三和ホールディングス(5929)

三和ホールディングス(5929)投資分析

BUILDING SOLUTIONS REPORT · 2026.08

三和ホールディングス 5929

利回り4.04%・DOE10%目安・ROE17.83%・6期連続増配予想 。 国内シャッター首位に加え、 北米・欧州にも事業基盤を持つ、 高収益・高還元型の優良配当成長株

株価 3,617円 利回り 4.04% 年間配当 146円 DOE 10%目安 ROE 17.83% 6期連続増配予想
評価:Aランク/91点。現在値から打診可能。 高利回り・PER12倍台・DOE10%・高ROE・連続増配が魅力。 ただし146円のうち14円は記念配当で、 1Q営業利益も40.8%減少。 3,400円前後から積極度を上げたい銘柄です。
目次

投資判断の要点

三和ホールディングスは、 シャッター・ドア・自動ドアなどの 建築用開口部製品を世界で展開するメーカーです。

国内ではシャッター最大手クラス、 海外では北米のOverhead Door、 欧州のNovofermなどを展開しています。

現在は、 利回り4.04%、 PER12.64倍、 6期連続増配予想、 DOE10%目安、 ROE17.83% と、配当・収益性・株価のバランスが非常に良好です。

魅力: 利回り4%超、 DOE10%目安、 高ROE、 16期非減配実績、 国内首位級、 メンテナンス需要、 グローバル展開。
注意: 年間146円のうち 14円は創業70周年記念配当。 普通配当132円で見ると 現在利回りは約3.65%です。 また1Q営業利益は40.8%減と 明確に弱いスタートです。
A 91点

企業品質は上位クラス

高ROE・DOE・増配・財務・グローバル事業の組み合わせは非常に強力。 ただし記念配当を除いて評価し、 1Q減益を考慮して分割購入が適切です。

主要投資指標

株価
3,617円
2026年8月21日終値
表面配当利回り
4.04%
年間146円
普通配当利回り
3.65%
132円基準
3年平均利回り
約2.94%
現在は+1.10pt
予想PER
12.64倍
割安感あり
PBR
2.23倍
高ROEを反映
ROE
17.83%
高い資本効率
自己資本比率
63.6%
財務良好

表面利回り4.04%は3年平均を大きく上回る

決算期 年間配当 期末利回り
2024年3月期 78円 2.91%
2025年3月期 106円 2.22%
2026年3月期 130円 3.68%
3年平均 2.94%
現在 146円 4.04%
4.04% − 2.94% = +1.10ポイント

現在の表面利回りは、 過去3年平均を大きく上回ります。

数字だけを見ると、 歴史的にはかなり買いやすい利回り水準です。

ただし、 146円のうち14円は記念配当。 普通配当132円だけで見ると、 現在利回りは約3.65% です。

6期連続増配予想・17期連続非減配予想

年間配当推移

32
19/3
34
20/3
34
21/3
36
22/3
58
23/3
78
24/3
106
25/3
130
26/3
146
27/3予
決算期 年間配当 前期比
2019年3月期 32円 +2円
2020年3月期 34円 +2円
2021年3月期 34円 据え置き
2022年3月期 36円 +2円
2023年3月期 58円 +22円
2024年3月期 78円 +20円
2025年3月期 106円 +28円
2026年3月期 130円 +24円
2027年3月期予想 146円 +16円
今期予想を達成すれば 6期連続増配 。 また2011年3月期以降は減配しておらず、 17期連続非減配予想 となります。
普通配当 132円
記念配当 14円
合計配当 146円
予想配当性向 50.7%
来期を見るときは普通配当132円が基準。 記念配当14円がなくなるだけで 年間配当が132円に戻る可能性があります。 ただし、 DOE10%方針によって普通配当そのものが 増額されれば、記念配当消滅を吸収できます。

