TELECOMMUNICATIONS & REGIONAL DX REPORT · 2026.08
沖縄セルラー電話 9436
26期連続増配予定・自己資本比率83.5%・1Q営業利益+25.6% 。 沖縄県内に強固な通信顧客基盤を持ち、 モバイル・FTTH・電力・法人DXまで展開する 国内屈指の高品質通信会社。
投資判断の要点
沖縄セルラー電話は、 KDDIグループの通信会社として 沖縄県内でモバイル・固定通信・電力・法人DXサービスなどを展開しています。
企業としての質は、 26期連続増配予定、 自己資本比率83.5%、 推定DOE約6.5%、 1Q営業利益+25.6% と非常に高水準です。
一方、 現在株価4,060円まで上昇したことで、 配当利回りは1.72%、 PER28.21倍、 PBR3.77倍まで切り上がっています。
会社は非常に優秀、買い場は待ち
配当継続性・財務・業績は満点級ですが、 現在利回りとバリュエーションが 総合点を大きく押し下げています。
主要投資指標
株主優待は200株・1年以上から
| 保有条件 | 優待内容 |
|---|---|
| 200株以上・1年以上5年未満 | 2,000円相当 |
| 200株以上・5年以上 | 3,000円相当 |
200株には約81.2万円必要
株価4,060円の場合、 200株の投資額は約81万2,000円です。
現在利回り1.72%は3年平均を大幅に下回る
| 決算期 | 年間配当 | 年度末株価 | 配当利回り |
|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 55円 | 1,775円 | 3.10% |
| 2025年3月期 | 62円 | 2,135円 | 2.90% |
| 2026年3月期 | 67円 | 3,435円 | 1.95% |
| 3年平均 | ― | ― | 約2.65% |
| 現在 | 70円 | 4,060円 | 1.72% |
現在利回りは、 過去3年平均を約0.93ポイント下回っています。
26期連続増配予定
近年の年間配当
増配継続力は国内屈指
2026年3月期まで 25期連続増配を達成。
2027年3月期の70円配当を実現すれば、 26期連続増配 となります。
配当性向は約50%まで上昇
70円配当は利益内
今期予想EPS143.83円に対して、 配当70円なら配当性向は約48.7%です。
今後は利益成長が重要
配当性向はすでに50%近くまで上昇しています。
最新1Q|営業利益+25.6%
| 項目 | 1Q実績 | 前年同期比 | 通期進捗 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 220.07億円 | +6.8% | 24.5% |
| 営業利益 | 58.30億円 | +25.6% | 30.5% |
| 経常利益 | 59.39億円 | +26.7% | 30.8% |
| 純利益 | 40.59億円 | +24.1% | 30.6% |
利益率まで改善
営業利益率は 前年同期約22.5%から 今期約26.5%へ改善しました。
2027年3月期通期予想
| 項目 | 会社予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 営業収益 | 900億円 | +4.2% |
| 営業利益 | 191億円 | +2.2% |
| 純利益 | 132.5億円 | +0.3% |
| EPS | 143.83円 | ― |
| 年間配当 | 70円 | 増配予定 |
中長期の成長ドライバー
au・UQ・povo
複数ブランドを活用し、 幅広い顧客層を取り込みます。
モバイル収入
契約基盤を活かした 安定的な通信収益が中心です。
auひかり ちゅら
FTTH契約拡大により 固定通信のストック収益を増やします。
auでんき
通信とのセット販売で 顧客単価と解約率改善を狙います。
法人DX
企業向けクラウド、 ネットワーク、業務効率化サービスを拡大します。
自治体DX
自治体向けICT・クラウド・ネットワーク案件を 成長領域としています。
AIカメラ
通信回線だけでなく、 映像・AIを組み合わせたサービスへ広げます。
BPO
保守・運用を含む 継続課金型サービスを増やせます。
KDDI連携
KDDIグループの技術・商品・インフラを 活用できる点が大きな強みです。
財務安全性は国内トップクラス
重点リスク
PER28倍
過去の14~16倍前後と比べて かなり高い水準です。
PBR3.77倍
通信株としては かなり高いプレミアムが付いています。
利回り1.72%
高配当投資という観点では 現在の配当効率は低いです。
成長鈍化
利益成長が会社計画並みに落ち着くと、 株価評価が調整される可能性があります。
配当性向上昇
50%近辺まで上昇しており、 増配にはEPS成長が必要です。
地域集中
沖縄県に事業が集中しているため、 地域経済の影響を受けます。
台風・自然災害
通信基地局・光回線などの設備へ 被害が発生する可能性があります。
料金政策
携帯料金政策や競争激化が ARPU・利益率へ影響します。
KDDI依存
グループ連携は強みですが、 商品・サービス面でKDDIへの依存があります。
総合評価レーダー
年間配当70円から逆算した買い水準
企業品質と買い価格を分けて考える
企業品質:A+級
26期連続増配予定、 自己資本比率83.5%、 営業利益率26%台、 1Q営業利益+25.6%。 事業・財務・配当は極めて優秀です。
現在の買いやすさ:C
利回り1.72%、 PER28.21倍、 PBR3.77倍。 高配当枠で今から買うには 価格面の魅力が不足しています。
投資シナリオ
① EPS成長
通信収入・法人DX・固定通信を伸ばし、 増配の原資となるEPS成長を狙います。
② 連続増配
26期目以降も 利益成長を背景に増配継続を期待します。
③ 株主還元
配当だけでなく、 年50億円規模の自社株買いも 1株価値向上につながります。
最終判断:76点。保有はしやすいが、新規購入は株価調整待ち。
沖縄セルラー電話は、
26期連続増配予定、
自己資本比率83.5%、
推定DOE約6.5%、
1Q営業利益+25.6%、
営業利益率26.5%、
安定した通信ストック収益、
法人・自治体DX、
年50億円規模の自社株買い、
という非常に強い企業です。
企業そのものだけを評価すれば、
A+ランク級
と考えられます。
一方、
現在利回り1.72%、
3年平均との差▲0.93ポイント、
PER28.21倍、
PBR3.77倍、
という現在価格には
かなり大きなプレミアムが付いています。
したがって、
4,060円では新規買いを急がない。
3,500円以下で検討開始、
3,100円前後で打診買い、
2,800円以下で買いやすく、
2,600円台なら積極度を上げる
という判断が適しています。
ランキングでの位置づけ
沖縄セルラー電話は、 企業品質では最上位級、 現在の高配当投資適性では中位以下 という位置づけです。
配当品質
26期連続増配予定。 増配実績だけなら 国内でもトップクラスです。
財務品質
自己資本比率83.5%。 通信ストック収益と合わせて 非常に強固です。
現在の価格
利回り1.72%、 PER28倍。 高配当目的では 現在値を追う必要はありません。
- 株価・PER・PBR:2026年8月25日終値基準
- 年間配当:2027年3月期会社予想70円
- 3年平均配当利回り:2024年3月期~2026年3月期の年度末利回り単純平均
- 連続増配:2027年3月期予想達成で26期連続
- 配当性向:実績47.2%、予想約48.7%
- 株主優待:200株以上・1年以上保有が対象
- 最新業績:2027年3月期第1四半期
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