AUTOMOTIVE COMPONENTS REPORT · 2026.08
ジーテクト 5970
17期連続増配予想・利回り4.13%・PER7.81倍・PBR0.45倍 。 ホンダ系の車体骨格部品メーカーで、 強固な財務と長期増配実績を持つ 超低PBR型の優良高配当株。
投資判断の要点
ジーテクトは、 自動車の車体骨格部品・プレス部品・金型などを 世界各地で製造するホンダ系部品メーカーです。
最大の魅力は、 17期連続増配予想、 配当利回り4.13%、 PER7.81倍、 PBR0.45倍 という非常に強い配当・割安指標です。
さらに2027年3月期1Qは 営業利益が前年同期比97.9%増となり、 業績も大きく回復しています。
企業評価は最上位、買い場は一段下
増配実績・財務・割安度は非常に優秀。 一方で株価は高値圏のため、 今すぐ全力ではなく分割購入向きです。
主要投資指標
現在利回り4.13%は3年平均をやや下回る
| 決算期 | 期末配当利回り |
|---|---|
| 2024年3月期 | 3.17% |
| 2025年3月期 | 4.99% |
| 2026年3月期 | 5.32% |
| 3年平均 | 4.49% |
| 現在 | 4.13% |
現在も利回り4%超なので、 絶対水準では十分に高い配当利回りです。
ただし、 過去3年の平均利回りと比べれば 現在はやや株価が高い側です。
17期連続増配予想
年間配当推移
| 決算期 | 年間配当 |
|---|---|
| 2019年3月期 | 46円 |
| 2020年3月期 | 48円 |
| 2021年3月期 | 50円 |
| 2022年3月期 | 56円 |
| 2023年3月期 | 58円 |
| 2024年3月期 | 67円 |
| 2025年3月期 | 87円 |
| 2026年3月期 | 96円 |
| 2027年3月期予想 | 98円 |
配当性向30%以上+DOE3%目標
利益面の増配余力は大きい
予想配当性向は約32%。
利益の約3分の1を配当に回す水準で、 業績が安定すれば増配余力があります。
DOEは弱め
DOE実績は約2%、 2031年3月期目標でも3%です。
最新1Q|営業利益+97.9%
| 項目 | 1Q実績 | 前年同期比 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 894.01億円 | +15.6% | 24.9% |
| 営業利益 | 51.55億円 | +97.9% | 26.8% |
| 経常利益 | 56.67億円 | +117.9% | 30.0% |
| 純利益 | 34.84億円 | +85.7% | 26.8% |
非常に強いスタート
日本・北米で顧客の生産台数が増加。
さらに、 新型車向け金型などの 車種開発売上が増えました。
労務費などのコスト増を吸収し、 営業利益は約2倍となっています。
通期は営業利益+22.9%予想
| 項目 | 2027年3月期予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 3,590億円 | +7.7% |
| 営業利益 | 192億円 | +22.9% |
| 経常利益 | 189億円 | +2.3% |
| 純利益 | 130億円 | ▲3.4% |
| EPS | 303.65円 | ― |
| 年間配当 | 98円 | +2円 |
地域別|日本・北米が成長を牽引
日本
売上高は24.9%増。 営業利益は約4.5倍となり、 最も強い地域の一つです。
北米
売上高約30%増、 営業利益約2.5倍。 顧客増産と開発売上が利益を押し上げています。
欧州
営業利益は38.3%減。 日本・北米ほどの回復は見られていません。
アジア
営業利益86.1%減。 地域ごとの業績差が大きくなっています。
中国
日系自動車メーカーの販売低迷などにより、 営業赤字が継続しています。
南米
売上は増加していますが、 営業利益は減少しています。
今後の成長材料
ハイブリッド車
ホンダのハイブリッド車増産は、 車体骨格部品需要の追い風になります。
北米生産
北米での自動車生産回復により、 量産部品の売上拡大が期待できます。
新車開発
新型車向け金型・開発部品は、 利益率を押し上げる重要な要素です。
EVバッテリーケース
EV向けバッテリーケースなど 電動化対応製品を展開しています。
軽量化
車体骨格の軽量化技術は、 EV・HV・ガソリン車を問わず重要です。
顧客分散
ホンダ以外への顧客拡大が進めば、 業績安定性と評価向上につながります。
PBR0.45倍・自己資本比率60.1%
資産面では非常に安い
利益・純資産の両面で、 現在株価は低い評価です。
低PBRには理由もある
PBR0.45倍だから 単純に「半値以下で安い」とは言えません。
市場は、 ROEの低さ、 自動車景気、 中国採算、 ホンダ依存、 設備投資負担 を織り込んでいます。
重点リスク
ホンダ依存
ホンダ系企業であり、 生産台数・新型車投入計画の影響を強く受けます。
中国事業
日系メーカーの販売低迷により、 中国事業の赤字が長期化する可能性があります。
為替
海外売上比率が高く、 円高転換は円換算利益の逆風になります。
開発売上の反動
1Q増益には金型・車種開発売上が寄与。 次四半期以降の反動に注意が必要です。
北米依存
現在は北米が利益成長を牽引。 自動車需要減速時には影響が大きくなります。
DOEの低さ
DOE実績約2%、 長期目標でも3%。 配当下支えとしては弱めです。
総合評価レーダー
年間配当98円から逆算した買い水準
この銘柄で狙う投資シナリオ
① 連続増配
17期連続増配予想という実績を背景に、 取得利回りの上昇を狙います。
② 業績回復
日本・北米の増産によって 営業利益が正常化・拡大するシナリオです。
③ PBR修正
ROE向上と株主還元強化によって、 PBR0.45倍の評価修正を狙います。
最終判断:Aランク92点。企業評価は最上位、現在は少額から。
ジーテクトは、
17期連続増配予想、
利回り4.13%、
配当性向約32%、
PER7.81倍、
PBR0.45倍、
自己資本比率60.1%、
そして1Q営業利益+97.9%、
という非常に魅力的な数字を持っています。
特に、
「4%超の利回りがありながら、
配当性向が30%台前半」
という点は強力です。
一方、
株価は年初来高値圏。
現在利回りは
3年平均4.49%を下回っています。
また、
ROE6.39%、
DOE実績約2%という弱点もあります。
したがって、
「銘柄そのものはかなり買いたいが、
今は価格を少しだけ厳しく見る」
という判断です。
高配当ポートフォリオでの位置づけ
ジーテクトは、 高ROE成長株というより、 「超低バリュエーション+長期増配+業績回復」 を狙う銘柄です。
配当
17期連続増配予想。 長期保有との相性は非常に良好です。
価格
PER7倍台・PBR0.45倍。 資産・利益の両面で割安です。
買いやすさ
現在でも少額なら買える一方、 2,200円以下なら 優先順位をさらに上げたい水準です。
- 株価・PER・PBR: 2026年8月21日終値基準
- 年間配当: 2027年3月期会社予想98円
- 配当実績: 長期配当推移および会社配当方針
- 3年平均利回り: 2024年3月期〜2026年3月期の期末利回りを単純平均
- 最新業績: 2027年3月期第1四半期決算
- 株主還元: 配当性向30%以上、2031年3月期DOE3%目標











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