫁できていないため、 営業利益率が低下しています。

今後の焦点

追加値上げによって 関税をどこまで吸収できるかが重要です。

値上げしすぎれば販売数量が落ち、 値上げ不足なら利益率が戻りません。 価格と数量のバランス が次の決算で最大の確認ポイントです。

運賃と販売ミックスも利益率を圧迫

販売運賃

原油価格上昇などによって 物流・販売運賃が増加しています。

販管費

販売費・一般管理費は 44.42億円から58.12億円へ増加しました。

大手レンタル向け

大型受注は売上を押し上げますが、 数量割引により1台当たり採算が低下します。

中長期の成長ドライバー

北米クローラーローダー

住宅・道路・造成・農業・造園など 幅広い用途で需要があります。

欧州ミニショベル

英国・ドイツを中心に 需要回復の動きがあります。

高いシェア

ミニショベル市場で 欧州2位、北米5位のシェアを持ちます。

大型受注

米国大手レンタル会社向けなど 大型案件が短期売上を下支えします。

新工場

クローラーローダー需要拡大に対応して 生産能力を増強しています。

アフターパーツ

完成車販売後の部品販売を拡大し、 景気変動耐性と利益率改善を狙います。

電動化

電池式ミニショベルなど 電動建機ラインアップを強化しています。

自動運転

建設機械の自動化・省人化は 中長期的な成長テーマです。

販売網拡大

北米・欧州を中心に販売網を強化し、 シェア拡大を目指します。

受注は大幅増加

1Q受注高
903.06億円
前年同期比+59.2%
受注残高
770.64億円
売上下支え
主因
北米・欧州
大型受注増
米国大手レンタル会社の大型受注、 欧州受注増、 販売価格引き上げ、 円安が受注増加に寄与しています。
ただし大型受注は 四半期ごとの変動が大きいため、 59%増をそのまま恒常成長率と見る必要はありません。

財務は製造業トップクラス

自己資本比率
85.7%
極めて強い
純資産
1,863.63億円
厚い資本
ROE
約16.0%
高資本効率
DOE
5.5%
前期実績

安全性だけではない

自己資本比率85%超という 非常に保守的な財務構造です。

それでもROEは約16%あります。

「厚い自己資本+高ROE」 を両立している点は、 竹内製作所の大きな魅力です。

財務余力は成長投資にも使える

新工場、 製品開発、 販売網、 電動化などへ投資しながら 配当を増やせる財務余力があります。

景気後退時の耐久力という意味でも、 一般的な建機メーカーより強い財務です。

重点リスク

米国依存

最大市場である米国の 住宅・インフラ・金利環境に左右されます。

関税

関税を十分価格転嫁できない場合、 高い利益率が低下します。

為替

海外売上比率が高く、 円高は売上・利益の逆風になります。

大口顧客

レンタル大手は価格交渉力が強く、 販売数量増が利益率低下につながる可能性があります。

景気循環

北米・欧州が同時に景気後退すると、 建機販売が大きく減少する可能性があります。

現在利回り

企業品質は高いものの、 現在2.99%では高配当株として安全余裕は大きくありません。

最大の短期論点: 関税・物流費によって低下した 営業利益率17.6%をどこまで戻せるか です。

総合評価レーダー

配当利回り
7/10
配当継続性
30/30
財務健全性
20/20
業績・成長性
17/20
割安度
15/20
評価の核心: 連続増配と財務は満点。 現在利回りと米国関税による利益率低下が、 90点超えをわずかに妨げています。

年間配当220円から逆算した買い水準

現在 2.99% 7,370円 急がない
3.00% 7,333円 少額検討
3.20% 6,875円 分割候補
3.50% 6,286円 積極検討
3.80% 5,789円 強い買い候補
4.00% 5,500円 かなり魅力的
購入イメージ: 7,300円台は少額なら検討可能。 6,800円前後から分割購入。 6,300円前後なら積極度を上げ、 5,800円以下なら強い買い候補です。