DOE10%目安は非常に強い株主還元方針

DOE方針
10%目安
非常に高水準
前期DOE
8.2%
今後引き上げ余地
ROE
17.83%
高ROE
中計総還元
1,250億円
配当+自社株買い

利益だけに依存しにくい

DOEは自己資本を基準に配当を決める指標です。

三和HDは、 より安定的な配当を実施するため、 DOE10%を目安とする方針へ変更しています。

評価: DOE10%目安は、 高配当銘柄の中でもかなり強い還元方針です。

ただし「下限」ではない

重要なのは、 「DOE10%以上を保証する」という表現ではなく、 「10%を目安」としている点です。

累進配当やDOE下限ほど 配当を絶対的に守る制度ではありません。 ただし高ROEを維持できれば、 強い配当成長が期待できます。

三和HDの事業の強み

国内シャッター首位

重量・軽量シャッターを中心に 国内トップクラスのシェアを持ちます。

メンテナンス需要

シャッターや自動ドアは 定期点検・部品交換・修理が必要。 継続的なストック収益につながります。

価格決定力

防犯・防災・営業継続に関わる製品のため、 単純な価格競争になりにくい特徴があります。

北米

Overhead Doorを中心に、 住宅・商業施設向け製品を展開しています。

欧州

Novofermを中心に、 ガレージドア・産業用ドアなどを展開します。

グローバル分散

日本だけでなく 北米・欧州・アジアに展開。 地域分散による成長余地があります。

最新1Q|営業利益▲40.8%の弱いスタート

項目 1Q実績 前年同期比
売上高 1,404億円 ▲0.3%
営業利益 58.78億円 ▲40.8%
経常利益 66.51億円 ▲36.1%
純利益 48.42億円 ▲32.9%

地域別で明暗

地域 状況
日本 売価転嫁で増収増益
北米 住宅低迷で大幅減益
欧州 営業赤字
アジア 減収・営業赤字
最大の問題は海外。 特に北米営業利益は41.5%減。 欧州も赤字に転落しており、 通期達成には下期での大幅改善が必要です。

通期では営業最高益を計画

項目 2027年3月期予想 前期比
売上高 6,770億円 +2.5%
営業利益 810億円 +2.4%
経常利益 825億円 +2.3%
純利益 600億円 +0.4%
EPS 286円前後
年間配当 146円 +16円
会社は通期予想を据え置き、 営業利益最高益を見込んでいます。 ただし1Q営業利益は40.8%減。 2Q以降の利益回復が通期達成の最大条件 です。

中期経営計画2027

2028/3売上高
7,500億円
中計目標
営業利益
1,000億円
利益拡大
ROE
19.0%
高ROE維持
ROIC
18.5%
高資本効率

防災需要

防火・防煙シャッターなど、 建物安全性向上の需要を取り込みます。

省エネ・高断熱

建築物の省エネ化に伴い、 高断熱ドア・開口部製品の需要拡大が期待できます。

メンテナンス

既設製品の保守・点検・更新を拡大し、 ストック型収益を強化します。

スマート化

IoT・自動制御などを活用した 次世代開口部製品を展開します。

M&A

地域・製品領域拡大のため、 必要に応じてM&Aも活用します。

生産性改善

自動化・設備投資・物流改善によって 収益性向上を狙います。

重点リスク

北米住宅市場

住宅ローン金利や住宅着工減少によって 北米事業の売上・利益が悪化する可能性があります。

欧州赤字

需要低迷・人件費・原材料費増加によって、 欧州事業の採算悪化が続くリスクがあります。

記念配当反動

146円のうち14円は記念配当。 来期の表示配当が減少する可能性があります。

PBR2.23倍

高ROEを評価した株価水準。 ROE低下時には バリュエーション調整が起こりやすくなります。

為替

海外事業比率が高く、 円高になると海外利益の円換算額が減少します。

通期達成リスク

1Qが大幅減益だったため、 通期最高益達成には 下期の強い改善が必要です。

最大の確認ポイント: 2Qで 北米利益率、 欧州黒字化、 日本増益継続 が確認できるか。 ここが91点評価を維持できるかの分岐点です。

総合評価レーダー

配当利回り
10/10
増配・非減配
29/30
財務健全性
20/20
業績・成長性
16/20
割安度
16/20
評価の核心: 高ROE・DOE10%・連続増配・財務は トップクラス。 一方、 1Q海外事業の減益と PBR2倍超を減点しています。

年間配当146円から逆算した買い水準

3.50% 4,171円 高い
4.00% 3,650円 検討
現在 4.04% 3,617円 打診可能
4.25% 3,435円 積極検討
4.50% 3,244円 かなり魅力的
4.75% 3,074円 強い買い場
5.00% 2,920円 非常に強い
表面配当基準: 現在3,617円から 少額の打診買いは可能。 3,400〜3,450円なら買いやすく、 3,250円前後ならかなり魅力的です。

