SURFACE TECHNOLOGY REPORT · 2026.08
トーカロ 3433
半導体成長・7期連続増配予想・ROE15%超 。 高い表面改質技術と継続需要を背景に、 高収益・強財務・増配を実現する 高品質な半導体関連配当成長株。
投資判断の要点
トーカロは、 溶射・表面改質技術を主力とする 高収益な表面処理メーカーです。
最大の成長源は、 半導体・FPD製造装置向け。 高い技術力・顧客認証・再加工需要 によって参入障壁の高いビジネスを構築しています。
現在は、 利回り3.33%、 7期連続増配予想、 前期DOE7.9%、 ROE15.79%、 自己資本比率74.8% と、企業品質はかなり高い水準です。
成長力のある連続増配株
高配当そのものより、 半導体市場の成長と高ROEを背景に EPS・配当の継続成長を狙う銘柄です。 2,600円台まで下がれば かなりバランスが良くなります。
主要投資指標
現在利回り3.33%は3年平均をやや下回る
| 決算期 | 期末利回り |
|---|---|
| 2024年3月期 | 2.96% |
| 2025年3月期 | 4.10% |
| 2026年3月期 | 3.40% |
| 3年平均 | 約3.49% |
| 現在 | 3.33% |
現在利回りは、 過去3年平均をわずかに下回っています。
極端な割高ではありませんが、 配当利回り基準では 積極的に追いかける水準でもありません。
7期連続増配予想+DOE5%以上
年間配当推移
| 決算期 | 年間配当 | 増配率 |
|---|---|---|
| 2021年3月期 | 35円 | +40.0% |
| 2022年3月期 | 45円 | +28.6% |
| 2023年3月期 | 50円 | +11.1% |
| 2024年3月期 | 53円 | +6.0% |
| 2025年3月期 | 68円 | +28.3% |
| 2026年3月期 | 85円 | +25.0% |
| 2027年3月期予想 | 92円 | +8.2% |
最新1Q|売上+9.9%、受注残+63.9%
| 項目 | 前年同期比 |
|---|---|
| 売上高 | +9.9% |
| 営業利益 | ▲0.5% |
| 経常利益 | ▲0.7% |
| 純利益 | +1.4% |
| 受注残高 | +63.9% |
利益は横ばいでも先行指標が強い
売上高は9.9%増加しましたが、 先行投資や費用増加によって 営業利益・経常利益はほぼ横ばいでした。
一方で、 受注残高は前年同期比63.9%増と大幅に拡大。
2027年3月期は2桁増収・営業増益予想
| 項目 | 2027年3月期予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 685億円 | +17.1% |
| 営業利益 | 167億円 | +18.4% |
| 純利益 | 108億円 | +7.9% |
| EPS | 182.62円 | ― |
| 年間配当 | 92円 | +8.2% |
トーカロの強み
溶射技術
製造装置部品へ特殊皮膜を形成し、 耐摩耗性・耐食性・電気絶縁性などを高めます。
半導体装置
半導体・FPD製造装置部品は トーカロの成長を支える主力市場です。
リピート需要
装置部品は使用によって摩耗するため、 定期的な再加工・再溶射需要が発生します。
高いシェア
国内受託溶射市場で 約4割強のシェアを持つと会社が説明しています。
参入障壁
顧客認証、 加工条件、 ノウハウ、 品質管理が必要で、 新規参入は容易ではありません。
高収益
高付加価値加工を中心としており、 一般的な製造業よりも高い収益性を実現しています。
TOCALO2030の成長目標
半導体・FPD
同分野の売上高を 450億円まで拡大する計画です。
海外能力増強
海外拠点・新工場への投資を進め、 半導体設備投資の世界的な拡大を取り込みます。
高ROE維持
売上成長だけでなく、 ROE15%・ROIC13%と 資本効率も重視しています。
高ROE+自己資本比率74.8%
重点リスク
半導体市況
半導体・FPD設備投資が減速すると、 成長率・設備稼働率が低下する可能性があります。
高PBR
PBR2.46倍まで評価されているため、 成長鈍化時にはバリュエーション調整が起きやすくなります。
PER15倍超
極端な割高ではありませんが、 従来の割安高配当株と比較すると安全余裕は小さめです。
大型投資
新工場・海外拠点への投資で、 人件費・減価償却費が売上より先行する可能性があります。
海外需要
海外子会社では 一部顧客の在庫調整など、 顧客投資動向の影響を受けます。
配当性向
予想配当性向は約50.4%。 利益が伸びない局面では 増配余力が限られます。
総合評価レーダー
年間配当92円から逆算した買い水準
この銘柄で狙う投資シナリオ
① 半導体成長
半導体設備投資拡大によって、 表面処理・再加工需要の成長を狙います。
② EPS成長
受注増加と生産能力拡張によって、 売上・利益・EPSの継続成長を狙います。
③ 増配
配当性向50%+DOE5%以上を背景に、 EPS成長を配当増加へつなげるシナリオです。
最終判断:A評価88点。現在は打診、本格購入は2,600円台前半以下。
トーカロは、
半導体・FPD向けの成長力、
高い溶射技術、
繰り返し需要のあるビジネスモデル、
7期連続増配予想、
DOE5%以上、
ROE15%超、
自己資本比率74%超、
という非常に高い企業品質を持っています。
特に、
自己資本を厚く持ちながら
ROE15%超を実現している点は優秀です。
一方、
現在はPER15.14倍、
PBR2.46倍。
利回り3.33%も
3年平均3.49%を下回っています。
したがって、
「長期保有したい会社ではあるが、
現在値で一括購入する必要はない」
という判断です。
- 株価・PER・PBR: 2026年8月21日終値基準
- 年間配当: 2027年3月期会社予想92円
- 3年平均配当利回り: 2024年3月期〜2026年3月期の期末利回りを単純平均
- 配当方針: 配当性向50%程度・DOE5%以上・機動的な自己株式取得
- 業績: 2027年3月期第1四半期および会社通期予想
トーカロ IR / 株主還元方針 / TOCALO2030











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