コマツとの比較

項目 竹内製作所 コマツ
配当利回り 2.99% 2.69%
連続増配 16期予想 0期
予想配当性向 約39.2% 約48.6%
自己資本比率 85.7% 51.8%
ROE 約16.0% 11.26%
PER 13.1倍 18.15倍
世界規模 小型建機特化 世界トップ級
事業分散 建機中心 建機・鉱山・産機
企業規模・事業分散ではコマツが優位。 一方、 配当成長・財務・ROE・PER・配当性向では 竹内製作所が優位 です。

この銘柄で狙う投資シナリオ

① 連続増配

利益成長に沿って 年間配当を継続的に積み上げます。

② 北米成長

クローラーローダーと レンタル市場拡大を取り込みます。

③ 利益率回復

関税の価格転嫁と アフターパーツ拡大による 利益率正常化を待ちます。

竹内製作所は、 「高品質な連続増配企業を、 3%台前半〜後半の利回りで拾う」 投資との相性が良い銘柄です。

最終判断:Aランク89点。企業品質は最上位級、6,800円以下なら本格候補。

竹内製作所は、 16期連続増配予想、 年間配当220円、 配当性向約39.2%、 自己資本比率85.7%、 ROE約16%、 DOE実績5.5%、 受注高+59.2%、 北米クローラーローダー、 欧州ミニショベル、 という非常に強い条件を持っています。

特に、 自己資本比率85%超で ROE約16%を維持している 点は非常に優秀です。

一方、 現在利回り2.99%、 3年平均との差▲0.24ポイント、 米国関税、 運賃上昇、 営業利益率低下、 という弱点があります。

したがって、 「企業としては強く買いたいが、 現在株価では少しだけ待ちたい」 という判断です。

6,800円前後なら過去3年平均利回りに近づき、 6,300円前後なら利回り3.5%。 5,800円以下では かなり強い買い候補になります。

買い方 7,300円台は少額。 6,800円前後で分割開始。 6,300円前後で積極購入。 5,800円以下なら強い買い場。
継続確認 米国関税、 価格転嫁、 営業利益率、 北米販売、 受注残、 欧州需要、 為替、 年間220円配当。

高配当ポートフォリオでの位置づけ

竹内製作所は、 「高財務・高ROE・長期増配」の品質枠 として非常に優秀です。

配当品質

16期連続増配予想。 長期保有との相性は非常に良好です。

企業品質

自己資本比率85.7%、 ROE約16%。 財務と収益性はトップ級です。

現在の買いやすさ

今すぐ全力ではなく、 6,800円以下で優先順位を上げたい銘柄です。

情報源・前提
  • 株価・PER・PBR: 2026年8月21日終値基準
  • 年間配当: 2027年2月期会社予想220円
  • 配当: 中間110円+期末110円予想
  • 3年平均配当利回り: 2024年2月期〜2026年2月期の期末利回り単純平均
  • 株主還元: 連結配当性向40%を目標
  • 最新業績: 2027年2月期第1四半期決算
  • 財務: 自己資本比率85.7%、ROE約16%、DOE5.5%

竹内製作所 IR 株主還元方針 財務・経営指標 IRBANK 配当推移

本資料は2026年8月21日時点の 株価・会社予想・配当予想等を基に整理しています。 将来の業績・配当・株価上昇を保証するものではありません。 特に米国関税、 価格転嫁、 北米レンタル会社向け販売、 販売運賃、 為替、 受注残高、 欧州需要、 営業利益率、 年間220円配当については 最新の決算・IR資料をご確認ください。
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この記事を書いた人

26歳のメーカー勤務のサラリーマンです。
サイドFIREを目指して6000万の資産形成を目標にしています。
お金・投資の勉強をしており、資産を増やすための知識を蓄えながら、コツコツと
頑張っています!

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