普通配当132円で見た実質買い水準

3.50% 3,771円 現在近辺
現在 3,617円 3.65%
4.00% 3,300円 魅力的
4.25% 3,106円 かなり魅力的
4.50% 2,933円 強い買い場
こちらの表を重視したい。 記念配当を除けば、 現在利回りは約3.65%。 安全余裕を求めるなら、 3,300〜3,400円台 がより魅力的です。

横河ブリッジHD・宮地エンジとの比較

項目 三和HD 横河ブリッジHD 宮地エンジ
配当利回り 4.04% 4.36% 4.58%
3年平均との差 +1.10pt +0.48pt ▲0.59pt
PER 12.64倍 14.33倍 21.73倍
PBR 2.23倍 0.89倍 1.04倍
予想配当性向 50.7% 62.4% 99.4%
配当方針 DOE10%目安 累進配当・DOE3.5% 業績連動
連続増配 6期予想 10期予想 0期
ROE 17.83% 6.59% 7.83%
総合評価 91点 89点 72点
位置づけ: 三和HDは 企業品質・収益性・成長性が最も高い。 横河ブリッジHDは 配当の絶対安定性とPBR面で優位。 宮地エンジは 業績回復待ちです。

この銘柄で狙う投資シナリオ

① 高ROE維持

ROE17%超を維持しながら、 DOE10%方針で配当を伸ばすシナリオです。

② 海外利益回復

北米住宅市場と欧州採算が回復すれば、 再び利益成長が加速します。

③ ストック収益拡大

メンテナンス・更新需要を積み上げ、 利益の安定性を高めます。

三和HDは、 「高配当を受け取りながら、 高ROE・DOE・海外成長で配当を育てる」 タイプの銘柄です。

最終判断:Aランク91点。現在値から打診、3,400円台で積極度アップ。

三和ホールディングスは、 国内シャッター首位級、 メンテナンスによるストック収益、 北米・欧州へのグローバル展開、 6期連続増配予想、 17期連続非減配予想、 DOE10%目安、 ROE17.83%、 自己資本比率63.6%、 PER12.64倍、 という非常に強い条件を持っています。

特に、 高ROEとDOE10%を両立している 点は大きな強みです。

一方、 現在の年間配当146円には 記念配当14円が含まれています。 普通配当132円だけで見ると 利回りは約3.65%。 さらに1Q営業利益は40.8%減少しており、 北米・欧州の利益回復確認が必要です。

そのため、 「現在値でも買えるが、 一括ではなく下落時に厚くする」 のが適切です。

買い方 3,600円前後で少額。 3,400〜3,450円で買い増し。 3,250〜3,300円なら本格購入候補。
継続確認 北米利益率、 欧州黒字化、 日本の価格転嫁、 DOE10%、 普通配当、 ROE、 通期営業利益。

高配当ポートフォリオでの位置づけ

三和HDは、 単純な高利回り株というより、 高ROE・増配・DOE・成長力を兼ね備えた 「配当成長型の主力候補」 です。

企業品質

高ROE・国内首位級・グローバル事業。 主力保有候補として高評価。

還元

DOE10%目安+自社株買い。 還元方針は非常に強力です。

現在の買いやすさ

現在でも打診可能。 3,400円台以下なら 優先順位をさらに上げたい水準です。

情報源・前提
  • 株価・PER・PBR: 2026年8月21日終値基準
  • 年間配当: 2027年3月期会社予想146円
  • 配当内訳: 普通配当132円+創業70周年記念配当14円
  • 3年平均利回り: 2024年3月期〜2026年3月期の期末利回りを単純平均
  • 株主還元: DOE10%目安・配当+自己株式取得
  • 最新業績: 2027年3月期第1四半期決算・会社通期予想

三和ホールディングス IR 株主還元・配当 中期経営計画2027

本資料は2026年8月21日時点の 株価・会社予想・配当予想等を基に整理しています。 将来の業績・配当・株価上昇を保証するものではありません。 特に北米住宅市場、 欧州事業、 普通配当と記念配当、 DOE方針、 ROE、 為替、 通期利益進捗については 最新の決算・IR資料をご確認ください。
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この記事を書いた人

26歳のメーカー勤務のサラリーマンです。
サイドFIREを目指して6000万の資産形成を目標にしています。
お金・投資の勉強をしており、資産を増やすための知識を蓄えながら、コツコツと
頑張っています!

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